それではラストまで、いっきにご紹介しましょう~ ^^
ミナが去ってしまった部屋。。。
モンドリアンの作品にはよく似たものがたくさんあります。監督が特にお好みなのは、赤い正四角形2つがもう少し上の方に位置するもの、だそうです。
「このシーンが好きだという人も大勢います」とニム。
ドストエフスキーの 『罪と罰』 は知らなかったミナですが、「たくさん本を読む」と言っていた言葉が嘘でなかった証拠、を、監督はきちんとそろえておかれました。デウが読んできたものとはずいぶん毛色の違うものばかりですが、<ミナという女性が読んだであろう作品>を、監督手ずから集めて配置されたのだそうです。 『女は二度は泣かない』『女性たちよ、テロリストになれ』等々
「デウの友人たちは自然にフェードアウトしていっても問題ないのですが、この二人は重要な事件に関係しているため、きちんと<終わり>を作ってあげないといけないと思い、最後までシナリオがまとまりませんでした」と監督。
「この場面ではみんな卒倒していましたよ」とおっしゃるのはニム。
「このときの演技が一番難しかった」とはウンジさん。
「泣くより笑う演技の方が難しいし、そのうえ酔っぱらっていながら笑う、という場面なので、本当に難しかったと思います」とガンヒさんも言葉を添えます。
「それにしても、、、ギョンホさん、ケドンの登場シーンがずっと早くに終了してしまったのは残念です。実はギョンホさんと議論しながら、墓(埋められた土)の中から手が出てくるシーンを作ろうかって話も出たんですよ。はははは」なんて話も ( ´艸`)
「女性客がヨンウさんのことをとても可愛いと絶賛したシーンですよ」実感込めておっしゃったのはガンヒさんです。「またよく似合ってるでしょ」とも言われましたが監督は、「実際に作品として観るまでは、わざとらしすぎやしないかとずいぶん心配した」のだそうです。ガンヒさんは監督の言葉を「アニョ(全然)」と一蹴されましたが・・・ ^^;;;
この瞬間! 「CG処理したんじゃないの?」と言われるくらい絶妙なタイミングでリンゴの皮がすべり落ちます。 (ぜひ、確認してみてください!!)
その後はミナが、『罪と罰』 のくだりを引用して長いセリフをまくし立てるシーン。その<引用>を使いたくて、このシーンを撮ったのかも、という監督。(映画監督さんの思考癖って不思議)
「自首を勧めるつもりで来た。数年なら待てると思った」と言うデウ。ここでニムが、「とてもデウらしいですよね」とコメント。「そうですよ。ある程度常識があって、純粋で」と返すのは監督の声です。
ヨン様の絵は、それだけでも話題を呼んで興行成績UPにつながった、とか。
最初、美術スタッフが描いてきたヨン様は、「テキトーに描いてと頼んだのに上手すぎて、あまり上手く描けてるもんだからヨンウさんが感情移入できないって困ってましたよね」という出来の良さだったそうです。が、ミナが描いたように見せなければいけないので、ガンヒさんが消しゴムでテキトーに消して、映画の中のあの状態になった、ようですよ。
ガンヒさんは「特に計算することなく、自然に演じただけ」らしいのですが、監督が「カメラが〇メートルまで近づいたときに涙がポロリと落ちるようにしてくださいと注文」されたとおりに仕上がったらしいです。
それを聞いてニムはここで爆笑です^^
女学生が朗読する英詩を一緒に口ずさむデウ。本来はこの英詩にも意味を持たせてあったのだそうです。編集でカットされたとのことですが、どんな内容の詩を、デウは詠ったのでしょうねぇ。
「これも、すごくウケたシーンです」 by.ニム。さもありなん、ですね!
「ええ、とても面白い」とギョンホさん。「発想が最高!」とガンヒさんも。
そして2年後、
空港から出てくる場面には西洋人も映像に入れたかったらしいのですが、「みんな東洋人で、どうしようかと悩みましたよね」とニム。外国に来た感がなく、韓国で撮ったんじゃないの?! って思われてしまうってことでしょうか。
ホ・ジノ監督の 『春の日は過ぎゆく』、ルイ・マル監督の 『ダメージ』 からヒントを得た、とおっしゃる監督。ハギはどちらも未見ですが、ギョンホさんとニムは、「あぁ、『ダメージ』」と相槌されているのでお二人ともよくご存じなんでしょう。1992年公開のフランス映画のようです。監督いわく2作品とも「削除すべきシーンがない」そうで、結末部分をご覧になれば、「どうしてこの場でこんな話をしたかわかっていただける」とのことです。
そしてシンガポールは、おそろしく蒸し暑い
行ってきた方はみなさんおっしゃいますが、やはり暑かったらしく、汗の染みたシャツを何度も乾かしながら撮影したのだそうです。出来上がりはとっても爽やかに見えてますけど、ね^^
最後にデウが、「時効になったら韓国へ帰っておいでよ」と言いますが、海外に出ている間は時計の針が止まる(時効までのカウントが進まない)のでご注意を、と監督からアドバイス(?)です。
「映画を面白くするためにこんなセリフを入れましたが、法律は甘くありませんよ」ですって( ´艸`)
はい、これで、主演俳優+監督の映画鑑賞会はお開きですぅ~~~
あ、OSTの訳もやってませんね。またいずれ・・・・・・