イ○ポ野郎が家に来やがる。
イン○野郎(離婚した元旦那S)を喜んで出迎えたい母と妹たちは家でやつが来るのを待ち、
顔も見たくない俺はやつが家に滞在するこの3日間を、爺さんの家で過ごすことに。久々に訪れたここは、様々な意味で俺をセンチメンタルな気分にしてくれた。
居間を占拠していたはずのテレビデオ神は世界の亀山モデル(地デジ対応テレビ)に買い換えられ、
年中無休で蚊のたまり場となっていたポプラの木は、爺さんによりバッサリ切り落とされただの切り株になっていた。なんだかセンチになってしまう爺さんの家。
ここに来る度こっそりオカズにしていた絵(ロ)本も、本棚を片付けていた爺さんに見つかったらしく、どうどうと机の上に置かれていた。なんだかセンチになってしまう爺さんの家。
俺「古きお尻を知られたなら、新しきお尻を知ればいいじゃないか!」
近くの古本屋で新しきお尻(新しい絵ロ本)を買ってくる。なんだかセン●リになってしまう俺の息子。
爺さん「おおおーい、起きてるかああー、今日は親戚の家に行くぞおおー」
こっちが"自○"さんしてると、いっつも良いタイミングで入ってくるのが"爺"さん。これって"自意"識過剰だろうが。
俺「…ノックぐらいしろおおお!!」
顔に枕を投げつけ視界を塞ぎ、現場を目撃されるのを防ぐ。なんだかセンチになってしまった(びっくりして小さくなってもうた)俺の息子←
正直、爺さんとは小一時間くらい顔を合わせたくなかったけど、親戚の家へ行くため同じ車に乗らないといけなかった。
俺「……」
爺さん「……」
しーん。なんだか気まずくなってしまった車の中。しかし、この沈黙を破ったのは爺さんの意外なひとことだった。
爺さん「さっきの、S(母と離婚した俺の元父)みたいだったぞ」
なんだろう? オ○ニーし過ぎると、やつみたくインポになっちゃうよって意味だろうか?
爺さん「そうじゃなくて、いきなり怒鳴るなんて、まるでSみたいだったて意味」
ああ、なるほど。ただ部屋に入ってきただけの爺さんに『ノックしろ!』って怒鳴ってしまった俺の姿が——
——理不尽な理由で俺を怒鳴り散らし殴り散らしていたSに似てしまっていた、ってわけか。
この意味を理解したとき俺はかなりショックだった。やつに似てるだなんて言われたこともそうだし、やつみたいな行動を取ってしまったことも両方ショックだった。
爺さん「俺はSが嫌いだ」
しかし、このひとことに救われる。母や妹たちすらも言ってくれなかったその台詞を、このひとはいとも簡単に言ってくれた。
爺さん「あいつみたくなんなっつーこと」
なんだか泣きそうになってしまう車の中。
爺さん「さてさて、親戚の家に行ったあとは、回転寿司でも食いにいくかああー」
俺「そうだねっ」
このあと気まずさの吹き飛んだ車の中で大いに盛り上がったあと、寿司屋で30皿を平らげた。家に帰ってからキリソ生絞りまで一緒に呑んだ←