突然ですが、あなたは今生きている世界をどんなものと捉えていますか?
今見ている世界はたった一つ、唯一の現実。

そう考えると今この場所に自分が存在出来るのはとてつもなく小さな確率であり、こうして今自分が現実を認識しているのは奇跡としか言いようがないという事になる。
宇宙の始まりから様々な出来事の結果、今の太陽系ができて、程よい距離感に地球があり、ちょうどいい月があるおかげで、たまたま出来た海には潮の満ち引きがあり、地球の自転は程よく保たれ、おかげで生命が生きられる惑星が出来た。
生命が誕生出来たのは奇跡的だ。

さらにその生命は様々な困難を乗り越え、どんな困難を乗り越えるかによって様々に何世代もかけて姿形を変え人間という存在が世界に現れることが出来た。
人間という特定の種族がいるのも奇跡的な事だ。

人間の歴史が始まってからもそれぞれの人生は困難の連続で、子孫を残せずに死んでしまう人や、大人になる前に死んでしまう人が沢山いた。
しかし我々の先祖は、誰一人として子供のうちに死ぬ事なく、子孫をつくり、子供を立派な大人に育てる事に成功した。
方法はともかく、困難な事にもかかわらずこれを出来なかった先祖は一人もいない。
人間になってからだけでなく、生命誕生の瞬間から今に至るまで、全ての先祖がそうだった。
そのおかげで今、僕はここに居る。

今見ている世界がたった一つの現実ならば、
自分や周りの人がここに存在出来るのは本当に奇跡的な事だ。
そう考えて生きる事は素晴らしい事だと僕は思う。

しかし、今僕の頭の中にある世界観はこれとは全く違う。自分がここに存在出来る事も今周りにいる人たちと一緒に居られる事も奇跡的で素晴らしい事だが、何が全く違う世界観かと言うと、
「今認識している現実がたった一つの現実だとは思っていない」という事だ。

頭がおかしいと思う人もいるかもしれないが、僕は自分や周りの環境が選択しなかった選択肢を選んだ世界が無限に同時に存在していると信じている。パラレルワールドや並行世界というやつだ。

いきなりこの話を信じろと言っても無理だと思うが、次回からは僕がこの世界観で現実を捉えるようになった経緯や、それが真実ならどんな事が起こり得るのか自分なりに仮説を考えてみた事、その結果以前は決して信じる事が無かったスピリチュアルや不思議な話にも耳を傾けるようになった事などを書いてみたいと思います。