行ってきちゃいましたぁ~
初めて間近でお会いしたニムは、とてもとてもお美しくあそばしましたですよぉ~
さして広くない映画館で、「舞台」と呼べるスクリーンとの段差もなく、
最前列に座らせていただいたハギの目の前に、5つの椅子と2つの丸テーブルが並べられ
右から、司会者・チョ・グニョン監督・イ・ユヨンさん(モデル役の新人さん)、キム・ソヒョンさん(妻役)、ヨンウニムの順でお掛けになって、30分のトークタイム☆
ハギの目の前は司会者さんで、ニムとは一番距離がございましたが、
それでも本当に、心臓が止まるのではないかと思うほど緊張しました
昨年のクロアチア旅行の頃よりは心持ち、お痩せになったようで、
あごのラインがすっきりされておりましたね
ドラムを続けていらっしゃるのでしょう、二の腕は相変わらずガッチリ太くいらっしゃいましたが・・・^^
映画のネタバレはしたくないので、感想だけ簡単に書こうと思うのですが、
ひと言でまとめると、<水彩画のような映画>だと感じました。
『今愛』が<写真集のような映画>だと、ハギはよく言わせてもらってきたのですが
こちらは<スケッチブック>です。
評判どおり、映像がとても美しい!!
新人のイ・ユヨンさんもとても可愛らしくて、ヌードを通して感じられるのが初々しさと生命力
いやらしさや官能的なものは微塵もなく、、、とハギはただただ惚れ惚れと観たのですが
韓国男性の目にどのように映るかが心配です。
素直に、真剣に、作品の芸術性をぜひ評価していただきたいと願わずにいられません。
ニムの演技も素晴らしかった!
これについては監督が惜しみない賞賛を言葉にされていますので、以下、トークショーの聞き取りをご覧いただければと思います。
こんなに素晴らしい演技なのに、どうして主演男優賞の声が聞かれないのか?
それも何となく、わかるような気がしました。
ニムの演技は、ジュング役を演じ切ることを超越して、作品全体を支えているのです。
なので、「作品賞」とか「外国映画賞」とか、作品全体に対して与えられた賞そのものが
ヨンウニムに対するものではないか? と。
主演男優賞では収まりきらない見事さ! と言えばわかっていただけるでしょうか。
決してファンのひいき目ではないと思います。
一方で、韓国映画としては裸体の露出度の高さに驚きました。
それが韓国公開を遅らせている原因ではないか? というのも心配です。
露出がある、ない、なんて単純な基準ではなく、作品の完成度をしっかりと評価して
全国ロードショーに踏み切ってもらいたいです!!!
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さてさて、では、会場で観客からの質問にお答えくださった中から、
チョ・グニョン監督の【俳優パク・ヨンウ評】と、ヨンウニムご自身の【お答え】を
お伝えしたいと思います^o^
まずは、この映画を撮ろうと思った理由について質問に答えられた監督の言葉から。
この映画に彫刻家として出演してもらったヨンウ氏の手つきが本当に見事なんです。
僕自身が美術を専攻してきた者として言うと、作業中は本当につらくて孤独です。
なのに、芸術家を扱った既存の映画では、誤解した描き方をしている。
モデルと関係を持つ、とか。 それに対する苛立ちは常に感じてきました。
実際、本物の芸術家が作業に没頭すると、対象を女性だと意識することはありません。
僕が美術人であった頃、映画人に対して抱いていた嫌悪、怒り、そんなものが複合的に作用して、この映画を作りたいという思いが噴出したのだと思います。
引き続き監督に対し、「どうして主役にヨンウさんを選んだのか?」との質問が寄せられました。
ヨンウ氏は、僕が前から一度一緒に仕事をしたいと、強く願っていた俳優さんです。
この作品を作ることになって、折良く縁がありました。
動作のひとつひとつ、手の動き、話し方、すべてがとても鋭敏で繊細ですから、彼は100%芸術家なんです。
ふだんは違うんですよ。とっても明るくて快活な人なんですけど。
それが、没頭すると全く違う人間になってしまう。
ですから、理由は上手く言えませんが、会った瞬間「一緒にやろう」と声をかけ、しつこく言い寄りました。
何度かはぐらかされたのですが。
・・・と、ここで 「私がですか? いつ?」とニムのツッコミがありまして(笑)
「あれ? ヨンウさんじゃなかったっけ? ユヨンさんかソヒョンさんだっけ?」
みたいなやりとりがコソコソっとございました^^
少し後に監督は、こんなふうにもおっしゃいました。
ヨンウ氏は、作品の中で芸術家として非常にしっくりきている。
