高校編。

高校に入って、まず人がたくさん居て驚いた。

今まで同級生2人とかの辺境の学校に通っていたので、1学年が50人もいるなんてとんでもビックリだった。


1年目は、周りと打ち解けるので精一杯だった。

当時の私は相当なネクラメガネだったと思うが、有難いことに楽しく語り合える友人がたくさん出来た。

初恋騒動もあった。

私は地元のおばあちゃんに琴を習っていたのだが、同じく琴を習っている男子の先輩を好きになってしまった。その先輩は普通の琴より一回り大きい十七弦という琴を弾いており、涼やかな風貌と力強い音が素敵だった。何とかしてお近づきになりたいと思って、その先輩直々に、十七弦を教えてもらう約束を取り付けた。しかし、マンツーマンで十七弦の特訓を受けた次の日からその先輩のことがどうでもよくなってしまった。

私が恋していたのは、凛々しく低音を弾き出す、十七弦そのものだった。話が脱線していくが、私は低音の楽器の音色が本当に好きで、コントラバスとか5弦ベースとか和太鼓とかそういうのに心惹かれてしまう。


あと、1年生の冬、同級生の女の子を好きになってしまった。初めて「欲しい」という感情になって、どきどきするのが止まらなくなった。

でもあの子には好きな男の子がいそうな感じだったのが少し辛かった。


2年生半ばで鬱になりかけてしまった。

鬱になった経緯はあまり覚えていない。

気がついたら毎日死にたくて辛くてしょうがなかった。

多分、私の不器用さのせいで人と上手く関われなかったのが原因だったと思う。うまく「女の子」をやれているとは思えなかった。かといって男子と仲良く出来るわけでも無かった。自信と希望が無くなった。自分が何なのか分からなくなって、どうやって人と関わればいいか分からなくなった。ベッドから起き上がれなくて学校に行けず、保健室登校した日もあった。

死にたいほどの思いを抱えつつ死にたく無かったので自傷を繰り返した。手首を切って、肩を切って、顔も切った。


その頃でも友人達と楽しく話したり出掛けたりしてたような記憶はある。情緒不安定だったのかもしれない。そんなこんなでコロナが流行りだし、寮は閉鎖され、授業はリモートになってしまった。


私は専門学校の学費を稼ぐため、高校を辞め、地元でアルバイトを始めた。

そのアルバイト生活が過酷過ぎて鬱になってる場合ではなかったので、ショック療法としては良かったのかもしれない。


その年のうちに高卒認定も取り、専門学校の受験もパスできたので、高卒の現役生と同じように専門学校に入学することができた。


私の入った専門学校は船関係の資格をとる学校だ。実習は体力勝負が多くて、男女の筋力差がとても悔しかった。色々と悩み、また自傷鬱が復活しそうになったが、教官や友人に支えられ、なんとか持ち直した。


専門学校~社会人編に続きます。