ハンマー社の憂鬱 | 早川源司のブログ

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JPBA24期ライセンスNo.567
プロボウラー早川源司のブログです。

自動車業界では
大ヒット車のモデルチェンジは難しいと言われていますが、
ボウリング用品業界でも事情は同じようです。
私が思うに、ボウリング業界でハンマー社ほど、大ヒットの後の次の一手に苦悩しているメーカーはないように思います。
空前の大ヒットとなったブラックウィドー・シリーズは異例のロングセラーとなり、今なおヒットを出し続けています。
この事自体は大変良い事だと思うのですが、ハンマー社=ブラックウィドーというイメージが強くなり過ぎているという懸念は、私が思うよりはるかに強くハンマー社自身が感じているようです。
他のメーカーよりはるかにハイピッチで新しいコアの発表が続いていますが、未だにブラックウィドーを凌ぐヒットが出ていないことは周知の事実となっています。
裏を返せば、ブラックウィドー・シリーズがそれだけ偉大だということです。
ソース・シリーズ、ジグソー・シリーズ、
プレイグに始まるバイオ・シリーズにブラッド・シリーズなど枚挙に暇がありません。
どれも独創的でパフォーマンスに優れたものが次々にリリースされてきましたが、どれも短命に終わっています。
ここにハンマー社の苦悩と迷走を垣間見ることができます。
しかし、最近のハンマー社は、シリーズにこだわらずに、例のカーボンアウターコアをシリーズをまたいで広く展開していくことにより、イメチェンを図るように方針転換したように見受けられます。これは徐々に成果をあげているようで、
ハンマー社=カーボンアウターコアというイメージが定着すれば、全ての商品ラインナップに良い影響をもたらすことでしょう。
これは大変賢明な方法だと私には思えるのですが…。