本日、祖母のお葬式でした。

多くは語るまい。

祖母の体は私の生活から本当に消えた。父の時も思ったけど、もうどこにもその肉体はないのだ。

お棺に花を添える時、それが祖母の肉体に触れることができる最後。ほんとはもっとその顔に触れていたかったけど、キリがない。

写真に撮ることも出来ず記憶の中に収めるしかない。棺の中の祖母の顔は私の記憶の中の祖母とは違ったけど、それでも祖母であることには違いがない。

1世紀生きたんだよね。

お疲れ様。

そしてありがとう。

私の夢を応援してくれてありがとう。

私を母から守ってくれてありがとう。

最後の方は、認知症のふりをして嫌がらせをしていると言って母がヒステリーを起こすので、祖母を嗜めるしかなかったけど、本当は祖母の味方をしたかった。祖母の味方をしたらまた母が祖母にあたるので母の味方のフリをするしかなかった。

祖母は私を嫌いになっただろうか。

折角、いい孫やってホームの人に言ってくれたのに、素直にありがとうと言えなかった。

憎まれ口しか言えなくてごめんね。

ほんとは嬉しかったんだよ。

本当に。

今まで本当にありがとう。

もうどこに行ってもどこを探してもいないんだね。

おばあちゃんのいない世界が本当に来るなんて。

まだまだ生きていてくれると信じていたのに。

今度は仏壇で、お父さんと一緒に、仕事の愚痴や母への不満を聞いてね。