ABC商事、1階のエントランス。



私は受付の女性に、分厚い茶封筒を差し出した。



「おはようございます。こちら、人事部長様宛の親展です。

非常に重要な内部告発の資料ですので、至急お渡しいただけますか?」



「かしこまりました。確かにお預かりいたします」



丁寧にお辞儀をする受付嬢に微笑み返し、私は踵を返した。



封筒の中身は、USBメモリと、紙に印刷した報告書。

あの「キスの証拠写真」と、モラハラ・不倫を自白している「音声データの書き起こし」だ。



***




ビルの向かいにあるカフェ。

窓際の席でパソコンを開いていた蒼くんが、私を見て片手を上げた。



「お疲れ様。物理攻撃(封筒)は完了?」

「ええ、バッチリ。そっちは?」



「こっちのデジタル攻撃も、タイマーセット済み。

……ほら、今、発射したよ



時刻は午前9時00分。

勇樹と美香が所属する営業部の共有アドレス、そして人事部と役員宛に、

蒼くんが作った匿名アカウントから「一斉送信メール」が放たれた。



件名は、

【内部告発】営業部・勇樹と美香の社内不倫、および配偶者への悪質な加害行為について



本文には、二人が会社に内緒で不倫していること。

そして、妻を精神的に追い詰めて「タダで捨てる」計画を立てていたことの暴露。

ご丁寧に、証拠画像のデータ付きだ。



「さぁ、今頃どうなってるかな」



私たちはコーヒーを飲みながら、向かいの巨大なオフィスビルを見上げた。



***




それから約1時間が経過した、午前10時15分。



テーブルの上に置いていた私のスマホが、ブルブルと震え出した。

画面には『勇樹(クズ)』の文字。



私は蒼くんと顔を見合わせ、わざとゆっくりと通話ボタンを押した。



「……もしもし?」



「お前っ!! お前、会社に何しやがった!!?」



鼓膜が破れそうなほどの、悲鳴のような怒声。

でも、声の奥底がガタガタと震えているのがわかる。



「何って? 私は今、弁護士事務所に向かってる途中だけど」



「すっとぼけるな! さっき、朝礼の後に部長から会議室に呼び出されたんだよ!

俺と美香、二人ともだ!」



「へえ、それで?」



「会議室に入ったら、人事部長もいて……。

机の上に、あの写真とメールのコピーが置かれてたんだよ……っ!!」



勇樹は過呼吸気味に、その時の「地獄」を語り始めた。



部長は一切怒鳴らなかったらしい。

ただ、汚物を見るような目で二人を見下ろし、こう言ったそうだ。



『君たち、会社をなんだと思っているんだ』



会議室の、凍りつくような沈黙。



言い逃れしようとした美香は、音声データの書き起こしを突きつけられ、

その場で泣き崩れたという。



さらに最悪なことに、あのメールは部署全員のPCにも届いている。

会議室を出た後、フロア中の同僚たちが、二人を好奇と嫌悪の目で見つめていたらしい。



「俺はもう終わりだ! 出世もパーだ!

お前、俺の人生ぶっ壊して満足かよ!!」



逆ギレして喚き散らす勇樹に、私は氷のように冷たい声で返した。



「自分の人生をぶっ壊したのは、あなた自身の『下半身』と『その口』でしょ?」



「っ……!!」



「せいぜい、美香ちゃんと二人で無職から頑張りなさいよ。

慰謝料はしっかり請求させてもらうから」



ツーツーツー。



私は一方的に電話を切り、蒼くんに向かってVサインを作った。



「作戦、大成功」



「最高だね。これで二人とも、社会的に完全に終わった」



蒼くんが嬉しそうに私の頭を撫でる。



義父からの勘当。

会社での居場所の喪失。



これが、私を「寄生虫」と嘲笑った人間たちへの、当然の報いだ。



----------------




つづく



いかがでしたか?

