どうせなら


キレイに別れてしまいたい




「あなたなんていらない」




買ったばかりのヒールよりも


遙かに高い背伸びで


安っぽいドラマの様なセリフを吐いた


“愛している”


なんてコトバよりも簡単に出たセリフに


後になって独り笑えた



あなたの理想のオンナ


うまく演じられたでしょう


別れ際はキレイに何も残さずに


今後の期待なんか


何一つ残さずに


きっちりキレイに送ってあげる


この恋を始めたのも


終わらせるのもこの私


あなたは何も悪くない


あなたは何も言ってはいない


ねぇそうでしょう?


それがあなたの理想のオンナ




今さら縋って泣いたりなんかしない


今さら


今さら


今さら


出来ることならとっくにやっていた



本当にもうとっくに今更の話







できる限りの言葉と態度で


あなたを送ってあげる


何も知りはしない


彼女の元へ





どうせならキレイに別れてしまいたい




独りで泣く時間ならたっぷりとある




ねぇ最後まで甘いオンナ


あなたの理想のオンナ


それほど愛してしまうなんて――――