オペラント条件付け(1)~これって、何?~
おはようございます。
Lovin' Dogsのランパです。
ボクがすることが
自分に起こることを
左右するって?
今日から、オペラント条件付けについてお話していきたいと思います。
別の表現として、道具的条件付けやスキナー型条件付けとも呼ばれます。
この分野で有名なのは、「スキナー箱」でしょうか?
レバーを押すと餌が出てくる装置が付いている箱の中に
ネズミを入れます。
初めは「レバーを押すこと」と「餌が出てくる」の関係が分らないネズミも、
偶然レバーに触れた際に餌が出てきたことを何度か経験する内に
関連性に気付き、
レバーを押す頻度が増すという、学習が起きているというものです。
この場合、
「レバーを押す」という自発的な行動が、「餌が出てくる」という結果を左右
します。
これが、オペラント条件付けの大きな特徴です。
自ら何か行動しなければ、何も起きません。
(古典的条件付けでは、レバーを押す/押さないに関わらず、餌が与え
られます。この時、レバーを好きになるか、装置を好きになるか、箱を
好きになるかは、ネズミにしか分りませんね。)
またこの例では、レバーを押すという自発的な行動の結果、
餌が出てくるという「ネズミにとって良いこと」が「起きた」ので、
今後、この行動の頻度は増加します。
これは、正の強化と呼ばれる状況です。
オペラント条件付けは、別に犬に限ったことではなく、人でも日常的に
起こっている学習で、ある意味、当たり前と言えば、当たり前のことです。
何かして、結果が良ければまたしますし、悪ければしなくなります。
例えば、
初めて食べる果物が、
おいしければまた食べますし、まずければもう食べないでしょう!
布団を干す際、
晴れの日であれば、フカフカになり、気持ちよくなります。
曇りの日であれば、お日様の香りがせず、損した気分になります。
当然、干すという行動は、
晴れの日に多くなり、曇りの日には少なくなりますよね!
オペラント条件付けは、
良いこと(楽しいこと、嬉しいこと)/悪いこと(嫌なこと、不安なこと)が、
起こる/無くなる
の組み合わせにより、
行動の頻度が増す/減る
の4つに分けられます。
言葉としては、下記の対応となります。
起こる=正 ,無くなる=負
強化=増す ,罰=減る
なお、良いこと/悪いことには、
善悪の意味はまったくありませんので、注意してください。
詳しくは、次週よりお話していきたいと思います。
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タグ:学習理論(13),オペラント条件付け(1)