昨日、佐藤洋介さんご出演の「アルゼンチンタンゴとフォルクローレの饗宴Vol.3」観てきました。


洋介さん、格好よかったです。いつものジャズダンスやコンテとはまた趣きが違って、クールというか凄味がありました。


音楽のほうがメインのコンサートでしたが、洋介さんは4曲踊られてました。


最初の曲はアルゼンチン人の男性ダンサー(ダニエル・ウルキーシャさん、この方もまた格好いい)との男性2人のダンスで、リーダーとフォロアーのポジションが目まぐるしく入れ替わって、足捌きもシャープで、真剣勝負のような気迫を感じました。


つぎは、ダニエルさんと女性ダンサーのミホコさんと3人の踊り。ミホコさんもクールで妖艶で素敵なダンサーです。3人で組んだり、2人と1人になったり、クールでセクシーでこれも格好よかったです。


3曲目は民族衣装(ポンチョ?)のようなエキゾチックなデザインの大きな布を振り回していて迫力がありました。

「ねこ」は以前社交ダンスをやっていて、その頃、男性の先生に伺ったのですが、マント(社交ダンスでも小道具としてよく出てきます)みたいな大きな布をきれいに舞わせるのはすごく難しいのだそうです。

でも、そこは、さすが洋介さん。大きな布がきれいに開いてはためいて、誰よりも(5人くらい?で同じ振りをやってました)華麗な布捌きを見せてくれました。


最後が洋介さんとミホコさん、ダニエルさんともう一人の女性ダンサーとの2カップルでのダンスでした。これが一番オーソドックスなアルゼンチンだったのではないでしょうか。

洋介さんが(ダニエルさんも)白いジャケットに黒の蝶ネクタイで現れて、その姿がノーブルと鋭利さを兼ねそなえていてすごく格好よくて、「ねこ」はダンスというより「洋介さん」に釘付けでした。


今回で「ねこ」は洋介さんのアルゼンチンタンゴの舞台を観るのは4回目なのですが、素人目にも洋介さんがどんどんアルゼンチンタンゴダンサーらしくなっていくのを感じました。

ダニエルさんもミホコさんもプロのアルゼンチンタンゴダンサー。洋介さんはマルチで踊るとはいえベースはジャズダンサー。その洋介さんが本職のアルゼンチンタンゴダンサーと並んで一歩も引けをとることなく踊る姿は、もちろん天才なのですが、天与の才に傲ることなく、一方ならぬ努力をされたのだと思います。

ヴァンパイアの最中で死ぬほどお忙しかったでしょうに、「すごい人だよなぁ」と改めて感心して、感動したのでした。