被災地へ行って | Lake Placid Blueオフィシャルブログ Powered by Ameba

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今日で震災から二年。
ブログやTwitterを見ても、たくさんの人達が書いていました。
日本人にとって忘れる事のできない日です。

一年前のブログにも震災の事を書きましたが、この一年の間に被災地へ行く機会がありました。

人によって様々な意見があると思いますが、僕は行って良かったと思っています。
行く前にあった「どうにか逃げられなかったのか」という浅はかな疑問は「こんなの逃げられるわけがない」という答えに変わり、テレビで見たつもりになっていた景色は、想像を遥かに越えていて、恐ろしい記憶になりました。

何もない場所で、遠くに瓦礫を片付ける車両の音だけが聞こえる静かな海沿いの道に一人で立っていたら、地元のおじさんが話しかけてきてくれました。

震災以来初めて海沿いの道まで来たと言っていたそのおじさんは、5分程の会話の中で、震災の貴重な話してくれた後に、神奈川も海が近いから気を付けてね、と言って帰っていきました。

一年以上が経っても山積みになっている瓦礫、流されたままの車や船、仮設住宅で生活する人達…実際に自分の目で見て初めて、わかっていた気になっていたものが映像の中だけの想像でしかなかったという事に気付きました。
現実に起きた事なんですよね。

ただ、被災地に行ったからと言って、震災の被害にあったわけではない僕が、どんな事を言ってもリアリティーのない言葉になってしまうけど、突然親族がいなくなってしまう悲しみは、去年僕も経験があって、よくわかります。
東日本大震災では何万もの人達がその悲しみを経験したはずです。

3月11日は一日中震災の番組が放送され、日本中があの日の事を振り返る日ですが、震災の事を考えると共に、心の中で少しだけ、自分の家族や親戚の事を想う日でありたいなと…僕は思います。別に言葉にも態度にも出さなくていいから、自分の中だけで静かに。

今日は一日そんな事を考えながら、いつもより大人しく過ごした一日でした。


Guitar 大野武志