以前までの記事にも少し書きましたが、私が留学で最も苦労したのが英語です。
英語は苦手中の苦手で、本当に苦しみました。
留学を目指すことを決めた際のTOEICの点数、初めて受けたTOEFLの点数などは他人に言えたものではありません。
留学前のIELTSの最終成績は、Overall6.5でした。
英語の要求水準が低い経済学だから、6.5で助かったようなもので、他の学部は7.0以上を基準とするところが多かったです。
そのような私が自分の勉強方法を述べても仕方がないので、英語アップ法等については、他のブログを参考にしてみてください。
TOEFLやIELTSのスコアアップに関するブログについては多数存在しています。
さて、ここでは、英語勉強法ではなく、イギリスの大学の特徴である、イギリスはアメリカと比較して英語の基準が緩いことについて書いてみたいと思います。
特に、イギリスの大学の中でも、経済学のコースは英語の基準が緩いです。
まず、イギリスの大学院は、TOEFLではなくIELTSの成績で出願することが可能ということです。
IELTSはTOEFLと比較して簡単と言われており、両方受けた自分としてもIELTSの方が基準を満たすことは容易だと感じました。
もしTOEFLの成績で伸び悩んでおり、アメリカの大学院の基準をパスすることが難しいようであれば、一度IELTSを受けてみて、点数がよければイギリスの大学院を考慮することをお勧めします。
更に、経済学大学院の場合には、IELTSの要求基準が他学部と比べて低いです。
他の大学院の場合は、基本的にOverall 7.0を基準としているところが多いですが、
経済学大学院の場合にはOverall 6.5でほぼ全ての大学院に出願することが可能です。
ただし、UCLはOverall 7.0以上が要求されます(オックスブリッジについては後述)。
そして、イギリスには条件付き合格(Conditional Offer)というものが存在します。
これは、たとえ英語の基準が満たせなかったとしても、入学までに英語の基準を満たせばよいという条件付きで合格をくれるものです。
そのために、アメリカと違って、出願までに英語の成績をそろえる必要はありません。
特に、経済学大学院は、英語の基準に関する比重は低いと言われており、過去にLSE・EconomicsではIELTS5.5でもConditional Offerをもらった人がいるという話も聞きました。
更に、たとえ英語の基準を入学までに満たせなかったとしても、授業開始前に語学学校で英語のプレセッショナルを受ければ、条件を満たしたことにするという救済措置を認めている学校が多いです。
ただし、単に行けばよいということではなく、最後に救済を認めるかどうかの最終試験があるところが多いようです(例えば、UCL)。
なお、LSEやOxford(?)のように語学学校による救済措置を認めていないところもあるので、確認は必要です。
このように、学部時代の成績等はよくても、英語の成績が悪い・どうしても伸びないという人にとっては、英語の成績が悪くても、イギリスはどうにかなるようにできています。
一方で、アメリカは、このようなConditional Offerというものがないので、出願までにスコアをそろえる必要があり、アメリカの大学は英語の基準が満たせていなければその時点で即足切りという話もよく聞きます。
なお、OxfordとCambridge(オックスブリッジ)は上記の例が当てはまりません。
オックスブリッジは、IELTSがOverall 7.5かつ全てのセクションで7.0以上というかなり厳しい基準が要求されています。
また、Oxfordは英語の基準が満たされていなければ、学部に出願書類が回されることなく、書類審査の時点で即足切りされてしまうという話も聞きました。
さらに、オックスフォードの場合には、2,000字の英語のサンプルエッセイ2通の提出が求められます。
このように、オックスブリッジは、特にノンネイティブに対して、他の大学と比較して、大変基準が厳しく、出願作業にもかなりの手間がかかるため、私の場合にはオックスブリッジには出願しませんでした。