ニューボール品評会 | 早川源司のブログ

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JPBA24期ライセンスNo.567
プロボウラー早川源司のブログです。

昨日は水曜日。

最近のラウンドワンは大会の時間と重なるためコンディションが安定していません。

そこで昨日は支配人にお願いして初めてタチバナボウルさんで練習させていただきました。

会社へ送るニューボールの動画も撮りたかったので、

持っていったボールはオールニュー。

お品書きは

 ・アトラス

 ・エマージ

 ・ラジオアクティブバイブ

で、これだけでちゃんとラインナップが出来てます。

(笑)


さて、まずはアトラス。

ある程度ゲーム数もこなしてきたのでパフォーマンスが安定してきました。

箱出しは#2000だと思うので、ヘビー用としてはガチガチにキャッチするほどではなく、オイルを使ってやれば

手前で捕まってしまうことはありません。

とは言え、ドライゾーンに触れる前にブレーキがかかり始めマイルドなラインを描きながら強くフッキングしてきます。

オイルで抜ける感じはあまり無く、安心感は高いです。

私の球質では、ヘビー用で使うにはもう少し粗くサンディングしたい感じです。


お次はエマージ。

このボールはコアの強さが特に感じられます。

カバーはパール系のHK22でまあ強めのパールカバーなんですが、フッキングのレスポンスの強さも加味されて

かなり強いボールの印象があります。

もちろんオイルを長く使えばパール系なりの反応はするのですが、遅いゾーンに出してやるとカドはマイルドですが非常に強く大きく曲がってきます。

ハイエンドボールらしいアグレッシブさは強烈です。

例えるなら、カミソリの切れ味ではなくナタの破壊力。

今回のタチバナさんのコンディションではしばしばオーバーアクションしていました。


そして注目のラジオアクティブバイブ。

このボールはエマージとは対照的です。

カバーは弱めとは言えソリッド系なので弱くはないと思いますが、コアの設定が弱く対称コアなので強さをあまり感じません。

出し戻しをしているとパール系のボールのように走り、

タレずに戻ってきます。

エマージより一段ドライ用のイメージです。

しかし、タイトにオイルに沿わせたり当てたりするラインを使うと明らかにエマージより安定します。

このあたりはソリッドカバーの強さを感じます。

全体的に落ち着いていて非常に投げやすい。

それでいて、そこそこ曲げる攻め方にも対応できるので

トーナメント用としては重宝しそうです。

結論としてはオールラウンダーなボールだという印象。

ミドルレンジのボールとしてはドンピシャな設定ではないでしょうか。

デイリーコンディションでメインに使うボールになりそうです。


さて、今回の3つのボール。

ドリラーとして無難にオススメするパフォーマンスは

ラジオアクティブバイブで決まりでしょう。

(外観は好みが分かれますが)

エマージはボールの動きを重視される方、アトラスはボールスピードが早い方にオススメです。

もちろん、ラインナップの編成の中で必要とされる場合は違う選択となりますが、いずれかのボールでラインナップの穴を埋めることが出来るはずです。