歯のお手入れとトレーニング(1) | かけがえのない愛犬との暮らし

歯のお手入れとトレーニング(1)

こんちには。
Lovin' Dogsのランパです。



前回は、あるデルタルケア製品のご紹介 だったため、
それ繋がりということで、
今回は、歯のお手入れについて、トレーニングの観点から、
ざっくりとですがお話したいと思います。


歯垢(プラーク)が、歯石に変化するには3~5日掛かるので、
その前に歯垢を取り除けば良いことになります。
獣医さんによっても見解は異なると思いますが、

毎食~2日毎辺りでしょうか。


この頻度だと、獣医さんやトリマーさんに頼む訳にもいかないので、
飼い主さんに是非行って頂きたいお手入れの一つになります。



ところで、
様々なデンタルケア関連用品があり、どれにしようか迷ってしまいますよね。
大きく分けると、こんな感じでしょうか。


a.磨き系   :歯ブラシ、指サック型歯ブラシ、ガーゼ、歯磨きシート など

b.ガム系   :デンタルガム(グリニーズなど)、牛皮ガム など

c.食べ物系  :ドライドックフード(歯石付着軽減)
         骨、ヒズメ、硬いジャーキー(馬背肉、アキレスなど) など

d.おもちゃ系 :歯磨きロープ、マローボーン、ナイラボーン、コング など

e.その他   :液体歯磨き(スプレー式、飲み水に混ぜる式など)
         スケーラー


※骨、ヒズメ、マローボーン、ナイラボーンなど硬いものは、
 歯の欠け・割れに注意が必要です。



一番良いのは、a.でしょうか。
その中でも、歯周ポケットを磨けるという点で、
やはり歯ブラシ系がベストだと思いますが、その分、難易度も高いですよね。
また、誤った磨き方では効果が十分でなかったり、

逆効果にもなりかねないので、

歯磨き講習会などを、一度は受講されることをお勧めします。


犬が喜んで自発的に噛む、b,c,dでもかなり効果はあると思いますが、
必ずしも全ての歯で満遍なく噛んでくれる訳ではありませんし、
これらを用いていても、定期的な歯や歯茎、口腔内のチェックは必要なため、
その際、補助的に歯ブラシなどで磨くのも良いかと思います。


一方、e.の液体歯磨きは最近になって種類も増えてきましたが、
a~dが主に物理的に除去するのに対して、

化学的作用に依る点が特徴となります。



ところで、歯周病という点では、
大型犬よりも小型犬、また若い犬より老犬の方が罹りやすい傾向にあります。
それは、小型犬の方が顎が小さいにも関わらず歯の本数は変わらないため、
歯が不揃いに生えやすく、食べかすなどが付きやすく、取れにくいからです。
また、食べかすや汚れを洗い流す作用のある唾液(よだれ)の量も
小型犬の方が少なく、また加齢とともに自然と減っていきます。



残念ながら、犬には歯磨きの重要性は分かりませんし、
歯ブラシなど異物を口の中に入れられるので、苦手な犬も多いと思います。
ただ、それは原因の一つに過ぎず、他にも苦手になる理由があるのでは
ないでしょうか?


歯磨きが大嫌いにならないためには、
下記いずれにも、ある程度は慣れることが必要だと思います。


①歯磨きをする際の、場所(トリミング台、膝の上、脚の上)や
 姿勢(立ったまま、座って、仰向け)。

②マズル周辺を触られたり、向きを変えられること、
 唇を捲られたりすること。
 (①②には、軽く保定されることも含みます)

③歯磨きに使用する道具そのもの。

④歯磨きされる(異物が口の中に入る)感触。


歯磨きは上記が必然的に複合するので、
どれかひとつでも嫌いなものがあり、それが無理やり繰り返されると、
大嫌いになってしまう可能性は高いと思います。


したがって、「日常のお手入れとしての歯磨き」をする前に、
それぞれに十分慣らすトレーニングが必要ですし、重要となります。



ちなみに、ランディーですが、
毎食毎となると私がプレッシャーを感じるので(笑)、
2日に1度、歯ブラシによる歯磨きを行っています。
もちろん、合間合間におやつを与えて行っています。


また、歯磨きが苦手なわんちゃんであれば、短時間で済むように、

例えば、1回当たり1/4ずつ磨き、それを1日2回行えば、
全体では2日に1度は磨いていることになりますよね。

こういった方法もありではないでしょうか?



次々回は、ランディーに対して行った慣らしのトレーニングについて、
時系列的な箇条書きのようになるかもしれませんが、

お話したいと思います。


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タグ:歯磨き,歯ブラシ,歯石,歯垢,歯周病,歯肉炎,お手入れ