資格マニアと思われてしまいますが

本日は救急救命法の資格を取りに行って参りました

これは単なる私の趣味の一つ


まだ私が国際線に乗務し始めたばかりの頃、関空から来た便に乗務していて、たまたま香港の空港のGATEに忘れ物を届けるために飛行機からブリッジに出た所で日本人の女性が「息子が!息子が!」と大声で私に呼びかけてくるではありませんか。
その形相たるやただ事ではないと、すぐさま察知した私は、抱っこされている息子さんを見てハッと息をのみました。
口から泡を吐き、白目剥き出しで、顔面がドス黒くなっていました。
口には何かの食べカスがついていて、私が「息子さん、何を食べてましたか?」と尋ねると母親は「ビ、ビ、ビスケット!」と答えました。
我々は一年に一度は必ず救急の勉強をしていたし、事あるごとにもしこんな事が起きたらと仲間同士でリマインドしています。
私は直ぐにビスケットが喉につまり息が出来なくなっていると判断し、母親に息子さんの年齢を尋ねました。
「10ヶ月です…」
母親は答えました。
当時26歳だった私は赤ちゃんの扱いもままならず正直、膝がガクガクしました…。
でも、この命を救えるのは私しかいない!
私はその赤ちゃんを前かがみにして背中をパンパン叩き、呼吸もしていなかったので、直ぐに胸骨圧迫と人工呼吸をしました。
その間中、空港中響き渡る大声で「お医者様か看護士さんいらっしゃいますかー!」と日本語と英語で繰り返し、グランドスタッフに救急車と空港内の医師を呼ぶよう伝えました。
そうこうしているうちに赤ちゃんはブッーー!と、大きなおならをし、顔色も見る見る回復してきました。
そして、医師が到着しそれまでの事情を全て伝えました。
もし、あそこで私がGATEに出てなければ…想像すると恐ろしいです。
それがきっかけとなり、私が結婚し子供が出来たら我が子の命は私が絶対に守る‼ と、固く決意しました。
その後、香港から関空に帰る機内でも心臓がバクバクし脚はしばらくガクガクでした…


全然仕事にならなかった…


そんなこと、CAになるとしょっちゅうなんですよ。
人によっては、NYからサンパウロまで代わる代わるずーっと心臓マッサージしてたっていう後輩もいます。
10時間!
サービス要員でもありますが、保安要員としての側面も強くあります。
この話の続きはまたスクールにて

風邪流行ってますので、体調お崩しになりませんように

L&R academy
http://lr-academy.sakura.ne.jp
太田真美子