ドイツの台所から

ドイツの台所から

アメリカからドイツへお引越し。今度はドイツでおうちごはんと日々のこと。



少し前に作った、たくさんの焼き菓子。



ブラウニーは映えを意識して、ナッツ・ドライフルーツ・プレッツェルをトッピング。



フロランタンはシンプルなレシピで。

今回キャラメルアーモンドに、Waldhonig(森のハチミツ)を使ったら、ハチミツの主張(クセ)が強すぎてびっくり。

お菓子に使うハチミツは、よく考えて選ぶことにします。




ハチミツと言えば、、、


ニュージーランドの「マヌカハニー」

ハンガリーの「アカシア蜂蜜」が有名ですが、ドイツも養蜂先進国。


スーパーには常時30種類くらいのハチミツが並んでいて、選ぶのも一苦労です。


蜜の種類、

生産方法、

形状、などなど違いは様々ですが、

大別すると、


花蜜由来の「花の蜂蜜(Blütenhonig)」と、

甘露蜜/ハニーデュー(Honigtau)と呼ばれる、針葉樹に付く昆虫(アブラムシ)の排泄物をミツバチが採集した「森の蜂蜜(Waldhonig)」に分けられます。


もちろんそれぞれ美味しいのですが、自分の好みを知って、用途によって使いわけるのもアリかも。



ちなみに、イタリアのさくらんぼの花のハチミツが、私の最近のお気に入りです。




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そして、甘いもの繋がりの話をついでにもうひとつ。


「一度くらい食べておかなくては!」

と思いながらも、なかなか食べる機会に恵まれなかったフランクフルタークランツ。


美味しいと評判のお店のものだったので楽しみにしてたんだけど…

やっぱり私にはバタークリームが重かった。


1/4個で、翌日に持ち越し。

年かな?笑





気がつけば、ドイツ生活も5年目に入っていました。


目新しく馴染みのない食材を見つけては心を躍らせ、ウキウキ気分でスーパーやマルクトを歩き回っていたのは今は昔。ですが、

今も変わらず、ヨーロッパならではの食材で、美味しいレシピを求める毎日。


まだまだ知らないことばかりの異国ドイツでの暮らしを、もう少し楽しみましょう。





ドイツに来るまで知らなかった、温かく調理して食べるザワークラウト。

お漬物感覚でそのまま食べるものだと思っていましたが、こちらでは調理して食べるのが一般的。

今では、スープにしたり煮込んで食べることがほとんどです。


定番はザワークラウトのクリームスープ。


今回の具材は玉ねぎ、ジャガイモ、ザワークラウトのみ。

自家製チキンブイヨンで煮込み、生クリームで仕上げます。

トッピングにプレッツェルのクルトンで食感をプラス。




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秋。ザワークラウトの本格的な季節の始まりです。


一年中作ることができるザワークラウトですが、キャベツが美味しくなるのはこれからだし、発酵にもちょうど良い気温。


この時期になると、スーパーなどの売り場に並ぶ Gärtopf(発酵ポット)。

昔ながらのドイツの漬物用甕。


ガラス瓶でも作ることはできるし、台所用品をこれ以上増やすまいと、毎年購入を見送ってきたけれど・・・結局買ってしまいました。

気密性を確保するため(乳酸菌は嫌気性)、蓋を乗せる場所に溝があり、水を注いで空気を遮断する構造。



やっぱり買わなくても良いものだったよね笑





甘味の強いサルタナを使った「Salsicce e Uva in padella」

甘いブドウと、塩っぱいサルシッチャで、究極の甘塩っぱ料理。



最盛期かな?

もりもりのぶどう。


安くて美味しいので、この季節は常に冷蔵庫に入っています。

そのままでも、お菓子にも食事にも使えるオールラウンダー。



マスカットと水牛のブッラータチーズのカプレーゼも定番。




もう少ししたら、今度はイタリア栗の季節。こちらも楽しみ。


家の前にあるマロニエ(トチノキ)の木。

食べられない栗。


「これが栗の木だったらなぁ」と、恨めしい気持ちで毎年眺めています笑





週末メキシカンはタコス。

塩胡椒、クミン、ニンニク、シラントロ、ライムジュース、オリーブオイルでマリネした「カルネ・アサダ」


サルサソースの女王「サルサ・メヒカーナ」と、定番ワカモレ。


そして「トルティーヤ・デ・マイス」

マサ粉を使ったコーントルティーヤ。


王道のラインナップで楽しむタコス。

市販のトルティーヤの、あの独特の酸味(たぶん保存料)が苦手なので、トルティーヤは手作りに限ります。

とっても良い香りがして、焼きたては最高に美味。



プレンサがなくても、パーチメントに挟んで麺棒で伸ばして、スキレットで簡単に焼くことができます。


マサ粉・150g

塩・1.5g

水・130〜140g


1.マサ粉と塩を混ぜ、水を少しずつ加えてこねる。

2.ひとつ約30gのボールを作り、麺棒で直径14〜15㎝の円形に伸ばす

3.熱したスキレットで両面を焼く







美味しいアボカドがなかなか手に入らないと言う不満もありますが…

ドイツでもメキシカンを楽しんでいます。





ホップのリース。

秋のはじまり。


前回はフライングリースを作ったから、今回はナチュラルなスワッグにしようかと思ったけど…

結局普通のリースにしました。




野生のホップ摘み。

今年はタイミングよく、毱花が開く前の青青とした可愛いホップが手に入りました。


余った分はハーブティーに。



くるくる巻いていくだけの、簡単手間なしリース。

でも、蔓を切らない自然の形なので、デザインは出たとこ勝負。


写真を撮ると歪んだ部分がよく分かるので、確認しながらバランス良く修正。

うん。まあるくなった。




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イタリアからチョコレートが届きました。


Venchi のボンボンと、

焼き型のデザイン書体が可愛いチョコウエハース。

少し固めのゴーフルのようなウエハースに、ジャンドゥーヤの板チョコがサンドされた、カネストレッリ。


ピエモンテ州・ビエッラにあるJEANTETというローカルショップの伝統的なお菓子のようです。


その土地に行かなければ、出会えなかった物だったかもしれないから、余計に嬉しい。


いつも届けてくれるイタリアスイーツのチョイスが秀逸で…感謝です。