どうにも情報が集めきれずツメが甘いんだが、引き続き報告をさせていただく。
クロスターは
1975年に米国シュナード社と技術提携 および 日本総代理店契約を締結。
1982年に「ショルダーストラップハーネスシステム」の実用新案を取得した。
Chouinard Equipmentで1975年と1976年以降と思われるカタログで「ショルダーストラップハーネスシステム」の機能が追加されている。

これは1975年のカタログ

でこれが1976年以降のGPIW(The Great Pacific Iron Works)のカタログ。10番のところにショルダーストラップハーネスシステムの記述がある。なるほど。
昔のクロスターのサイトではこんな事を言っている。
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「それまでの登山用ザックは輸入品はかりで、『シュナード』ザックの開発により、初めて日本から世界に向けて登山用ザックが輸出された。そして、このザックは登山業界に二つの革命を起こすことになる。第一に、それまで主流だったキスリングなどの不安定な横型ザックから「シュナード」ザック以降、国内はもとより、海外から輸入されてくるすべてのザックが安定感のある縦型ザックに変貌した。これにより、転落事故が大幅に減少し、死亡者も大幅に減少している。第二に、同社が開発した「シュナード」ザックに、今や主流となっている ウレタン防水加工を世界で初めて搭載することに成功。 現在でもウレタンに勝るものはない。 耐水圧は破格の3000ミリ。当時の平均が200~350ミリだったことを 考慮すると大躍進を遂げた事になる。また、ウレタン樹脂は寒さに強い性質も併せ持っており、マイナス四十度でも ザックは変形しなかった。イボン・シュナード社長(現バタゴニア会長)も 「登山家は精神登山から開放された」と当時コメントしていた。 現在も「ショルダーハーネスシステム」と「ウレタン防水加工」は全盛で、約20年の時を経てもそれを越えるものは開発されておらず、その革新性を大いに物語っている。」
すごかったんだあ。クロスター。
Yvon Chouinardの著書である「社員をサーフィンに行かせよう」の中で「初期のクライミング用パックでは事業提携を試みたが、相手方が廉価モデルのデイパックに私の名前とサインを使ったせいで、関係を解消することになった。」といっているようだが、まさしく、これもクロスターのことであろう。
まあ、とにかく1975年あたりからクロスターが世界に向けて輸出したのがChouinard Dragonなのであろう。
だがどうもアメリカ方面ではChouinard Dragon出ていないようである。
(これはネットを徘徊した結果の単なる印象です。代表的なのが
ココ)
Chouinard Equipmentがらみのザックのタグで見てみると

The Great Pacific Iron Worksのタグ

Equipment for Alpinistsの文字がある

シンプルなヤツ

後半はこんなヤツ
で、件のザック、Chouinard Dragonのタグを見てみると

llcはこれと同じでChouinard Dragonの文字がある。
でも、古いヤツにはこんなのがある。

ドラゴンの位置が違うのと、dragonの文字がない。
で、(株)クロスターのロゴと言えばこんなヤツである。

おんなじ「Equipment for Alpinists」という言葉が気になるが、
ドラゴンはクロスターの印なんである。
ここからは全くの当てずっぽうになる。
Chouinard Dragonは良いザックだったけどプレミアでもなんでもない。
単なる日本企画の商品。Chouinardの名前を付けてクロスターが日本市場に出していただけ。
おそらく国内ものにはChouinard Equipmentは絡んでいない。
輸出ものはChouinard Equipmentの商品として扱われたかもしれない。ひょっとしたら「dragon」の絵はあるけど文字はないタグがそうかもしれない。(eBayとか、日本のショップでやたら高いヤツは「dragon」の文字がないのがほとんどだからという理由)
要するにザックとしてはとても良かったと思うが、日本製でありそれ以上の付加価値はない。
・・・というのが浅薄なllcの結論である。
Yvon Chouinardのサインが入っているけどね・・・
以上、他に情報をお持ちの方がいらっしゃれば御教示いただければ幸いである。