前回お話した通り、
保険の限度額の関係で一般的な歯の治療を終了したあとはいよいよ親知らず抜歯
こちらカナダでは日本とは歯医者の仕組みが違うようで?
親知らず抜歯はそれ専門の歯医者さんに行かされました
ということで、通っていた歯医者さんからその専門の名刺を貰って
あとは自分で予約の電話をして行くっていう。
まずうちとしては別に親知らずが痛くてどうにかしてほしいとか
そういう状況では全くなく、
むしろやっぱり全然痛くもないのにホントに抜かないかんの
という思いしかなく。。。
とりあえずその真相も確認すべく
カウンセリングの予約を取って話を聞いてきました
まず、個人情報をいろいろ問診票に記入してから
今までの病歴、今の健康状態やアレルギー等
チェックボックスのリストが難しい専門用語と共に
めっちゃ並んでて
とりあえず最初はケータイの辞書を開いて
一個一個丁寧に調べてはチェックしてました
それを横で見ていたおじちゃん、
「ニホンジンデスカ??」と声を掛けてきた。
どうやら日本で昔英語の先生をしていたそうで
うちはこんな難しい単語ばっかりよぉ分からんわぁ
などと言いながら
もうキリないし別にアレルギーとか病気とかチェックすることもないからと思い結局全部一気にチェックしたりました
名前が呼ばれて中に入ると、
そこにはオシャレでカラフルなバンダナを頭に巻いた
おじさん先生がいました
なかなかフレンドリーな印象
まず、第一声に
「これホントに抜く必要あるんですかね??別に痛くもないんですけど・・・抜く必要ないのなら置いといてもイイかなぁなんて・・・」
て言うと、
「抜く必要があるからあなたは今ここにいるんですよ」
「抜くのは早いに越したことはないから。」
ということでやっぱり抜くこと決定
なんだかうちの中ではなんで痛くもないのに
わざわざ痛い思いして抜かないといけないんだ・・・
という思いしかなかったんだが
もう先生の中で静脈内鎮静法を施すことは決定していたようで、
腕からこうやって点滴して・・・
寝ることはなくて意識はあるんやけど、day dreamingみたいな感じでフワフワしたりボーッとしたりして、あっという間に終わるから
とのことでした。
4週間後に抜歯の予約をして帰宅。。。
それ以降の数日、既に緊張しまくってろくに寝れもしないチキンな自分
夢にまで見てました。笑
インターネットでいろいろ調べては、
抜いた後にこんな風になって大変だったー
とか、
痛くないけど顎を持っていかれる感じや・・・
歯を抜く時のミシミシって音や・・・
もうこんなの読んだらダメって思いながらも、
どんどん読みたくなって読んでは更にドキドキ笑
そんなこんなで迎えた当日・・・
の前に、その前日。
以前歯医者から電話がかかってきてて、
自宅近くの薬局を教えろと。
そこに処方箋連絡しとくから痛み止めや抗炎症薬薬を貰っとくようにとのこと。
で、抜歯前日にまた電話で、
薬用意できてるから取りに行ってねー、と。
で、行くとうちの情報は何もないとな
結局当日に薬局から電話、
あんたまだ取りに来てないじゃないの、と。
なんでやと思いながら行くと、
どうやら夜にFAXが来てたのを確認したらしく
結局当日の朝にバタバタ・・・
て感じで、
こっちでは歯医者が患者の自宅近くの薬局にFAXや電話で処方箋の内容を伝達、
薬剤師さんはそれを元に薬を用意してくれるという流れでをもらうようです
まさにon timeで歯医者に到着!
付き添いの人が必要という決まりなので、
ロリさんに仕事を11時前に切り上げてもらって
歯医者で合流
ロリさんと2人で術後の注意事項を聞いて
また書類にサインして。
ロリさんとしばしのお別れ、
いよいよ抜歯の手術へ
もう先生のバンダナの柄をチェックする余裕すらなかった笑
歯医者さんの椅子に座ると、
助手のガタイのイイおばさんがうちの人差し指の先っぽに機械を付けて心電図の機械がピッピと鳴り出す。。。
そして、鼻の穴にはちょびっと管が出てるやつを装着され、CO2の確保。。。
おぉーー・・・なんかホントに手術みたい
とか思ってると先生登場。
左腕から点滴するからねー
これからフワフワするからねー
"Don't worry, this is the most exciting part"
"Good job, you're doing really good"
と、なんだか子ども相手に気を紛らわしてくれてるような対応をしてくれました
『今からフワフワする薬を入れるからねー』
と言われ、
お、いよいよ来たか!!
