この仕事をしていて、いろんな人から、いろんな質問を
受けます。
深ーい質問から、意味のわからないものまで。
スタッフと話をしていて、「自分が今、体験している色々な事について、
理解したいけど、わからないことが多すぎる」というセリフを聞いて、
多くの人がそうなのかもしれないなー、と思いました。
多くの人が私の話す言葉を頭で理解しようとします。
自分の知っている「過去」のデータから、自分が理解できる部分を
選んで、理解しようとするのです。
でも、それにはあまり意味がありません。
私自身、沢山の出来事を体験して、普通の人が見たり聞いたり
出来ないものを見てしまったり、体験してしまったりするたびに、
いったい、これはなんだ!?と思う事がたびたびあります。
スタッフ曰く、「よくわからないことをわからないまま受け止められるね。
自分だったら気が狂うかも。」と。
実際、「私、このままだと２０歳までに死ぬか、狂うかだな」と
子供心にそう思って育ちました。
相当に奇妙な出来事にも、口には出して言えない事にも、
沢山遭遇し、自分の理解では計り知れないことが沢山ありました。
この数十年そうしたことを体験して、わかることは、
「その場で頭で理解できるようなことは、大したことではない」
という事。
そして、今すぐ頭で理解できないことをどんなに考えたとしても、
今の自分には理解できるはずもない、という事を理解したのですね。
この意味、分かるでしょうか・・?
多くの人は、今すぐ分かろうとし、今すぐすべてを納得したがりますが、
正直、これまで私に起きた事は、頭ではさっぱり理解できない事
だらけでした。
今でも、実はその続きを体験中です。
人には話せない事なので、ここでは割愛しますが、
実際、オーラハーモニーを始めた時にも、私は人にこれを説明する
術を持ちませんでした。
ただ、オーラハーモニーを歌えば、それが人の役に立つ、という事は
分かっていたし、そのエネルギーで人の心や体の調整ができることも
わかっていました。
けれど、いったい、それをどう言葉にすればいいのか？
「オーラハーモニーとは何ぞや?」
正直な話、そのエネルギーが心地いい事は知っていましたし、
多くの人が同じように感じ、感覚でとらえられるものだと分かっていましたが、
では「それが何か」、明確な応えはどこにもありませんでした。
少なくとも、それまで自分が知っている体験と体感の中で、
話せる言葉はありませんでした。
私がセミナーで人にお話ししている内容をそこから数年たって、
「ようやく最近、YOKOさんが言っている事の意味が分かるように
なってきました。」と、言われることがしばしばありました。
そのたびに、私は絶句してしまい、この人は、理解できずに何年も
来てくださっていたのかと、あんぐり口を開けていたものでした。
でも、多くの人が、「なぜだかわからないけれど、これは自分に
とって必要だと思う」という理由だけで、まるで何かに突き動かされて
いるように、私のセミナーに参加して下さっていました。
今思うと、その方たちの意識の状態が、当時の私の言っていたレベルに
到達すると、ある日唐突に理解できるようになるのです。
結局のところ、体験が、その人の目を開くのです。
実際、私自身もお客様たちと同じように、レベルが上がるごとに、
メッセージの意味を理解する、という事がしばしばありました。
高次元からやって来るメッセージは、いつも今すぐ、私が理解できる、
という内容のものではないことが多く、また理解したと思っていても、
後々、半年もしくは数年たって初めて、「ああ、これはこういう意味だったのか」
と思う事も珍しくはありません。
本当の理解とは、「自分は、こんなにもわかっていなかったのだ」と
感じる時、初めて訪れるものだと今の私は理解しています。
今私がやっているお仕事は、一見簡単そうに見えますが、
おそらく、多くの人にとっては全く初めての概念ばかりのはずです。
だから、まだそう簡単には返答の意味を理解できなくて
当たり前なのです。
なぜなら、まだこの概念そのものが、地球ではスタンダードではないのだから。
もし、この言葉にピンとくる人がいるとすれば、間違いなくあなたは、
ここでいうワンダラーでしょう。
別の世界での体験がある、という証拠です。
私もまた、ワンダラーの一人であり、なおかつ、この地球を生きる
地球人の一人です。
私のメンターは、私の中にいて、常に私を指導してくれます。
その指導ぶりは、時に厳しく、時に理解不能になり、
時に笑える言葉として降りてきます。
小さな子供でも理解できるような、平易な言葉を使った、
しかし意味の分からないメッセージ。
天使からは、よくそんな言葉を受け取りました。
話す言葉自体は、非常にわかりやすい。
けれど、その意味となると、頓珍漢なほど、理解に苦しむ。
そんな事を何度となくやってきて、今の私は、
理解できないことは、今必死にわかろうとしても無駄だと
いう事を学びました。
一時期、本当に何度も何度も、
「考えるな」と言われました。
そう言われても、考えないで、やってきた私がやるべき課題?