会社に不倫の事実が一斉送信される……想像しただけでもゾッとしますよね。

でも、自業自得です!



次回、会社を追われた美香が、ついに私の前に姿を現します。

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【第15話】シタ女の涙と、見当違いの逆恨み




料亭から逃げ出すように蒼くんの車に乗り込んだ。



「……さやかさん、大丈夫?」



運転席の蒼くんが、心配そうに覗き込んでくる。

その温かい手に、私は涙が止まらなくなった。




「蒼くん……私、やったよ。あいつら全員の前で、化けの皮を剥がしてやった……!」



声が震える。悲しみじゃない。

50日間、溜め込んできた怒りと、それを爆発させた達成感。



「うん。完璧だったよ。……さぁ、お姫様、まずは一度家に帰ろう」



蒼くんは優しく笑い、私の背中をさすってくれた。

あの大広間の、凍りつくような冷たさとは正反対の温度。



(あぁ、私、この人がいてよかった……)



***




日曜日。

蒼くんのマンションで、私たちは次のステップの打ち合わせをしていた。



テーブルの上には、あのUSBメモリ。

勇樹の社会的地位を奪うための武器。



「勇樹への制裁は、まだまだ続く。でも、まずは美香だ」



蒼くんが、冷たい瞳でカレンダーを指差した。



「美香は、勇樹が『タダで捨てる』と言ったことを聞いて、パニックになってる。

誰かに聞かれているかもしれないという恐怖。……それを、さらに煽ってやる」



「煽る……?」



「うん。匿名のアカウント(justice_kik)で、定期的にメッセージを送るんだ。

具体的な会話の内容をチラつかせてね」



ニヤリと笑う蒼くん。

その顔は、復讐を成功させるという使命感に満ち溢れている。



(頼もしすぎる共犯者……)



美香への制裁は、社会的抹殺だけでは生温かい。

彼女が一番大事にしている「世間体」と「会社での地位」を、じわじわと、完璧に潰してやる。



***




【月曜日。早朝】



私は、自分の会社には行かず、

美香が勤める「ABC商事」の本社ビルの前に立っていた。



オーダーメイドのスーツに身を包み、完璧な「エリート社員」の顔。……ではなく。



私は、しとやかな訪問着から、戦闘服(ネイビーのスーツ)に身を包み、

冷徹な「復讐者」の顔で、その巨大なビルを見上げていた。




手に持ったスマホ。

蒼くんから、最後のメッセージが届く。



『準備完了。いつでも爆弾を投下できるよ』



美香は、呑気にインスタの匂わせ投稿を全消しして、

「誰!? 誰が見てるの!?」と震える手で犯人探しをしているはずだ。



「……あなたの番よ」



私は、ビルに吸い込まれていく office workers の波に、紛れ込んだ。



あいつがこれまで、私を「能無し」「寄生虫」と見下してきた時間。

そのすべてを、社会的地位の喪失という形で、彼女自身に返してやる。



まずは会社の上司、人事部。そして同僚たち。



この音声データと、車内でのキスの写真。



言い逃れのできない決定的な証拠。



これが、彼女の破滅の始まりだ。



私はビルの中へ、一歩、足を踏み入れた。



そこには、何も知らない呑気な顔の美香が、恐怖に青ざめて到着するのを待っている。



----------------




つづく



胸がスッとする展開でしたね。

焦った二人の行動は、あまりにも隙だらけでした。



次回、社会的制裁の始まり。

美香の会社に、匿名で証拠をばら撒きます。

呑気な彼女が、恐怖に怯える瞬間をお届けします。



【第14話】匿名メールと、会議室の沈黙





「……勇樹。貴様、これはどういうことだ!!」



上座から響き渡った義父の怒声に、大広間の空気がビリッと震えた。



先ほどまで「自慢の息子」の顔をしていた勇樹は、

床に這いつくばったまま、ガチガチと歯の根を鳴らして震えている。



「お、親父……ち、違うんだ! これは誤解で……!」



「誤解だと? あのふざけた音声も、この生々しい写真も誤解だと言うのか!」



「そ、そうだよ! コラージュだ! 最近のAIはすごいから……

さやかが俺を陥れようとして、でっち上げたんだ!!」



苦し紛れの嘘。

あまりにも見苦しい言い訳に、親戚たちからも冷たいどよめきが起こる。



私はマイクを持ったまま、冷ややかにため息をついた。



「勇樹さん。AIがクレジットカードの明細まででっち上げるの?