と気合い?を入れた直後、
あ・・・
なんかフワフワしてき・・・・・・
・・・
・・・
・・・
助手さんの声で"Open your eyes"
と言われたのが次の記憶
どうやって立ったのか、
そーいやジャケットとか荷物持ってなかったなと今になって思うけど、
とりあえず出る時に先生にありがとうって言いたかったけど先生話し込んでて言えなかったなぁていうのと、
最初にいろいろ説明してくれた人とロリさんにかかえられて外まで出たことだけ覚えてる。
あとはタクシーでロリさんに連れて帰ってもらって、
ベッドに入って意識がはっきりしてきたって感じでした
先生、寝はしないって言ってたけど・・・
もしかしたら無意識だけど先生の言うことに反応してたのかもしれないけど・・・
うちの感覚としてはもう完全に寝たっていうか、
ホントに意識なかったです
何が起こったのか全く一切何も知りません
スゲーな静脈内鎮静法
日本のウェブサイトでもこれを扱ってる歯医者さんをちょっとだけ見つけたけど、
多分全然広まってないよね
お金かかるからなんかもしれんけど。
でもめっちゃくっちゃビビりの人、
これは超オススメです笑
ちなみに今回の抜歯2本で、
$1000分の保険を使ってます。
そして実費は$250払ってます
日本円にして2万ちょっとです
その分恐怖感一切なかったですけど・・・2万です。笑
ちなみに、
止血用に噛むための大量ガーゼ、
子ども用歯ブラシ、
消毒用マウスウオッシュ、
穴に詰まったたべカスを洗い流す用の注射器みたいなやつ
のお土産セットをくれました
それからしばらくは赤ちゃん用のちゅーちゅー吸うフルーツジェリーパックみたいなやつや、
作ったベジスープをブレンダーにかけてドロドロになったやつをちまちま食べたりしてました
ちゃんと食べられないってツラい。。。
でも、痛み止めは結局抜歯当日と翌日に合計4錠しか飲まず、
翌日には既にちょっとだけしか痛くなく、
腫れもなんとなく分かるくらいのレベルで、
思っていた程の痛みや腫れはなかったようです
先生がロリさんに、術中そんなに出血なかったって言ってたらしいんで
そんなに難しく抜歯ではなかったのかな
一応完全に横向きに倒れてて、左はほぼ埋まってる状態やったんやけど・・・
と、食がイヤでも細くなってきた4日後、
朝方に急に胃が締め付けられるような痛みに襲われて起きる
ロリさんを起こして、うちはベッドでのたうち回って、1回吐いて・・・
いよいよ救急車を呼ぶか
となったところで、例の保険、
救急車代はカバーしてくれるけど治療費一切出ないって
救急車一旦ストップ笑
金がないのはツラい。。。笑
でもホントに死にかけやったら笑い事じゃない
どうやら811という番号で、登録されてる看護師さんに相談できるというシステムがあるらしい。
ので電話してみるけど、
何言われたんかは知らんけどまぁ要は様子見てみてアレやったらやっぱり救急車呼んだら?
みたいな話やったと思う笑
結局5時間くらいしたらだいぶ落ち着いてきて、
結局なんとか助かりました
何が原因か分からんけど、いやーあれはなかなか辛かった!
まぁやっぱりちゃんと使える保険には入っとかないといけないなぁとは思いました
ってかロリさんのやつ、治療費とか出るんやと思ってた
未だになんだか胃の調子があんまり良くなくて、
ロリさんは抗炎症薬とかの薬が強すぎて胃がまだダメージ受けてるんやと思うって言ってるけど・・・
歯磨きも抜歯した所が気になって奥の方がちゃんと磨けてないような気がしていろいろ面倒
早く歯茎も胃も元気になって〜