【ご覧の皆様へ】
毎度、お世話になっております
当ブログの管理人、Lovingです。
いつも見ていただいて、本当に有難うございます!m(u_u)m
さて、最初に説明させて頂きますが、
今回の更新は、前回記事の【改訂版】としてUPするものです。
前回記事の『☆白いPLEO→楽しい実験パート2!☆』は、『染めQ』塗装方法の説明として
不完全感が強くありまして、自分として満足の行くものではありませんでした。
そこで、今回の記事では補足・改稿を加えたものを新規ページとして、
また、PLEOの塗装剥がれに対する解決策の一つとして、ここに提案させて頂きます。
写真も一部を除き、ほとんど新規のものと差し替えてあります。
ただし、旧記事でもそうですが、この実験で行っている内容は、あくまでもPLEOの塗装剥がれに対する
『塗装方法の実験の一部』としての認識でご覧ください。
塗装色の色味の検証などは、PLEOの実物を持たない私には現状で出来るはずもありません。
そのため、調色レシピなどの色の合わせ方は、残念ながらお教えする事ができません。
試される方は、ご自分で色を合わせて下さいます様、お願い申し上げます。
尚、毎度の事で甚だ恐縮ではありますが、お馴染みの注意事項をよくご覧になった上で
ご観覧ください。
もしもこの記事を参考にしてPLEOの塗装手直しをされる場合は、 あくまでも自己責任でお願いいたします。
この記事はPLEOの改造・塗装の手直しなどを、奨励する為のものではございません。
たいへん申し訳ありませんが、当ブログ内の記事を参考にされた上でお使いのPLEOに問題等起こりましても、当方では責任を取る事は出来ません。
PLEOは保障期間が過ぎても通常使用の場合、リコール扱いなどによる修理・交換は無償となる可能性もありますが、消費者側で手を加えた場合、リコール扱いでも有償修理となる可能性も十分考えられます。
特に注意が必要なのは、修正用の塗料が機械的な部分(カメラ部・集音マイク・赤外線センサー部・バッテリー・など)に付着しないように、十分に注意された上で行ってください。
もし、手を加えた事で故障を招いた場合、最悪の場合、メーカーさんが修理をしてくれなくなる可能性もあります。
ですから、自信のない場合は止めておかれた方が懸命かと思います。
また、塗料の取り扱い・保管などに際して問題等起こった場合でも同様に当方では責任を取れません。
小さなお子様が居られる方、小動物を飼っておられる方などは、特に細心の注意でお願いいたしますm(__)m
【当ブログに、はじめてお越しの方へ】
このページでは、PLEOの塗装剥がれに対する検証を、PLEOの部分模型に
『染めQ』という塗料を使って検証しております。
上記の注意事項を良くお読みになった上で、少しでも参考にして頂けたら幸いであります。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇それでは、リターンマッチ 参ります◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
まずは旧記事にも登場した未塗装の白PLEOです。
全体の形などはPLEOっぽく出来ていればよいのでテキトーに。
問題だったのは表面のブツブツとしたディティールですね。
これが実際のPLEOのものと同じくらいの大きさ・密度を持っていないと検証になりませんので、
その点に気をつけて造形。
もちろん、PLEOの実物を持っていれば、何の苦労もなかったのですが
今現在、私は持っておりませんし、であれば代わりになる物が必要でしたので自作の白PLEOで。。。(笑
(写真が見づらい場合は、写真の上をクリックで拡大表示します。)
まずは全体をPLEOっぽく塗装しました。
今回はこの塗装自体も『染めQ』で行ってますが、顔料の色などはどの塗料も似たような物なので
経費削減のため、という事で。。。m(_)m
スプレーでざっと塗装した物ですが、まぁ雰囲気としては実物から、それほど遠くないという認識で
お願いいたします。
塗装した物の色を、紙ヤスリで削って、色ハゲを再現した所です。
PLEOの肌は実際にはベージュですが、白い方が目立ちますのでこのまま実験を続けます。
【塗装前の準備・必要な物】
さて、ここで手直し塗装の準備に入ります。
用意する物の紹介をまずは・・・
① 『染めQ』の「ディープグリーン」・「エバーグリーン」・「サンイエロー」のエアゾール(スプレー)。
私の場合は「ディープグリーン」・「エバーグリーン」は70ml、「サンイエロー」のみ264mlを購入しておりますが、「サンイエロー」を他で使用する目的がありましたので。
尚、『染めQ』エアゾール(スプレー)は、現状では70mlと264mlの2系統になっております。
また、『染めQ』は原液タイプも出てるんですが、18mlで500円程度の原色のみで展開のシリーズ、1000mlで1万円程度のシリーズの2系統になります。
率直に言って、18ミリで500円は正直、割高過ぎると思いますし、1万円の塗料などは塗装の手直しに使う気はしません。
そこで今回はエアゾールを購入し、別容器に移し替える方法を取っております。
