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すご~く久しぶりのUPです。2年ぶりぐらいですね。
百合子さんと泰淳が出会った場所・・・「ランボウ」・・いわゆる文豪バーの情報です。
神保町は、本屋の街ということで、色々な出版社が今でもあります。
この界隈は、文豪バーというものが多くありました。明治大学の裏手にある「山の上ホテル」は、文豪が缶詰となった場所をして有名ですね。
百合子さんか泰淳のどちらかが何かに書かれていたように記憶しているのですが、百合子さんは、このお店の2階にあった詩集を主に出版している「昭森社」に就職するものの、同社が経営していた1階の「ランボウ」の給仕を任されていたようです。
ここは昼間から酒が飲めるところということで、三島由紀夫、遠藤周作、吉行淳之介などの作家や編集者のたまり場であったらしいです。
泰淳死後、半年後に出版された「身心快楽」のあとがきに百合子さんは「30年近い昔。1人で間借りして働いている私のところへ、寺住まいの武田は1週間のうち3日ほどやってきて一緒に過し、また寺にかえって行った。神保町、小川町、中野、天沼、片瀬江ノ島、と私は部屋を移り、娘が生れてからもしばらくは、いつもそんな風に武田と暮した。」と書いている。この神保町の住まいが住み込みで働いていた「ランボウ」というわけです。
「ランボウ」は、1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)まで運営されていたようですが、現在は3代目?「喫茶 ミロンガヌオーバ」となっています。お店の右わきに2階にあがる扉があります。上がった2階に出版社があったのでしょうか。
地下鉄の半蔵門線神保町駅A5出口から出て、道路を挟んで反対側に「書泉グランデ」という大きな本屋さんビルがあります。

この本屋さんビルの裏の路地を覗くと、左手に「喫茶 ミロンガヌオーバ」があります。こちら側から見ると???ですが

反対側から覗くと・・・外壁は赤レンガのレトロっぽい感じがわかります。

中は、なかなか良い雰囲気のお店です。
当時からあまり手を付けていない感じがします。

オリジナルのブレンドを1杯・・600円

床にレンガが敷き詰められているのを見ると、山荘のリビングの床はこれがモデル?という感じがしました。

