週に一度、会社の有志で集まり、夜にフットサルをやっている。場所はJR渋谷駅に隣接する東急の屋上にあるアディダスフットサルパーク。
仕事の都合もあり毎週参加できるわけではないが月に一度くらいは参加するようにしている。
22時を回り、パソコンの電源を落とそうとするとお客さんから電話が入った。どうやら明日中に対応して欲しいことがあるらしい。用件を手帳に書き込み、足早に会社をあとにした。
フットサル場に着くとさあさあと雨が降っている。場内を照らす照明の光がまばゆいばかりに目にはいる。
見慣れない顔が何人かいる。目についたのは入社2カ月に満たない新入社員Kだ。小刻みなフットワークで巧みにボールを操る。雨にも関わらず回りの先輩を出玉にとっている。
上手さが、『ダンチ』なのである。
Kとは一度だけ一緒に営業に行ったことがある。その合間に昼食を共にした。聞くと、イタリアがものすごく好きでサッカーもやっていたという。高校のときに一人でイタリアに行ったそうだ。イタリアとサッカーについて熱く語るその姿に好感を覚えた。一つ一つの言葉をはっきりと話し、頭の回転が早く飲み込みが早いタイプだとすぐにわかった。
個人的には、応援したくなるような人柄と感じた。
昨今、ネガティブな意味でゆとり世代と使ったり、最近の若いヤツはダメだとか個々を見ないでひとくくりにするような風潮を感じることがある。
未来有望な若者はいっぱいいると僕自身は思っている。要は若い芽に回りが気づいて、成長を促すきっかけを与えれるかどうかだと思う。
うちの会社は決して新入社員に楽な環境ではない。それでもKのような存在が1日も早く一人立ちして活躍できるよう密かに応援していこうと思う。
