一味ちがうソル | ls35a のブログ

ls35a のブログ

期間限定公開

クラシックギター界で最も有名な、そしてクラシック音楽界ではほとんど無名の作曲家フェルナンド・ソル(1778-1839)はベートーヴェン(1770-1823)と同時代の人。”ギターのベートーヴェン”などと不名誉なあだ名が付けられていますが、これは日本各地にあるナントカ銀座みたいなもので、その音楽にベートーヴェンのような前進性・攻撃性・粘着性(要するにぶっ飛んでる)はないから、言うなら”ギターのハイドン”あたりでしょうか。

 

ソルはタレガみたいなギター馬鹿(←良い意味で)ではなくてオペラやバレエなども作曲しているので、対位的な書法にも慣れていたようです。

 

そんなソルが珍しくバロック風味で描いてみせた小品、セゴヴィア編『ソルの20の練習曲』の第1番として有名な作品6-8。

 

それをディアンスが弦楽四重奏用に編曲したのがこちら。ギターでもこんな風に弾きなさいというディアンスからのメッセージでしょうか。

 

なお、真ん中にいるギタリストは聴いてるだけ(笑)

 

#クラシックギター