あなたの財布に入っていた〇〇リゾートのメンバーズカード、

しっかりポイントが貯まっていたわよ」



「っ……!! なんでそれを……!」



「それに、写真のデータには位置情報も撮影日時も残ってるわ。

調べれば一発で嘘だとバレるけど、警察でも呼んで鑑定してもらう?」



私が淡々と事実を並べると、勇樹はパクパクと口を開閉させ、

ついに反論の言葉を失った。



そこへ、義父がズカズカと歩み寄り——。



バァァァンッ!!



凄まじい音が響き、勇樹の体が床に吹き飛んだ。

義父の平手打ちだった。



「痛っ……! お、親父……!」



頬を押さえて涙目になる勇樹。



「恥を知れ!! 私の古希の祝いで、一族全員の前で……

妻を寄生虫呼ばわりし、不倫の証拠を晒されるとは何事だ!!」



義父は全身をワナワナと震わせ、激怒していた。

世間体を何よりも重んじる彼にとって、これ以上の屈辱はないだろう。



「申し訳ありません、お義父さん」



私は深々と頭を下げた。



「このようなおめでたい席を台無しにしてしまい……。

でも、私はもう、これ以上彼の暴力的な言葉と裏切りに耐えられなかったんです」



わざと少し声を震わせ、ハンカチで目元を押さえる。

親戚のおばさんたちが「さやかさん、可哀想に……」「勇樹が全部悪いわ」とヒソヒソと同情の声を上げ始めた。



完全に、この場の空気は私が支配した。



追い詰められた勇樹は、ついにその場に土下座をした。

床に額を擦り付け、必死に懇願する。



「親父! 悪かった! 俺がバカだった!

だから見捨てないでくれ! 勘当だけは……!!」




(……ふっ)



