与える嘘なら残酷なほど


真実味を与えて


与えられる嘘なら夢とも思わぬほどに


甘い嘘を



“最初から解っていたから”


なんて


そんな台詞は


終わった時のやるせなさから出る


最後の足掻きで



夢を見た割には


酷くリアルな傷痕



本当は知っている


嘘は嘘だと


与えるのも与えられるのも


熱が冷めれば


ただの嘘だということを


熱に浮かされているならば


悲しい現実を隠す嘘も


酷く甘いということを