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[映画人に会う]
「役者として‘熱く生きた’と言える演技をする」

ある日、ラジオの生放送中に、DJヒョンジュンに届いた1通の手紙。
そこには、23年前の心の中にしまい込んだ初恋の彼女 チョン・スオギ という名前が書かれていた。戸惑ったヒョンジュンだが、心を込めて手書きされたノートを開くと、忘れていた過去が浮かんできた。
映画 『純情』 は、1970年代、80年代という時代のおぼろげな記憶を呼び起こす。当時、愛する女性の前では照れてしまい、話もできなかったボムシルだが、今は冷徹で気難しいラジオのDJとなったヒョンジュン役を、俳優 パク・ヨンウが見事に演じた。
※ 17歳と40歳で、キルジャ以外の男性3人は名前が変わっていますが、40歳のときの名前が本名で、17歳の頃、「島ではみんなあだ名で呼ばれていて、誰も本名でなんて呼び合わなかった」と解説してくれるセリフが劇中に出てきました。
「私の考えでは、誰もが認めざるを得ない優れた俳優というのは、端役であろうと主人公であろうと、自分の役だけを考えるのではなくて作品全体の内容と主題を把握して演じられる俳優のことだと思うのです。当然、あらゆるシーンの感情を分析し解釈し、理解していなければなりません」
いつのまにか40代になっているが、少年のような瞳をしたパク・ヨンウは、変わらずベテラン俳優の威厳を保っている。一言一言慎重に言葉を選び、考え悩みながら話す。
「撮影もせず、作品活動もしないでいると、演じるのが難しくなる時があります。だから、絶え間なく演技のトレーニングができるような状況を作りました。役者は演じることが目的なんですから・・・ それ以外の時間にはドラムを叩き、物を書き、本を読み、体を鍛えてと、好きなことをして過ごしています」
パク・ヨンウは、ブラウン管やスクリーンに登場しなくても、演技を手放したりしていない。休みなく、自分の発展のために努力してきたというのだ。そんな彼が、今回の映画 『純情』は、何度も断るほどに悩んだと話す。
「映画のタイトルと内容がズレてなくてマッチしているシナリオが好きです。タイトルが相応しければ良い作品だと思います。『純情』 はそんな作品です。ですが純情という単語が全体を包括していて、表現するのはとても難しかった」と、断った理由を説明した。

ト・ギョンスとパク・ヨンウ。
一人の人物の過去と現在を描く二人の俳優には共通点が多い。
ともすれば流れを途切れさせる2人1役のキャスティングにも関わらず、まったく異質感は感じられなかった。
「僕らが似ているからでしょう? 鼻筋や目の形が似ているというのでなく、秀でた性格、情緒が似ていたように思います。ギョンスさんがどんなふうに生きてきて、どんなふうに生活しているのか知りませんが、おそらく似ている面があるでしょう」と言う。
パク・ヨンウは、ト・ギョンスの演じたボムシルをずっとモニターしていた。「(他人ではない)自分自身だと思って見ていました。彼のシーンは自分のシーンだと思いました。私自身がボムシルで、ヒョンジュンだと思い込みました」
1991年の高興を背景とする映画 『純情』 は、誰もが心の片隅にしまい込んでいる追憶のように、親しげに寄り添ってくる。パク・ヨンウは、「とてもわかりやすい情緒で、見方によっては田舎臭いほど。今の時代に、誰が純情なんて単語を使いますか。でもそのせいで、共感してもらえるし、楽しめる映画でもあり得ます。捧腹絶倒ではなくても、純情だけの笑いと涙と感動があります」と強調した。

「映画を観終わってトイレに入ったときに、余韻が残っているその時間に、友達や家族に連絡を取ってみようかと思えたら、よくありませんか?あるいは、「お前、ちゃんと生きてるか?」って、自分にも買って質問を投げるもよし」
俳優の影響力というのは大きいものだ。世論を動かしもすれば意識を変えさせることもある。パク・ヨンウは、「俳優についてくる責任感を負担に感じるより感謝しなければ。一人の俳優として‘熱く生きた’と言えるように演じます」と抱負を語った。
「次の作品? 早く決まってほしいです。いつからか、演じることが本当に楽しいと感じられるようになりました。次はどんな作品なのか、選んでもらえさえすれば!(笑)」
動画の内容は、《キーワード・インタビュー》です。
最初のキーワードは「自分」
「昔、カンドリというアイスクリームがありました。食べると舌の色が変わるんです。小豆が入っていますが偽物で。そのパッケージにネコか何かのイラストが描かれていて、幼い頃の僕にそっくりでした」
(パソコンで動画を御覧になっていれば見えるでしょうか? かわいいウサギさんです^^)
つづいて「純情」
「真っ青なイメージ。たとえで話すのを好む方ですが、監督が僕を釣ろうとやってきたときに(笑)、納得がいかなくてお断りした理由も、真っ青だと話しました」
「ラジオ」
「追憶であって、、、思春期という単語と一緒に思い浮かびます。全盛期でしたからね。カセットテープに録音して伸びるまで何度も何度も聞きました」
「演技」
「とてもありがたい分野。僕を人間にしてくれたもの。演技がなければ僕はなかった」
「運動」
「ヒップアップ?(笑) なんていえばいいんだろう。でもヒップアップになりましたよ」
最期に、観客に向けて一言。
「初めて出来上がった作品を観たときに、心から成功してほしい映画だと思いました。自分が出演したからというのではなく、自分がこの作品から得られるものがあったから、です。みなさんも同じであってほしいと思います」
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http://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12137572140