第1回神戸マラソン完走記(Ogakun) | LRS北海道

LRS北海道

北海道を拠点とするランニングチームです。

Let's Run with a Smile!笑顔でマナーを守って走ることで、走ることの楽しさを伝えていきましょう!

入会金や年会費などは不要です。

楽しいランニングライフを送りましょう!

神戸マラソン、行ってきました。

この前の日曜日になる、11月20日に行われました。

今までの1,2か月はこの大会のために練習してきたようなものです。

これまで自分の納得のいくレースをフルマラソンではできていない、

そしてまた去年オヤジに負けた借りをしっかり返したい、

そういう気持ちを持って少しずつ長い距離の練習をして、

ついに、今までのフルマラソンの練習ではできなかった30キロ走もできました。

だから走るまでがとっても楽しみで、メチャクチャわくわくしてました。


スタート

まずはスタート地点まで2分38秒かかりました。

これはしょうがない。

人いっぱいいるし、しばらくは周りに合わせて走ろうというスタンスで走りました。


そしたら最初の5キロくらいが、キロ5分超えてる~

スタートロスを差し引いてもそうだからこれはまずい。

次の1キロでもそうならペースを上げようと思った。

イメージではキロ4分半くらいを刻む予定だったから。

6キロのスプリットも、キロ5分くらいだった。


もうペースを上げるしかない。

でも、こわい。

だってここでペースあげたら後半バテるかもしれん・・・。

今まで後半粘り切ったことがない・・・。

ここで上げたら今回もそうなるかも・・・。


その恐怖を感じつつ、上げた。

ペースを上げた。

自分の中で3時間15分は絶対に今回出したいタイムだったから。


それから大体キロ4分20くらいのスプリットを刻んでいった。

このくらいでいけるところまでいって、借金を返済して貯金を作ろうと走った。

10キロのタイムが49分10秒なのに対し、中間点が1時間35分42秒。

よし、5分くらい貯金ができてる。

今回は35キロからが橋ですごい上るというのが頭に入っていたし、

このままそこくらいまでキープできてそこから飛ばせたらいい、と思っていた。


でもさすがに25キロくらいから体が動きにくくなってきた。

途中からペース上げたし、徐々に徐々にやってきた。

1キロが長い。

30キロあたりからは顔をしかめながら走った。

致命的な痛みや足がつりそうな気配はない。

ただ体が重たい。

エネルギーが切れてきたのかな。

もう3時間15分諦めようかな。

ペース落としたら楽なんじゃないか。

・・・

でも、イヤだ。

まだ、体は動くんだ。

条件的に15分切りは狙えるところにいるんだ。

15分を超えて悔し涙を流す自分と15分を切って嬉し涙を流す自分、どっちがいいか。

同じ涙を流すなら絶対に嬉し涙を流したい。

その気持ちが自分を支えた。

気持ちが苦しくなるたびにゴールで嬉し涙を流すんだと自分を励ました。


ついに35キロの上りが来た。

前を見た。

長い。

元気な時は上りは得意で、軽快にいけるんだけど、今回は地獄だった。

自動車専用道だから沿道の声援もない。

そんな時に助けられたのはボランティアの声援だった。

ボランティアしか入れないからだろう、かなり短い間隔でボランティアの人が配置されていた。

すーごく苦しかったけど、声援に後押しされてなんとか橋を超えることができた。


橋を超えてからはもっと体が重くなった。

あと4キロなのに。

フォームも保てなくなってきた。

キロ5分で15分は切れる。

でもキロ5分超えてしまう。

これがキロ6分超え始めると赤信号が灯りはじめる・・・。

絶対に15分切る俺は力ではなく気持ちで走るランナーだ。

ここを気持ちで走らずにいつ気持ちで走るんじゃ。

自分を励ましてガムシャラに体を動かした。

残り1キロ、7分はある。

いける。

涙が出てきそうな気持ちを抑えてゴールを目指した。


ついに、ついに来た。

ゴールの時計を見る。

絶対に15分は切れる。

ゴール前、いつものようにラストスパートをする。

体は思ったようには動かない。

でも動かせるだけ動かした。

今の自分の最高を出したいから。



叫んだ。

というよりほえた。

周りの人はたいして注目しなかったであろうが、一言「よっしゃー」と声を出した。

言葉にはできない、達成感に包まれた。

できることなら、その場に倒れたかった。

でも、体を動かさないと、動けなくなっちゃう。

一歩ずつ歩いて行った。

上半身を60度くらい傾けながら、一歩ずつ歩いていった。

もう、足の張りがやばかった。

両太ももの裏と右足のふくらはぎが動かなかった。

歩いているうちに、後ろからどんどん抜かされていく。

それだけ、自分のダメージが大きかったんだろうな。

何度かボランティアの人に声をかけられた。

「大丈夫か?」

「歩けるから大丈夫です!」

そう言って、頭を下げて歩いていった。

周りに人がいなくなった時、

こっそりと目をフィニッシャーズタオルでぬぐった。

一歩ずつ歩きながら。



今回は出し切った。

今の力はすべて出し切った。

そう言い切れるレースだったと思う。

グロスで3時間13分12秒。

ネットで3時間10分34秒。

満足だわ。

グロスで3時間15分を切れたことが本当にうれしい。

反省点をしいて言うならペース配分かな。

今回はペーランできんかったからペース感覚がわからんかったのが序盤に響いたと思う。

次は3月に板橋でフルマラソンを走るつもりだから、

その時はサブスリーのペース感覚を身につけて走りたい。


打ち上げはサークルの後輩を呼んで、オヤジの仲間の人の店で中華料理を食べた。

結局ごちそうになったので、代わりに宣伝しちゃいます。

もうね、たまらなく上手かった。

走った後とか関係なしに、今までの人生の中で一番うまい中華料理だった。

エビチリとかもうまいし、マーボー豆腐もメチャクチャうまい。

水餃子も辛いけど半端なく上手い。

紹興酒はかめ出しのもので、8年ものらしい。

飲みやすく、香りがふんわりしていて中華にぴったり。

デザートの杏仁豆腐は見た目が給食の杏仁豆腐みたいで、これは期待はずれかもと思ったが、

食べてみると味がしっかりしていて、かむと形が崩れて杏仁豆腐の心地よい香りが全体に広がる杏仁豆腐でここまで期待を裏切られたのは初めて。

Ogakun評価でもちろん星3つですよ。

場所は三宮駅の近くで、生田神社のあたり。

生田街道のドンキホーテの道を右に曲がって最初の十字路の右手前の建物の2階らしいです。

「長江」という店です。

神戸に行ったらまた行きたいです。


神戸マラソンの雰囲気はね、最高だよ。

コース取りには多少難があるかもしれんが、沿道は基本ずっといるし、

おばちゃんの応援やばいし、ボランティアの雰囲気がメチャクチャいい。

じぶんから楽しんで積極的にやっている感じでやらされている感が全くない。

参加賞に小学生が描いた絵ハガキかついていて、応援メッセージが書いてあったり、

観光で回ったいろんな施設に神戸マラソンを成功させようと書いてあったり、

地域をあげて盛り上げている感じがあってとてもよかったと思う。

市民マラソンの理想の形だと感じた。

あたるかわからんけど、来年も絶対に出たい大会だわ。