また、「ディープグリーン」・「エバーグリーン」の2色は今現在、264mlのものが発売されておらず、
70mlを購入しております。
PLEOを持っていない私が言うのも変ですが、「ディープグリーン」・「エバーグリーン」・「サンイエロー」の3色があれば、PLEOの塗装手直しには事足りるように思います。(混色する必要はあるかも知れませんが。)
② 『面相筆』
模型店などより、出来れば画材店とか東急ハンズで良い筆を吟味した上で購入した方が良いかもしれません。
筆の選び方は、毛の根本から毛先まで10ミリ~11ミリ程度で、毛束の一番太い部分の直径が
2.5ミリ~3ミリ程度で腰の強いものを選んでください。
腰の強さというのは、この場合、弾力の強さとご理解ください。
また、手束が細い物だと、塗料を咥える分量が少なくなり、塗料が乾燥しやすくなるので注意してください。
腰の強さを測るには、店員さんが見てない時に、キャップを外して筆を少し口に含んで濡らしてください。
その後で、筆先を手の平にゆっくり押し付けたり離したりしながら、腰の強さを測ります。
染めQといえども、塗料である事に変わりありません。
その為、再度の塗装直しがおそらく必要となるでしょう。
ですから、値段的に少々高いと感じられても、一本500円~1000円の筆の中から良い筆を選んでください。
それから同じ物であっても、筆には個体差によるバラツキがけっこうあります。
その点にも注意された上で筆を選んでください。
③ 『タッパー容器類』
今回の実験ではスプレー容器から塗料を取り出した後、筆による手直しをしております。
スプレーでそのまま吹き塗装すると、余分な所にまで『染めQ』が懸かりますので、
スプレー缶でそのまま手直しする事が出来ない為の処置ですが、
缶から取り出した後、塗料の乾燥を防ぐために密閉できる容器が必要です。
私が購入した物は、100均で3個でワンパックのものです。
尚、密閉できた上で、蓋の開け閉めが簡単に出来るものの方が良いと思います。(理由は後述します)
それから塗料は広げておいて置くと乾燥しやすくなりますので、出来るだけ幅の小さなものを選んでください。
④ 『薄手のビニール袋』
塗料を缶から別容器に移す時に使用します。
色の数だけ必要ですが、少し多めに用意しましょう。
スーパーなどで買い物をした時などのついでに、貰ってくると良いです。
普通の薄手のビニールで十分です。
色の数だけ必要ですが、破れていない事を良く確かめた上すこし多めに用意しましょう。
⑤ 『スポイト』
塗料同士の色を混ぜる時に使います。
私は5個セットを100均で購入しました。
私はそれで十分足りましたが、もしご不安でしたら少し多めに購入しておいた方が良いかもしれません。
⑥ 『染めQリムーバー』
写真には写っていませんが、『染めQ』を筆塗りした際の筆洗い用、また 手などについた時の洗浄用として使います。
私は今回、別のラッカーシンナーで代用しましたが、100mlで実売600円程度するようです。
ちなみに、『染めQ』の薄め液としては使えませんので、注意してください。
⑦ 『ゴム手袋』
これも写真には写っていませんが、塗料を別容器に移す際などに使った方が、手が汚れません。
⑧ 敷物
塗装作業は、埃の混入を防ぐために室内で行った方が良いと思います。
作業中に塗料をこぼす事もありますから、床が汚れないようにレジャーマットなどを敷いてから作業しましょう。
僕は新聞紙を敷きましたが、実際のPLEOに塗装する場合は、新聞紙ではPLEOの足元がインクで汚れますから、ビニールシートなどの方が良いかと思います。
⑨ お菓子の空き箱(ある程度広めの物)
これも上の敷物と同じような理由から必要です。
塗料を移す際に、また塗装中などにも塗料を入れた容器を中に置いて使います。
ですから、ある程度の大きさが必要かと思います。
******* 以上が、PLEOの塗装手直しに必要となるものです。*******
【塗料を別容器に移す】
【用意する物】の項目でも触れましたが、今回はエアゾールから塗料を抜き取ったものを筆塗りしております。
その為に余分な手順が必要となるんですが、写真を交えながら説明いたします。。。
スプレー缶をビニール袋に突っ込んで、ビニールを缶に巻き付けるようにしてスプレーしますが
塗料のミストが外に散らないように、手の平と指でしっかり押さえてやりましょう。
もし、やりにくい様なら輪ゴムでシッカリと巻いてください。
容器を箱の中に入れて、塗料入りビニールの端をハサミでカットします。
写真は割愛しますが、もちろん他の色も同様の作業で移し替えます。
この作業をもって塗料の移し替えが終了しますが、『染めQ』は塗料がすぐに乾燥してしまいますので、移し終えたら、急いで容器の蓋をしっかり閉じてください。
また、私はやっておりませんが、空き箱の下にレジャーマットなどを敷いて作業した方が床を汚しません。
それから室内で作業される場合は、換気を良くして行ってください。
染めQは安全基準法をクリアーした塗料ですが、有機溶剤を含むため人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
