傾聴
人から相談を受けたり、
聴いてほしいといわれたり、
はっきりとしたアクションはないけれど、
なんとなく、悶々としている？
何かSOS的な感じがする。
そなことを、家族や大切なお友達から感じたら
「どうしたの？」って、声をかけることあると思う。
で、「うん。うん」
「そうなんだね」「なるほど」
って聞いているうちはいいんだけど、
「それって、気にしすぎなんじゃない」とか
「誰でもそういうこと一度や二度はあるし」とか
「私の知っている人なんて、もっとすごい苦しい思いしていたよ」
とか…
励ましたいし、慰めたいし
なんといっても、力になりたい。
助けたい。
元気になってほしい。
いつものあなたのいつもの状況になってほしい。
って、頑張って、必死で、寄り添って、理解しようとして。
たくさんの言葉をプレゼントしちゃう。
でも、これを続けてると
「もういい！」
「話すんじゃなかった！」
って、相手が怒りだしちゃったりする。
なんで、なんで、
一生懸命聴いてたよ！
『傾聴』してたよ！
って。
そうね、相手のことを思って、優しさをもって聴いていたよ。
ただ、
結果的には『傾聴』ではなく『アドバイス』になってること
多いんだよ。
私も傷ついた
もう何年前だろう。
次女有希が、2台の自家用車の衝突事故に巻き込まれて、
突然の別れを余儀なくされてからの数か月、
だから…
もうすぐ17年になる。
そのころ、娘の命と共に、自分の心も失ってた。
何を食べても、モサモサして、のどを通っていかない。
何にも味がしなくて、甘いとか辛いとかも分からなかった。
味だけでなくて、音も、よく分からなかった。
極めつけは、『色』
世の中の景色から色が失われていた。
白黒の濃淡があっただけ。
原色は失われていた。
本当に不思議な体験。
後になって気づいた。
五感は心が感じて認知してるんだ。
と、
心を失っていると、五感も閉ざされるんだって。
そんなころ、
今では信じられないんだけれど
眠れない。食べれない。ってことが続いて、
診療内科を受診した。
3回目ごろだったか…
副作用の強い、睡眠導入剤や抗不安薬などを服用するのに抵抗があって、
飲んでいなかった私に、
ドクターは苛立ちを感じているようだった。
それが理由なのか、
「で！まだ、悲しみは無くならないの！！」
吐き捨てるような強い言葉。
その後、どうやって帰宅したか、未だに思い出せない。
でも、その先生のおかげで、
私は、のちに、
「ちゃんと心理学を学ぼう！」
って思えたんだよね。
だから、今は、その先生に感謝しか残ってないけれど、
当時は、
本当にきつかった。
心が凍てつき、痛かった。
そんな体験があるから、
心を寄せることの大切さ。
目の前の人を『NG』としないことの重要性。
『良い』『悪い』『善』『悪』ではない
ってことを、
身をもって体験させてもらえた。
だから、どれほど
『傾聴』が大切かということを知っている。
スキルや技法だけでは、本当の意味での『傾聴』を
理解することは、難しいと思う。
実践を重ねることが大切。
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