今日もスザーナ・アマラル監督と脚本の打ち合わせです。
ミーティングを始める前に、スザーナ監督の娘のクローディアさんと3人で、タイ料理やランチをしてから、監督と二人でミーティング。その前にスザーナ監督の新作について、日本での配給が決まっていないので、情報を得る為にUni-Japanのブースへ。いつもお世話になっている、シルバナさんが丁寧に対応して下さいました。ありがとうございま~す('-^*)/
【Uni-Japanが入ったブース・・
美人のシルバナさんがいないのが残念(T▽T;)】
さて、ミーティングですが、監督と二人で、脚本家のサルバドールの第1稿の脚本と彼から次に送られてきたトリートメントを基に、あ~でもないこ~でもない・・と、またまた延々に話をしていました。それでも尽きないのは、脚本は、ビルで言ったら、正に土台=基礎なのです。どんなに素晴らしい最新のデザインのビルを建てても、基礎がなってなければ、もろくも崩れてしまうのと同じ、基礎=脚本をしっかりやっていなければ映画全体が崩れてしまうということです。
また、脚本を構築するにあたって、迷いがあってはいけないとは言いませんが、迷いが後々命取りになる時があるので気をつけなければならないと思います。迷いがあるということは、この映画で何を表現したいのかが固まっていないことですよね。脚本家が自分で書いたストーリーに自信がなければ、ダメでしょう。ビルの基礎を作る人が、「いや~~、まだ、これでいいかどうか迷っているんです。このやり方もあるし、あのやり方もある・・」なんて言われたら、その上にビルを建てようと思いますか?信頼出来ますか?・・ですよね。それと同じです。
そうは言っても、脚本家は悩むのです。それは、当たり前です。産みの苦しみ、しかも、それが基礎になる重圧があるからです。そのプレッシャーは、書いた人じゃないと分からないと思います。最近仕事をしても責任をとらない人が多い中(政治家も多いですよね、無責任なの)、映画を作るということは一人一人が責任を持つことです。カメラマンがフィルムを入れ忘れたらどうします?監督が演出出来なければ?役者がセリフを言えなかったら?ワードローブが衣装を忘れたら?・・そうです。みんなそれぞれが、責任を持ってやるのが映画の素晴らしいところだと思います。
そして、プロデューサーは、その頭です。全てに責任を持つことが、プロデューサーの役目。そう、オーケストラの指揮者ですよね。全てを知っていなければならないし、目を見張らなければならない。お金も管理して、クオリティも管理して、どうやったら映画が出来るか、映画が完成したら今度はどうやったら映画がヒットするか、命がけです。
さて、スザーナ監督とミーティングの後、彼女の最新作「Hotel Atlantico」の2回目の上映があり、スクリーニングがあるIsabel Bader Theatreへ。
【Isabel Bader Theatre】
この劇場は、ヴィクトリア大学にあります。
大学が素晴らしい。お城を中心に、キャンパスが広がっていて、こんなところで学べたら・・って思っていたら、スザーナ監督の舞台挨拶のMCをしたアンナさんはヴィクトリア大学の卒業生。(ロースクールとしては、カナダ一だそうです)
【ヴィクトリア大学の中心にあるクレイグダロック城】
さて、すでに映画を見たさに、行列が出来ていました。私とミーティングをする前に、別件でホテルから出た際に4人の人にスザーナ監督でしょ・・って、サインを求められたり、声をかけられたりしたそうです。ちょっとした有名人ですよね。
【「Hotel Altantico」を見る人達の列】
映画が始まる前にスザーナ監督とプロデューサーのホセさんの舞台挨拶。
【プロデューサーのホセさん(左)、スザーナ・アマラル監督(中央)
MCを勤めたヴィクトリア大学出身のアンナさん(右)】
さて、いよいよ映画「Hotel Atlanteico」が始まりました。
