本日はエリザベス女王杯の考察です。
京都競馬場・芝2200mで行われる牝馬限定のGⅠレースです。
創設当初は3歳(創設当時は4歳)牝馬3冠の最後の1冠として前身ビクトリアCを継いで設けられました。
1996年から秋華賞が3歳牝馬3冠のラストに新設されましたので、エリザベス女王杯は古馬牝馬と3歳牝馬の対決となり、最強牝馬決定戦へと生まれ変わりました。
これまでの勝ち馬から推測すると大きく2種類に分かれます。
GⅠ勝利馬と未勝利馬です。
まずはGⅠ勝利馬です。
すでにGⅠを勝っている馬が勝ったケースが13回ありました。
そしてそのGⅠ馬たちはすべて芝2000m以上のGⅠを勝っていました。
今回の出走馬のなかでは、スタニングローズ、レガレイラ、の2頭です。
次はGⅠ未勝利馬です。
つまりこのレースでGⅠ初勝利をあげた馬です。
このケースは過去15回ありました。
これらの馬がどういう戦績だったかを調べると、大きく3つに分かれることになりました。
★GⅠ(芝2000m以上)3着以内の実績
これまでは、エリモシック、アドマイヤグルーヴ、クイーンズリング、トゥザヴィクトリー、フサイチパンドラ、ラキシス、リスグラシューが該当します。
今回の出走馬のなかでは、ハーパー、ライラック、の2頭です。
★GⅠ(芝2000m以上)で1番人気
これまでは、アドマイヤグルーヴ、トゥザヴィクトリー、リトルアマポーラが該当します。
あくまでGⅠ未勝利馬限定ですので、GⅠ勝利馬は除いています。
今回の出走馬のなかでは、該当馬はいません。
★芝1800m以上勝ちの実績があり、牡馬混合重賞を多く走ってきて重賞未勝利、または重賞勝ち実績馬
牝馬同士なら勝てる可能性があるのに、あえて牡馬混合戦を使ってきた馬です。
これまでは、クイーンスプマンテ、レインボーダリア、ラキシス、マリアライト、ジェラルディーナ、が該当します。
今回の出走馬のなかでは、サリエラ、シンリョクカ、の2頭です。
★重賞未勝利、GⅠ未出走、前走重賞連対or前走OP特別以上勝ち
これは、昨年のブレイディヴェーグです。
今回の出走馬のなかでは、シンティレーション、の1頭です。
ちなみに過去ヴィクトリアマイルとエリザベス女王杯を両方勝った馬はいませんが、今回は該当馬なしです。
今回の注目はレガレイラでしょう。
春クラシックは、牡馬GⅠ、皐月賞、日本ダービーに挑戦してきました。
常に最速の上りタイムを繰り出しながらも、勝てずに終わりました。
京都競馬場は初めてなのでコース適性はわかりませんが、外回りの長い直線で末脚がいきれば、チャンスはあるでしょう。
エリザベス女王杯最強牝最馬決定戦