シビランカン | 福岡・沖縄・宮古島のデザイン会社  LSD design co.,ltd

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先日、「スイチョク スイヘイ ノ イエ」 現場で紫微鑾駕の取付が行われました。


板に書かれた字は御施主さんが書きました。


いや~

達筆ですね~♪



御施主さんから意味を教えてもらったのですが間違えて説明したらいけないので御施主さんの説明文を転用させていただきます♪



紫微鑾駕


『紫微』と言うのは神様の名前です。


天帝神(てんていしん)という、万物創世のいちばん大きな神様がいらっしゃって、その神様に直接使えている神様の名前です。


この天帝神も紫微神も、その名の付いた星に宿ると言う人もいます。そして鑾駕はランカと読むのが一般的のようですが正式にはランカンと読みます。


鸞駕(らんが)という天子(①天帝の子、天命を受けて人民を治める者、国の君主、②天皇)の乗り物(広辞苑より)から来ています。


しかし、いにしえの方々による天帝神の次に大きな神さまの鎮座される場所に敬意を表し獣の部首を用いる鸞(らん)ではなく、部首が『金』で地に足の着いた鑾(らん)を用いたそうです。


神様からの『徳』を飛び立ってしまう鳥ではなく金以上の輝きのものであると言う敬意からも来ているそうです。





次に、紫微鑾駕に下げた供え物についてですが稲穂は五穀豊穣、豊年満作を表します。


炭(タン)と昆布(クブ)は『真心』を『喜び』で包み捧げるという意味。『真』をタンとウチナーグチで言うそうです。そして若さを保つ、または年をとらない・・・この辺はうまく言葉に表せないのですが不老長寿を願う縁起物・・・みたいなカンジです。


塩は『ナンジャマース(白金を表す塩)、クガニマース(黄金を表す塩)』といって、宝を表します。もちろんヤナムンヤナカジを追い払う清めの意味も持ちます。


神様からの、この三つの『五穀豊穣、美しい心、宝』という授かり物に敬意と感謝の心をもって鑾駕を飾り紫微の神様の宿る屋敷の中央の一番高い所に『紫微鑾駕』と銘打って掲げ紫微の神様に鎮座してもらいます。



以上、『紫微鑾駕』には、こういう意味と道理があります。




皆さん

勉強になりましたね♪