2月6日に農林水産委員会が開催されました。
1.県産木材の利用拡大の取組について
a)公共建築物等の木造木質化の推進
⚪︎公共建築物等における木材利用量は、11,179m3と方針策定前にくらべ1.9倍に増加
b)マーケットインの視点で流通モデルを構築
⚪︎八女地域をモデル地区として工務店が求める木材の量や品質の情報をICTを活用して森林組合や製材業者と共有し、計画的な伐採と製品加工を木造建築へとつなげる取組を支援により、八女地域の木材を使用した建築物が、昨年度までの2年間で59棟建築
c)民間建築物での新たな需要を創出
⚪︎店舗やオフィスの県産木材を使ったリノベーションを支援
⚪︎中高層の木造建築物の設計や提案ができる建築士の育成
c)今後の取組として、人口減少による住宅市場の縮小を見据え、実需者が求める製材品の供給力の強化、民間建築物における木材需要の開拓
d)八女の木材流通状況につい
木材価格は、県域原木(スギ)R2年11,000円/m3がR5年13,400円/m3に対し、八女原木(スギ)R2年11,400円/m3がR5年14,500円/m3と高い水準で推移
主伐経費に対する補助については、八女森林組合の実施状況は、R4年実績、材積34,749m3
補助金額
17,333千円
R5年計画、材積
33,500m3
補助要望額
16,750千円
八女森林組合木材共販所の原木取扱量は、平成25年の20,036m3から令和5年は64,058m3と約3.2倍に増加している
2.筑前海における養殖カキの販売促進について
a)筑前地区のカキ養殖生産量は、約600トン、生産額は、約6億円で主にカキ小屋で販売
b)カキ小屋は、海区域内に28件、うち糸島市内で25件、北九州、福岡市、福津市それぞれ1件が営業
c)県は、カキ小屋、カキ洗浄機、殺菌海水装置などの整備を支援
d)定期的に身入り検査や貝毒検査などを実施や水産海洋技術センターの職員などによる衛生講習会を開催
e)カキ期間中は、PRなどの取組により、年間約50万人が来場
⚪︎国内消費量85億枚の内.65億枚が国産、20億枚が韓国産であり、またそれぞれ消費の仕方が違います。
3.質疑
a)カキ養殖支援について、豊前海についての質疑あり
⚪︎豊前海は宅配が多く、900円/kg、
筑前海は、カキ小屋が多く、1,000円/kg位で取引されてます。
b)県の今後の林業振興についての考え方
⚪︎管理と流通との両面での取組が重要であり、産業としての経営面、環境保全、循環型としての取組、『ワンヘルス』の取組の推進である
c)有明海ノリの状況について
⚪︎昨年は、減少でしたが入札は高値で取引され日本一となりました。
本年は秋芽は順調、冷凍が1月遅れでスタートしましたが、入札等は大丈夫と思われます。