人はなかなか簡単に死なない
という事実も
案外と簡単に死ぬという事実も
どちらも真実だと
実感する出来事が少し前にありました。
瞬時に起こる喘息の強い発作。
ヒューヒューゼーゼーもなく
突如気道閉塞になり
びっちり硬く閉じた気管は
僅かな空気さえ通してはくれず
やばい！
という気持ちに焦りつつも
渾身の力を込めて息を吸い込む
その度に
ブビーブビーという
ブーブークッションさながらの
壮絶な音が喉から漏れ出る
その自分の様子が
苦しいし必死なのだけど
頭の片隅で可笑しくて。
私に生きる気力や体力がなければ
今すぐにでも呼吸を諦めて
すぐに肉体を離れられる
その死とのお隣感が
逆に
今はたしかに生きているという実感に
リアルに直結していて
気持ち的には充実しているという不思議。
まだ子供たちが小さいし
死ぬわけにはいかないので
必死に呼吸を繰り返し
発作が治ったときには
もう死なないのに
今度は急に怖くなったりして。
人ってそんなものだと
いい加減な自分は嫌いではありません。
ママはまだお星さまにはならないよ☆
と言うことで
急遽もらいに行きました。
サルタノールインヘラー
（気管支拡張薬）
カバーをマスキングテープでデコ。
いざと言うときは
永遠に来ないと勘違いしていましたが
自分の勘ほど当てにならないものはない
ということを学びましたので。
気分を上げるべく
可愛らしいポーチを編んでいただいて
いつも一緒に移動しています。
すっぽりぴったりサイズ。
モフモフで鳥の巣みたいで
温かいポーチに気持ちも緩みます。
生きている
それだけで十分と言われる
その意味が
少しわかったような気がします。