私の人生を変えた出来事と言えば、今から5年前に行ったNYでのオープンマイク。この日があったから今の私がいる。
歌ってる時が一番自然で、
一番自分に嘘が無くて、
一番私らしい。
その事に気づいたのは
今から約8年前。
当時やっていたグラフィックデザイナーの仕事から一転、当時結婚もしていた私はそのプライベートも全てリセットして、歌手の道を歩もうと決めてチャレンジを始めて3年が経った頃。
でも、その頃は本当にどん底で、稼ぎの綱だったデザイナー業を減らさないことには新たなチャレンジの時間は出来ず、、
かと言って、歌ではまだ何の実績もお金も生み出せない日々が続いていた。
全ての欲を絶って、まるで修行僧並みにメンタルを追い込む時期を過ごしてた。
とにかく変わりたかった。
でも、
いつも心の中は揺れてた。
本当に歌なんかでやっていけるんだろうか?
やっぱり結婚して子供を産む方が幸せなんじゃないか?
本当にここまでやる必要があるのか?
自分の幸せって一体何?
この頃はそんな気持ちと常に秒単位で葛藤してた。
頭で考える超現実主義な自分と、
でも、
何処かで叫んでいる、
魂が求めている本当の自分。
3年間、そんな2人の自分と闘って、心身共に疲れ果てて壊れる寸前…もう本当に限界だった頃。
たまたまギャラリー出展の話が来て約1ヶ月間行く事になったNY。
もう止めてしまう前に、最後の思い出作りのつもりで行こうと思った。
せっかくNYに来たんだから、という軽い気持ちで行ったオープンマイク。
当時の私には守るものなんて何も無かった。どっち道もう終わりなんだし、もぅどうにでもなれと思ってた。
当時はあんまり英語も喋れなくて、「ビヨンセのListen が歌いたい」って、それだけバンドに伝えてスタート。
会場の人たちや、バンドの人たちも、
え…この子、歌えるの?
大丈夫…?
みたいな空気だったけど、
でも、歌い終わった後
気づいたら、
会場にいる全員が立ち上がって、
すごい拍手を私に送ってくれてる光景が目の前に広がってた。
一体何が起こったのか、全然意味が分からなくてしばらく呆然としてたけど、、
後日行った別のお店のオープンマイクでもまた同じ現象が起こった時、
その時初めて、
…あ、、
もしかしたら、
私の歌でも、こんな風に誰かの心を動かせるのかもしれない。
と、そう、
初めて思えた瞬間だった。
私のシングル「This Is Me」は、このオープンマイクを再現した作品。
This Is Meの曲の最後に流れてくる観客やMCの声は、この5年前のNYで歌った時の実際の会場の音が収録されています。
●これがその5年前、
NYでのオープンマイク。
@Sugar Bar にて
今聴くとほんとに恥ずかしいけど💦
この時初めて、
自分の可能性をもっと信じてみたいと思った。
そして、
NYから戻ってすぐ上京を決意し、
1年後に上京。
本格的にアーティストとしてのチャレンジをスタートさせ、
今の私がいる。
最後の思い出作りのはずだったNYが、人生を変える出来事になった。
想像もしていなかったことが起こる事を知った。
どん底の時ほどチャンスが近い。
なんとかしなきゃって
歯をくい縛り続けてきたなら、
力を抜いて、
もぅどうにでもなれ!くらいの気持ちで一旦手放してみればいい。
可能性というものは、
脳みそが考えるレベルを遥かに超えて起こる。
脳みそで考えたプランで生きるということは、まだ見ぬ秘めている未知の可能性に触れずに生きるという事。
本当の可能性は、
自分のまだ知らない、
想像もしないところにあるんだよ。
だから、みんな、
脳みそに騙されないで。
そして逆に、
もしも想像出来たなら、
それは実現するってことだよ。
よのあでした