演出家の立場から言わせてもらうと、ヨンウ氏の手つき、絵を描くしぐさ、それらひとつ間違えば、作品全体が嘘くさくなってしまうのですが、ヨンウ氏が描いたり、土をこねたりするたび、驚嘆しました。
いやあ、彼はじつに、僕に与えられた贈り物です。
どうしてあれほど上手く演じられるのか、映画全編を通じて有り難く思っているし、結果として作品が非常に自然な仕上がりになりました。

ニムに対する質問は2つありまして、
ひとつめは、「彫刻家を演じるにあたって、人間パク・ヨンウとしてどんなことを考えましたか?」
というものでした。
私も昨日初めて完成した作品を観ました。
最初に、この映画をやりたいと思ったときの気持ちと同じように、作品が出来上がっているか心配していましたが、期待以上で感動しました。
実は今日、ひとつでも私に対する質問があれば、(お話するチャンスがあれば)絶対話そうと思ってきたことがあります。
約1年前になりますが、この作品を撮影した頃、私はじつに取るに足らないことを悶々と悩んでいました。
ひとりの人間として、男として、役者として。
この先、どんな役を演じるべきか? 僕にも結婚できる日が来るのか? 等々・・・(笑)
それまで、何かのためにその役をやり、何かのためにこのオファーを受け、、、
条件を満たすから引き受ける、ということをしてきたのであれば、今回は気持ちの向くままに受けました。
ぜひともこの役を演じてみたい、と。本能的に。
だからとても充実した気分だったし、その気持ちのとおりに演じたと思います。
この役を演じたことは私自身にも非常にプラスになったし、光栄なことだし、この役を演じた後の自分の生き方というものが、とても楽しみです。個人的にも。
演技人生第2幕が始まった、というような。個人的にとても感謝している作品です。
そしてもうひとつの質問は、
「妻とモデル、二人の女性に対し、異なる感情を抱く役の難しさ」でした。
撮影が始まった最初から、監督とはこの点について論議を重ねました。
最初にシナリオを読んだときには、モデルとの間にロマンスがあった方が映画としてウケるんじゃないかと考えたのは事実です。
でも撮影を始めてみると、それが私の先入観だとわかりました。
このシナリオは非常に繊細なので、どちらに比重を置くかで内容が全く違ったものになってしまいます。
私自身も(芸術家を扱った)過去の作品を見ながら、もうちょっと美しく描けないものかと思いながらも、それを刺激剤に使えば、映画のヒットに貢献できるんじゃないか、という浅はかな考えを、最初は持っていたと思います。
ですが、ジュングの立場に立って、キャラクターをどんどん掘り下げていくと、私にも同じような時があって、仕事中毒の人間、仕事中毒者として生きてきた人間は、愛というものをとても大切に感じながらも、それを作品に昇華することしかできないのです。
自分自身はそんなふうに生きたことのない人間にとって、妻の存在がどれほど大切なものか。
それを思う時、私自身も大きな感動に包まれます。
そういう部分については、監督と終始話し合っていたように思います。
最後のコメントは少しネタバレですね^^;
はい、ヌードモデルとのベッドシーンのような、激しい愛情表現はまったくありません。
全編通してとても静かな、穏やかな、それでいて地熱のように熱い、愛の物語です。
前日のタキシードやドレスから、うって変わって ちょ~ 普段着のみなさま(爆)
唯一、ニムのジャケットだけが、ちょっとしたお出かけ用? みたいに見えますが、
その下はどーみても襟の伸び切った下着シャツ・・・・・
写真撮影タイムが終わったとたん、暑かったのかすぐに上着を脱がれたので
隙間からでなくハッキリと目撃しました。
あれは絶対、グンゼの丸首シャツ、とか、そんなやつです。
ぶわっはっは、
今度は絶対、下着に見えないおしゃれなインナーを贈ってあげようと心に誓ったハギでした。
それからもうひとつ、
4番目の写真で少しわかっていただけるかしら? ニムがお履きになっているシューズ。
ハギのボキャブラ辞典では <すっぽん> と呼んでいたような靴ですが、
なんとシルバー地に黒の細かな水玉模様~
きゃはは、ニムの個人的な持ち物かしら?
他のお三方の服装を見ても、この日コーディネーターさんが関わった、とは
とうてい思えないのですが・・・
うひゃひゃひゃ、これまたキョ~レツに個性的なお履き物です♪
このおちゃめさがたまらないニム。
何度思い返しても口元がほころびます
で、ビデオ撮影やら写真やらもあって放心状態になっている間に、時間が来てみなさんさっさと退散されてしまい、慌ててエレベーターまで追いかけて、どうにかこうにかお土産を手渡すことができました。
逃げるように去っていかれたニムの後ろ姿はこちら↓
ねっ、グンゼのシャツでしょ~