こんにちは。
ニューヨーク到着後、20時間くらい働いたのに
「あー、お腹空いて寝れなーい。外にご飯食べに行こうかなー。」
なんですと

今なんと

そんな宇宙人みたいなことを言う後輩がいました。
眠気より食気が勝る後輩M。
尋常な体力ではないな。
夜間フライト、外も機内も真っ暗。
お客さまも爆睡してるか大人しく映画をご覧になっているか。
仕事は山積みですが、眠気がピークに。。。
チーフによっては
「皆さん、何かあってはいけないので休める時に休んで下さいね。」
そう仰って下さる方もいらっしゃいます。
もし、目的地に到着出来ない場合や緊急事態が起きた場合は我々が正常な判断をして問題を解決しなくてはなりません。
我々が動けなければお客さまは路頭に迷うか最悪の事態を招くことになりかねません。
だからちょっとでも身体を休ませてあげます。
その休める場所がバンクなんです。
我々は自分達のことは前にも話しましたが、あまりCAとは言わずcrewと言います。
「クルーバンク」
一般的にはそう呼ばれます。
どこに位置しているかと言うと、機材によって違いはありますが大抵は地下。
もしくはお客さまの頭上。
中はベッドがあり、横になって仮眠がとれるようになっています。
ほんの少しだけでも身体を休めるだけでパワーがチャージされますし、眠気も解消されます。
何より頭がスッキリします

人間、休憩は必要ですね。
バンクへの扉はなかなかお客さまには見つけにくいものです。
しかし、私がある時一番乗りでバンクに行ったら見慣れない人影が。
よ~く見たら、とある有名サッカー選手がベッドに横になっているではありませんか。
「お客さま、お寛ぎのところ大変申し訳ございませんが、こちらは乗務員専用の休憩室でございます。。。」
そう説明したら
「え~、先輩とずーっと一緒はきついッス。全然眠れないッス。ここで寝ててもいいッスか
」

一も二もなく
「それは申し訳ございません。こちらのベッドは乗務員の人数分しかございません。。。」
私がやんわり断ると渋々先輩の隣の席へと戻って行かれました。
普通制服のまま休みますが、乗務員によっては全身パジャマ着用!なんて方もいらっしゃいます。
海外ベースの乗務員は三角の帽子の先っちょにボンボンが付いたナイトハットを被ったまま、バンクから出てきて直ぐさまチーフに
「帽子を外しなさい。」
と言われてました

国際線のクルーバンクの扉、機内のどこにあるか今度見つけてみてね

でも、その中で寝ちゃダメですよ。
L&Rアカデミー
太田真美子