女友だちがピンチだ。30歳を過ぎてすぐに失恋をした。別れは彼氏の心変わり。別れてからかれこれ何ヶ月も経つけれど、もうずっと立ち直れないままでいる。


 失恋後、こんなに長い間、元気のない彼女を私ははじめて見た。状態は悪くなる一方で、かもし出される負のオーラは濃くなるばかり。「私は常に恋人がいないとダメみたい」なんて弱気なことまで言い出している。


 彼女は、もともとそんな恋愛至上主義者でもなかったし、確か何年か前にも恋人がいない期間があったけど、そのときはこれほどまでに落ち込んではいなかった。


 これまでの失恋といったいなにが違うのか。どうやらそれには30歳という年齢が大きく関係しているみたい。


 まず、20代と30代とでは失恋から立ち直る過程が違う。20代のときは、“今よりもきれいになって見返してやる!”とか、“もっと自分に合う人にこれから絶対に出会えるはず!”だとか。そんな風に希望が持てた。未来に希望を託すことで、なんとか前に進んでこれた気がする。


 だけど、30歳を過ぎたら、それが難しくなる。出会いは減る(ように思える)一方だし、結婚に対する不安もある。何よりも恋をするためにとても大事な美貌にだって、ちょうど衰えを感じてしまう時期。


 簡単に前進できない条件がこんなにも重なっている。


 このままずっとひとりだったら、このまま誰のことも好きになれなかったら・・・・・・。彼女がそんな気持ちになってしまうのも当然のこと。今後の可能性を無邪気に思い描くことができないのだから。


 そしてそんな孤独な三十路というイメージは、恋愛だけにじゃなく、果ては人生に対する未来観にも影響を及ぼしていく。この年齢の女性なら誰だって、仕事に対するヴィジョンも結婚と結びつけて考えているもの。失恋から始まって、いつのまにかそれ以外のことまでにも閉塞感を抱くようになってしまう。


 恋と結婚、仕事、そして人生。女性にとってはこれらが分かちがたく結びついていることが、ここからも分かる。


 ただでさえ、失恋から立ち直ることだってしんどいのに、人生の可能性までも一気に背負い込まなければいけない気になってくるから大変だ。


 30歳というターニングポイントにおける大失恋。どうやって立ち直ればいいんだろう。私は彼女にどんな言葉をかけてあげられるんだろう。