こんにちは

今日は保安の面から航空機の安全性について認めたいと思います。
「バードストライク」「リジェクトテイクオフ」「ゴーアラウンド」
様々な専門用語がテレビなどを通して多く聞かれるようになりました。
航空機は点検に点検を重ね、とんでもなく安全性に留意している乗り物のひとつじゃないかなと思います。
我々は毎日車に乗る時に
「エンジンよーし!」
「タイヤよーし!」
「アクセルよーし!」
なんてイチイチ点検しませんが、飛行機は毎回毎回確認します。
それに加え、2年に1回は飛行機を解体しての点検、4年に1回は飛行機の製造元のボーイング社で「飛行機ドック」をしています。(製造元の会社や機種によって異なりはあります)
でも、何と言っても飛行機はあの鉄の塊が重力に反して飛び立つのですから、かなりのパワーを出さなくてはなりません。
今回のJAL機の原因はまだ分かりませんが、エンジントラブルを含む航空機のトラブルは実はしょっちゅう起こっています。
2日に1回はあると言われています。
バードストライクに関しては、私は5、6回経験がありますし、エンジントラブルも3回、天井から酸素マスクが落下したことは1回、ゴーアラウンドは数えきれません。。。
飛行機自体の操縦はコックピットクルーの仕事の範疇になりますが、我々は客室乗務員として、お客さまの安全を第一に考えてサービスモードからエマージェンシーモードに完全に頭が切り替わります。
時には大声を出しますし、指示に従わないお客さまに対しては剣幕になって指示に従って下さるまで説明を怠りません。
機内で出来る安全を守り抜きます。
客室乗務員として出来る機内の安全には、まずは常にアンテナを高く立てて、五感を研ぎ澄ませておくこと。
いつもと違う匂い、音、景色、お客さまの雰囲気などキャッチしたら、一も二もなくチーフに知らせる。
(事例によってはキャプテン)
だから、離陸の際、我々はお客さまとあまり話してはいけないと教官やお姉さまがたから教えられてきました。
お客さまと話していたら、五感が働かず異変に気付かないから。
客室乗務員は、本当に経験がものを言う仕事です。
この匂いはいつものエンジンからの匂いなのか、はたまた部品の焦げている匂いなのか…。
お姉さまがたには瞬時に違いが判別できます。
重鎮お姉さまがたの存在は有難い〜

今日も事故なく安全にフライトできますように

L&Rアカデミー
太田真美子
テレビでJAL機が翼から燃料を放出している映像が流れますが、飛行機はケロシンといった燃料を搭載していて、揮発性が高いのです。
ドロドロの燃料を放出しているのではないのです。
また、今回はN.Y.行きでしたから、MAX燃料を載せていたため、着陸するには飛行機の重量が重すぎるため、あの様な措置をしていました。
飛行機が着陸するためには最大着陸軽量(ちょっとややこしい言い方ですが
)でなくてはいけないからなんです。