冒頭のシーンは、昨日会ったDP(撮影監督)のホセさんの力を感じました。もちろん、スザーナ監督の脚本・演出があってのことですが・・。冒頭のクレジットも映画とマッチしていてカッコよかったです。映画の冒頭って、一種の顔なので、とても大事です。大体、冒頭で面白いかどうか・・が決まってしまうのがありますよね。それが、映画の力なのかもしれません。しっかり、最後まで見る人を引き付ける力があるか・・です。
【「Hotel Atlanteico」のブロッシャー】
「Hotel Atlanteico」は、原作を基に監督が自ら脚本化をした映画です。監督の思いやアイディアが詰まっています。
見る人によっては、好き嫌いに分かれる映画かもしれませんが、「人生ってこういうものだよね」・・と思う映画。前の監督の映画「星の時間」もそうです。もちろん、「星の時間」はもう少し社会的な表現ですが、とっても素晴らしい映画です。終わってからのQ&Aも多かったです。
私個人としては、好きな映画です。
今日もヘロヘロになって、ホテルに戻ったのが9時頃(他の映画祭に比べたら全然早い時間に戻っていますが・・)。
早い時間に戻れたので、今日こそは早く寝よう~~って心に決めていた。でも、まずは、事務仕事。コンピューターを接続してメールチェック等をしていたら、ピンポ~ン・ピンポ~ン♪♪という音が・・「あれ?誰か来たのかな?」って、ドアのところで返事をすると「・・・・」応答無し。
ドアを開けても誰もいない・・もしかして、オバケ?!
そしたら、また、ピンポ~ン♪♪
あれ?電話?・・違う。部屋を探し廻っているとやっぱりドア近くからの音。見ると、非常用のアラームから鳴っている。あれ?私が何かした??
少しすると、アナウンスが流れた。
どうも火事らしい・・・・。
とりあえず、リラックスをした格好だったので、動きやすい外出着に着替えて、大事なものだけは手提げに入れて準備。いつもだったら、多分、大丈夫って思うんだけど、さすがについ最近ブログにも書いた911同時多発テロじゃないけど、何があるか分からないからね。
でも、すぐにドアから出るのではなく。アナウンスが続いていたので、部屋待機。
3階で火事らしいことが起こって、今、消防車が来て、調べている最中です・・・と。
私の部屋が、非常階段に近かったので、なんかいろんな声や階段を駆け下りたりする音が聞こえる。普通は、全然聞こえないんだけど、人間って危険を察すると本能が機敏になるんだね。それがなんとなく気になったので、とりあえず廊下へ出た。
そこに同じフロアの初老の男性が・・「どうなっているんだ?!」って聞くから、「今ちょうど、消防車も来て、調査中って言っていますよ」と伝え、二人でエレベーターまで行ったけど、思った通り動いていない。非常階段の扉が開いているかを二人でチェックをしに行った時に、アナウンスが流れて、「大丈夫です。火事の心配はありません。ご心配をおかけしました」との事。
そこで初老の男性が、「どうなんだ、どうなんだ・・」って聞くから、「??」って思ったら、メキシコから来ていて英語があまり分からないらしい。それで、とっても不安に思っていたんだと後から気がついた。丁寧に安心するように、説明したら、ほっとした顔になったので、こっちも安堵。
ここは英語圏だから私は何とか分かったけど、もし、他の言葉で言われたら・・・「逃げろ!」って言っているのが分からなかったら・・って思ってしまった。
個人的には、運は天に任せているので、死ぬ時は死ぬ・・からしょうがないけど、でもやっぱりこの初老の男性を見て不安になるよね~って思った。今回は、大事にならずに良かったけど、この世の中、スザーナ監督のように誘拐されたり、何が起こるか分からないから・・・。
それにしても、急にサイレンが鳴るのも心臓に悪いかもしれないけど、アラームがチャイムみたいなの、ちょっと考えた方がいいよね。私なんて、火事とか思わず、“あれ?誰か来たのかしら?!”って、全くトンチンカンな行動をしているしY(>_<、)Y。
私みたいなのは真っ先に死ぬか、強運で生き残るのか?!のどっちかでしょう~~Oo。。( ̄¬ ̄*)
それにいしても、この一件で、また早く寝ることが出来ず・・トホホです。