十分お気をつけください。
3色すべてを別に写した写真ですが、塗料を移したばかりの時は、
ガスが発生し容器の蓋が持ち上がってしまいます。
その為、ある程度落ち着くまでは、中にたまったガスを抜かなくてはなりません。
蓋の中央を押し込むようにしながら、蓋の一角を持ち上げます。
その後、蓋の中央を押し込んだまま、持ち上げた蓋の一角を嵌めてやれば、この状態で暫らくは持ちます。
しばらく時間がたつと、再び蓋が持ち上がりますので、同じ手順を繰り返しながら塗装をしていきます。
これらの手順はもっとシッカリと蓋が嵌まる容器を用意する事で解消するかもしれませんが、
かなりガスが出ますし、何よりも簡単に蓋を開け閉め出来ないと、塗装がやりづらいので面倒でもこの方法を
私は選びました。
あと、『染めQ』エアゾール別容器に移した場合で、長期に渡って保管する時は、しっかりと蓋が閉まる容器に移し変えて保管してください。
タッパー容器のままでは、また蓋が持ち上がってしまいますので。
【塗装の実践】
さて、塗装を始める前の注意点なんですが、PLEOの機械的な部分、センサー部分などに
塗料が掛からない様に、細心の注意を払って塗装しましょう。
もしも心配な場合は、マスキングテープなどで、センサー部などをきちんと保護してから行ってください。
また、PLEOの肌を『染めQ』が溶かしてしまわないかどうか、最初に目立たない部分で確認後に行ってください。
それからこれは技術的な注意点なんですが、デフォルトの塗装色よりも若干薄い色で、最終的な手直しをするくらいが丁度良いのではないかと思います。
それと言うのも、色ハゲする部分は出っ張った所ですので、光が当たり易いですよね。
人間の目というものは、対象物の出っ張った所と引っ込んでる部分を色の強弱(光と影)で認識しますから、出っ張った部分の色が薄い方が自然に見えると思うのです。
逆に、出っ張った部分の色が濃いと、脳が視覚情報をどう扱っていいのか混乱して、違和感となり易いのではないでしょうか。
改訂記事を作るにあたって、一度 塗装の手直しをした物を、また紙やすりで塗装剥がれを再現したものに、エバーグリーンのみで、2度塗りした所の写真3枚です。
旧記事の時はサンイエローも一部に使用したのですが、この模型の塗装修復に関してはあまり意味がないと判断して、今回の塗装一回目はエバーグリーンのみで行っています。
塗装2工程目の写真3枚。
基本的にディープグリーンのみの一度塗りでリタッチしてますが、色が濃くなりすぎた箇所は、
色修正としてエバーグリーンも少々使っております。
この段階で塗装の検証は完成ですが、最初のエバーグリーンの塗装から、一箇所に4回ほど『染めQ』を塗り重ねている事になります。
見やすいように拡大した写真4枚です。
これらの写真を見ると、PLEOのブツブツしたディティール程度の大きさなら、、『染めQ』を筆塗りでも十分に対応可能だという事はお分かり頂けるんじゃないかとと思います。
さて、上の模型ではディティールが小さいために、塗装する際の雰囲気が解かりづらいかと思います。
そこで、部分拡大した模型を新たに作り起こしたものを用意しました。
上の写真3枚は、ブツブツディティールを拡大再現した模型を造形して、基本塗装まで済ませたものを
大きさの比較のために、原寸模型と並べて撮った写真です。
これの塗装の一部を擦り取る事でPLEOの塗装剥がれを再現したのが下の写真です。
この状態に対して、塗装のリタッチを行います。
この模型に対してはサンイエローを最初に塗装した方が、自然であると判断したのでその様に塗っています。
尚、塗装時の注意点ですが、筆に塗料を沢山含ませると、塗料がボタ落ちしますので、
筆を塗料に漬けた後は、必ず一度、容器の縁などで余分な塗料を落としてから塗装しましょう。
また、塗装する際には、必ず筆を一方向に動かす様にしてください。
筆を返すとムラになり易いので要注意です。
サンイエローの塗装後、エバーグリーンを上から塗装してみました。
この状態でも、あまり違和感はないのではないでしょうか。
さらに影を付ける様な気持ちで、ディープグリーンを被せていきます。
もしも、濃い色を被せる事で色ムラになるようでしたら、その上から少し薄い色を被せてみてください。
私はそのやり方で完成させてます。
どちらかというと、絵を描くような気持ちで、やってみてください。
ということで・・・
無事、手直し完了でございます♪
※追記です。
『染めQ』はいくらか艶がでるのがネックなんですが、解消するにはフラットコート(フラットベース)を上掛けするしかなさそうです。今現在、一万円のボトルしかないんですが・・・。(2008.8.24現在)
※さらに追記です。
どうやら、純正の色補修キットが発売されるようです。
発売確定であるのかどうか未だ未確認な情報ですが、このページをご覧の方の中で『染めQ』による色補修を考えておられる方は、純正品の発売を待った方が良いかもしれません。
詳しい事が判り次第、こちらでも追記としてお伝えする予定です。。。(2008.8.25現在)
それでは、またのご機会にでも。。。 by ロヴィン