働いていて、なにが怖いかっていうと、自分が『裸の王様』になっていないかどうかだ。

前職では、経営者の社長が完全に裸の王様になっていた。それは自分が招いた結果ではある。

社長は、優しくはあったが、経営者になるだけあって『我は強く』、いつしか、側近にはゴマすりが得意な人しか集まらなくなった。

いわば、寵愛組だ。

彼らは、社長が黒いものを見て『白』といえば、『白』というようなら人たちだ。

だから、しだいに誰も自社の強みを読み間違えている社長を正すようなことはしなくなり、年々売上規模は減少傾向にカタチを変え、見切りをつけたベテラン社員が辞め、ベテラン勢が辞めていく会社に不安を覚えた入社歴が若い層が辞めという現象が始まった。

悪循環の始まりで、これは私が退職した後も悪化するばかりである。


今の会社にも、『裸の王様』気質の同僚がいる。

自分は正しいと言わんばかりに、人に自分の仕事を押し付け、手柄を自分のものにする人だ。

先日、彼が管理しているはずの書類が紛失した。

誰もその書類がなくなったことを知らなければ、クライアントに提出しないといけないことも知らない。

だが、彼はこの紛失を同僚のせいにし、探させ、責任取れと迫っていた。

確かに、その同僚は手伝っていたが、その書類には手をつけていない。完全な濡れ衣だ。

ただ、当初、私たちは真実を知らなかったため、その同僚が本当に失くしたと思っていた。


怖すぎる。

勝手にいいように話を作り上げ、知らぬ間に吹聴し広め、自分は被害者面をする。

もはや、彼に注意する人はいない。

知らぬ間に、犯人にしてくるような相手と誰が関わり合いたいと思うものか。

しかも、自分の大切な書類を会社に探しにもこず、なんなら私や犯人とされた同僚、ほかの手伝える同僚が探し続けた。

最悪すぎて言葉がない上、一切関わりたくない。

これもある意味、裸の王様だ。

誰もが、口々に二度と一緒に仕事をしたくないと言っていた。