こんにちは。
医師の西脇俊二です。

先月末に発売した

『アスペルガー症候群
 家族の上手な暮らし方入門』

 

 

に続いて、今月も

新刊が発売となりました。

今回出版させて頂いたのは

『発達障がいの
「子どもの気持ち」に寄り添う育て方』

 

 

という書籍です。


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■発達障がいは他人事ではない
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私のことを【糖質制限】や
【ガン治療】のことから知った
という方も多いかもしれません。

実は、かつて私は
自閉症の子どもたちが集まる
施設に勤めていました。

そこで、自閉症発達障がい
アスペルガーなどについても
研究しており、それらの分野も
代替医療と並んで専門としています。

今回はその経験も踏まえて
子どもの発達障がいについて
筆をとったというわけです。

子どもの発達障がいは
実は、珍しいものではありません。


2012年の文部科学省の
小中学生を対象として調査によると
全国の約62万人の子どもが
発達障がいの可能性があると言います。


これは割合でいうと、
1クラスあたり2,3人が
該当するぐらいの割合です。

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■発達障がいの種類
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一言で発達障がいと言っても
実は、その種類は数種類に分かれます。

代表的な分類をあげると

【自閉症スペクトラム障がい】
・コミュニケーションが苦手
・対人関係や社会性の問題
・偏食や特定の物事への執着

【ADHD(注意欠陥・多動性障がい)】
・集中力がない
・じっとしていられない
・考えるよりも先に動く

【LD(学習障がい)】
・「読む」「書く」「計算する」などが極端に苦手である


上記だけでも問題なのですが
本当に怖いのは【2次障がい】です。

彼ら・彼女らの個性を親や教師が理解せずに
叱ったりしてしまうと、子どもたちは傷つき
悪循環が生まれてしまいます。

<2次障がいのイメージ>

発達障がいによる問題行動
    ↓
親や先生に必要以上に叱られる
    ↓
しかし怒られている理由がわからない
    ↓
子どもたちはどんどん自己評価を下げる
    ↓
 【2次障がい】
●不満や怒りが溜まり、反発する
●暴言を吐いたり、暴力を振るうことも
●不満を心に溜め込み、うつ症状に
●不登校や引きこもりになる場合も


こうした事態を避けるためにも
まず大人が「正しい理解と知識」を
持つことが重要になってきます。

本書では、

◇発達障害に対する正しい理解
◇どのように子育てをすればいいか?
◇発達障がいの場合の学習法
◇問題行動への対処法


などをまとめています。

子ども自身は発達障がいについて知りませんし、

自分自身で解決することは困難です。

ですから、親や教師、周りの方が
その個性についていち早く理解し、
それに合わせたライフスタイルや
学習方法・人との付き合い方を
教えてあげることがとても大切です。

少しでも心あたりがある方は
ぜひ本書を読んで頂くと
参考になるかと思います。

西脇俊二

 

 

 

 

 

 



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