をこなすことはできないじゃないか、と、やはり考える。
そして、「考えるな」と言われる。
また私は、性懲りもなく考える。
「考えるな」と言われる。
・・・もう、ここまでくると、ギャグです(笑)
こうして意味の分からないまま、時が過ぎ、
ふと眠くなって、意識が飛んだ瞬間に
課題「終了」の声。
「えっ?」(うそでしょ?)
でも、なんか、確かに終わった感がする・・・・・・・・。
気のせいか、「ハイ、終了」みたいな感覚が
しっかりと自分の中にある…。
終わった…。
正直、この間に数時間が経っていたりしますが、
私は結局、何をしたのか、さっぱり身に覚えが
ないのです。
なのに。
終わっている。
そして、確かに、私の中は何かが変わっている、と
奇妙にも実感する・・・。
これこそ、奇妙な体験であり、体感で、これを理解しようにも、
理解のしようがないわけです。
こうした意味の分からない事を沢山経験します。
それなのに、その繰り返しの結果、いつの間にか、
皆さんの前で堂々と沢山の事をお話しできる人間に
なっているわけです。
もちろん、その元となっているのはすべて、私の体験に
基づいているわけですが、すべての事柄が、その時、自在に勝手に
自分の中から出てくるのは、私が頭で考えているせいではないのです。
気が付くと、自分の引き出しがいつの間にか勝手に開けられて、
唐突に話が始まり、必要な事をべらべらとしゃべっている、という
現実が起こります。
そして、その方たちにとって、大事な事を私は話しているわけです。
だからこそ、毎回、同じセミナーなのに、お話しすることが違う、という事が
起きるわけです。
私はただ、常に自分の中に必要な知識や体験、体感を詰め込んでいるだけ。
それを引き出すのは、より高次元の自分であり、より高位の自分が
その時々にふさわしい内容を選び出して、話し始めるというわけなのです。
そうして、この体の中には、宇宙のすべての叡智が詰まっている事を知っています。
実のところ、すべての人がそうなのですが、多くの人は、それをどうやって
使えばいいのか、取り出せばいいのか、ただ知らないでいるだけなのです。
頭を使えば理解できる部分、それは私たちの能力の本のわずかな部分に
過ぎないことを知ってい下さい。
多くの人は、頭を使って理解できる以上の事が本来はできます。
ところが、私たちは頭で理解するよう教育を受けてきたので、
それ以外の事を受け入れようとしません。
すると、その中にだけ、能力は限定されてしまい、あなたの
才能は、閉じ込められたまま、一生を送る事になります。
特に男の方は、多くが、その状態に陥っていて、自分の頭の固さに
苦しめられている方が多いのです。
「理解」という呪縛を解いてください。
本当の理解は体験と体感によってしか、得られません。
と、同時に私たちの頭で理解できることは、この広大な宇宙の中の
本当にごくごく一部でしかないことに気付いていただきたいのです。
理解は、私たちが思っているほど、小さく狭いものではありません。
体感もまた理解の一つであり、それは、私たちの頭で理解するよりも
遥かに深淵で大きなものなのです。
これだけ、心にとめておいていただけたらと思います。
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