こんにちは。
音楽大好き、清水です。
今回は作曲家、冷水乃栄流さんの音楽について語ります。
まずみなさん、名前の読み方わかりますでしょうか。
私は全く読めなかったのですが、この方、”ヒヤミズノエル”さんといいます。
冷水さんは学生時代に邦楽が身近にあったことから、その魅力に影響を受け、
西洋楽器と邦楽器を融合した素晴らしい曲を作られています。
そんな冷水さんの音楽について紹介していきます。
和と洋が交わる壮大な音楽の魅力
なぜ私がこの方の曲を壮大に感じるかというと、やはり邦楽器の存在が大きい気がします。
邦楽器によって繊細にかつ力強く自然、情景、生命が表現されている中で、
西洋楽器がさらにそれを広大にしているように感じられます。
また、和と洋の融合というのが、なんだかとても現代的で個人的にとても好きです。
これも個人的にですが、尺八とピアノがコラボしている曲があるのですが、これが聴いていてとても心地よいのでお気に入りです。
どの曲も聴いていると、自然の世界に飛び込んだような幻想的な気分になり、とても癒されます。
ぜひ聴いてみてください。
オーケストラと邦楽器でAIを表現する
私が気になる冷水さんの新作、「室内オーケストラのための『ハルシネーション』」。
まず、ハルシネーションとは言葉自体には「幻覚」という意味があります。
人口知能(AI)が事実と異なる情報を生成してしまうことを、まるでAIが幻覚でもみているかのようと例えて「ハルシネーション」と表現されるそう。
私は日本経済新聞を見て知ったのですが、冷水さんはこの「ハルシネーション」を音楽で表現されたそうですね。
作品の内容についての冷水さんの言葉が新聞に記載されていたので、載せておきます。
「AIがそれっぽいウソを作り出している状況は、人間の心理の複雑さにも似ていると感じる」と冷水は話す。「ウソと真実の境界は曖昧なところがあると思う。作品ではノイズ(雑音)と音楽的な音のあわいのような楽章や、西洋楽器のオーケストラだけで雅楽のような音楽ができる楽章などで展開していく」と作品構想について語る。
引用先:日本経済新聞より「いずみシンフォニエッタ、和と洋交わる演奏会」
現代が生み出した概念といえる「ハルシネーション」まで音楽で表現してしまう冷水さん。
素晴らしい方ですね。こういったところがますますファンになるのです。
最後に
私がお気に入りの冷水さんの曲をいくつか紹介しておきます。
こちら、私お気に入りの尺八とピアノがコラボしている曲です。
先述でもお伝えしたとおり、聴いているととても心地よくて癒されます。
※冒頭、企業の広告が入りますので先送りしてください。
「あい 和楽器と洋楽器のための」
そしてこちら、十七絃箏というとても「木」そのものを感じられる楽器で奏でられる曲です。
これこそまさに自然と生命の壮大なストーリーを奏でていますので、ぜひ聴いてみてください。
「十七絃箏と室内オーケストラのための「ナースログ」」
ではまた。