最後のコントは少し長い報道デスクのパロディー。
男女キャスターが舞台中央に登場して、最新ニュースを面白おかしく揶揄していくのですが
折悪しく橋下代表の暴言があったばかりで、それがネタに取り上げられました。
女性キャスター「つまり彼が言いたいのは、俺だけが’クズ’なのか? みんな同じ穴のムジナじゃないか!ってことですね」
男性キャスター「はい、あんただけが’クズ’です」
女性として許せないし、日本人として恥ずかしいし・・・穴があったら入りたい思いでした。。。
と、そんなふうに気持ちが動揺しているところで始まったヨンウニムのラストコントは
職業紹介コーナー【朝鮮最高の白丁マンナニ】
二人の記者(絵師と書き手)がマンナニの家を訪ねて取材を始めます。
マンナニとは、死刑囚の首をはねる職業。
屠殺業と同じ階層の人だということは、『済衆院』をご覧になった方はご存じですよね。
アナウンサー「ウォン・ヒョクスです。本日の’職業の世界’は極限の職業、【マンナニ】編です、ご覧下さい」
ヨンウ: 大きな刀に酒を吹きかける
書き手「お訊ねします。こちらが漢陽最高のマンナニ、セドリのお宅でしょうか?」
ヨンウ「どちらさまですか?」
絵師「紹介が遅れました。わたしは絵描きでキム・ホンドと言います」
ヨンウ「ああ、いつだったかお役人さまがおっしゃっていた画伯ですね」
絵師「ええ、まぁ」
ヨンウ「ようこそいらっしゃいました。こちらにおかけください。むさくるしいところですが」
ヨンウ「あ、ちょっとお待ちください。どうしてこんなに汚いんだ」
(刀を振り回して腰掛の埃を払う)
ヨンウ「お座りください」
絵師「やはりマンナニだな、はっはっは」
書き手「手ぶらで来てすみません」
絵師「肉でも持ってくるべきだったかな」
ヨンウ「いえいえ、私は菜食主義者です。肉は食べません」
絵師「マンナニが(白丁のくせに)肉を食べないなんてことがあるのか?」
ヨンウ「なんて言い方するんですか。人を白丁扱いする気ですか、そんなこと言うならお帰りください」
絵師「まあまあ落ち着いて。君は書くことに専念しなさい」
書き手「はい」
絵師「いくつか質問するから答えくれるか。現場では一番人気のマンナニ。収入はいかほど?」
ヨンウ「そんなの昔の話です。最近では清国から死薬(毒薬)が入ってきたのですが、”3分死薬”とかいいます。
温かいお湯に3分漬けて使います。個人的には、そんなインスタント文化に適応してゆく罪人の気持ち
が残念でなりません」
絵師「そうは言っても現場ではマンナニが踊ってこそ、ではないのか?」
ヨンウ「そうですとも!マンナニが踊ってこそ盛り上がるというものです。こんなふうに」
ヨンウ「さらにその死薬ときたら、飲むものじゃありませんよ。飲むと内臓が溶け出してどれほど苦しいか。
それに、すぐに死ねるわけでもありません。人生の最後にすごく苦しまなきゃいけない。
一思いに首をはねてしまうのが、罪人に対する礼儀ってものでしょう、理解できません」
男「おお、いたのか」
ヨンウ「ああ、おかえり。今日はいくつ首をはねた?」
男「3人の予定だったが、1人が”3分死薬”をくれと騒ぎ出して2人しかはねられなかった」
ヨンウ「それは大変だったな。罪人の気持ちも考えながらやるしかない。まあゆっくり休め」
男「おまえも刀の手入れをちゃんとやれよ」
絵師「ところで、マンナニは酒飲みだというが本当か?」
ヨンウ「私の身体にはアルコール分解要素がなくて酒は飲みません。口もつけません。
さっき吹きましたが、吹くだけで飲み込みません。ご覧になりますか?」
絵師が信じられない顔をすると実演してみせるニムでした。
絵師「ではもし、あなたの子供がこの職業を継ぐと言ったらどうしますか?」
ヨンウ「個人的には止めたいです。マンナニというのは、現場で誰よりもスポットライトを浴びる熱い職業
ではあるけれども、終わった後は虚脱感しか残りません。孤独で寂しくて。
それでも子供に素質があってやりたいと言えば止められるものではありません。
子供に勝てる親なんていないでしょう」
-刀研ぎ(?)が刀を持って前にでてくる-
ヨンウ「終わりましたか?刃が傷んできてるのか、最近は2回振り下ろさないと切れません。
格好悪いったらない。観衆の前で」
刀研ぎ「マンナニが一息に首をはねられないなんて、情けないことだな」
ヨンウ「そうですよ」
刀研ぎ「おまえは朝鮮最高の”くそマンナニ”じゃないか」
ヨンウ「そうですよ。褒め言葉がやけに引っかかるけど」
絵師「さあでは、私が絵を描けるように、踊ってみせてくれるか?」
ヨンウ「お安いご用ですが、ここに誰か座ってくれないと(死刑囚の代わりがいなきゃ)」
絵師「心配するな、さっさと座りなさい」
と書き手を座らせました。
刀研ぎ「それじゃあ、わしが太鼓を叩いてやろう」
ヨンウ「ええ、お願いします」
踊りながら時々書き手の首に刀をあてて怖がらせ、いやらしく大笑いするニムの笑い方がまた・・(爆笑)
マンナニを演じる間、どうも左の髪が気になってしかたがなかった様子のニム。
本当に気になって仕方なかったのか、誰かの真似をしてそんなそぶりになったのか・・・
「僕は死にまっしぇ~ん」の映像がチラついたハギでしたぁ(^^*
ニムのコントはこれで終了しましたが、もう少し報道は続きます。
北朝鮮の軍人をスタジオに呼んでのインタビュー。
客席には金正恩氏が、彼の一挙手一投足に目を光らせているという設定。
実は彼の左隣り(映っていない方)にエスパーファンのヒョジュさん、そしてその隣にハギが座っていたので
カメラに映らないかとドキドキでした^^;