私は心底、この男を軽蔑した。



彼は私に「ごめんなさい」とは言わない。

謝っているのは、自分の保身のため、財産と地位を握る父親に対してだけ。



どこまでも腐っている。



「お義父さん」



私はバッグから、緑色の紙を取り出し、テーブルの上にそっと置いた。



記入済みの離婚届だ。



「私の署名と捺印は済んでいます。

慰謝料の請求につきましては、後日、弁護士を通じてご連絡いたします」



「さやかさん……すまない。本当に、うちのバカ息子がすまない……」



あの厳格な義父が、肩を落として私に頭を下げた。

勇樹は土下座をしたまま、ただ「あぁ……あぁ……」と呻いている。



「それでは、私はこれで失礼いたします。

皆様、お騒がせいたしました」



私は親戚一同に優雅にお辞儀をし、

床に転がるモラハラ夫を一瞥もせずに、大広間を後にした。



料亭の外に出ると、春の夜風が心地よかった。



スマホを取り出すと、タイミングを見計らったように着信が入る。



『お疲れ様、お姫様。迎えに行くよ』



蒼くんからの、甘い声だった。



----------------




つづく



胸がスッとする展開でしたね。

モラハラ夫のメッキが剥がれ、親戚の前で大恥をかく瞬間。

サレ妻としての復讐は、まず第一段階クリアです。



でも、まだ終わっていません。

次回、いよいよもう一人のターゲット「不倫相手・美香」への制裁が始まります。



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【第13話】月曜日の朝、不倫女の会社へ





私は、笑顔のままエンターキーを力強く押し込んだ。



大広間の照明が少し落とされ、巨大なスクリーンが明るく発光する。

スピーカーから、オルゴール調の温かいBGMが流れ始めた。



【お義父さん、古希おめでとうございます】



最初のスライドは、文字だけの普通のタイトルコール。

親戚たちは微笑ましくスクリーンを見上げている。

勇樹も、腕を組んで満足げに頷いていた。



そして、3秒後。

画面がパッと切り替わった。



映し出されたのは、家族の写真……ではなく。



【〇〇リゾート 休憩:8,900円】



画面いっぱいに拡大された、ラブホテルのレシートだった。



「……ん? なんだこれ?」



最前列に座っていた親戚の叔父さんが、怪訝な声を上げた。



勇樹の顔から、スッと血の気が引くのがわかった。

「え……?」と間の抜けた声を出し、目を見開いてスクリーンを凝視している。



すかさず、次のスライドへ。



『勇樹くん♡ 奥さんにバレないように気をつけてね。ミカより』



レシートの裏に書かれた、丸文字のメッセージ。



ざわ……ざわ……。



大広間の空気が、一瞬にして凍りつき始めた。

親戚たちの視線が、スクリーンと勇樹の間を激しく往復する。



「お、おい! さやか! なんだよこれ! 止めろ!」



勇樹が弾かれたように立ち上がり、私の方へ駆け寄ろうとした。



でも、遅い。

私の指は、すでに次のキーを叩いていた。



BGMのオルゴールがプツンと途切れ。

代わりにスピーカーから、あの音声が大音量で流れ始めた。



----------------




『お前は最高だよ、美香。若くて可愛くて……それに比べて、うちの寄生虫ときたら』



『あいつが精神的に参って、自分から離婚って言うように仕向けてるんだよ。そうすればタダで捨てられるからな』




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静まり返った老舗料亭の大広間に、

勇樹の最低なモラハラ発言と、女の下品な笑い声が反響する。



そして、ダメ押しの一撃。



スクリーンに、蒼くんが撮った「車内での濃厚なキス写真」が、

高画質で、これでもかというほど巨大に映し出された。



「と、止めろおおおおぉぉぉ!!」



勇樹が悲鳴のような声を上げ、プロジェクターの電源コードに足を引っかけながら、

無様に床に転げ落ちた。



ガシャーン!!



テーブルの上のビール瓶が倒れ、床に散乱する。



「きゃあっ!」

「勇樹、お前……これ、どういうことだ!?」



親戚のおばさんが悲鳴を上げ、叔父さんが怒鳴る。



私はマイクを持ったまま、冷え切った視線で床に這いつくばる夫を見下ろした。



「あら、ごめんなさい。ファイルを開き間違えちゃったみたい」



私はわざとらしく首を傾げ、マイクを通して大広間全体に響く声で言った。



「これ、『家族の思い出』じゃなくて、

『夫の不倫とモラハラの記録』のフォルダでした」




完璧な静寂。



誰も声を発せない中、上座に座っていた義父が、

怒りで顔を真っ赤にして、ゆっくりと立ち上がった。



「……勇樹」



地を這うような、低い声。



さぁ、勇樹。

あなたが一番恐れていた「世間体」が崩壊する音を、とくと聞きなさい。



----------------




つづく



いかがでしたか?

義父の古希祝いという最高の舞台で、夫の裏の顔を全て暴露してやりました。



次回、激怒した義父の雷が落ちます。

そして、言い逃れできなくなった夫が取った「最低の行動」とは?

修羅場はまだまだ続きます。











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【第12話】義父の激怒と、見苦しい土下座





そして迎えた、Xデー当日。

雲ひとつない快晴の土曜日。



「さやか、準備できたか? 遅れると親父の機嫌が悪くなるぞ」



玄関で、オーダーメイドのスーツに身を包んだ勇樹が急かしてくる。

今日の彼は、いつものモラハラ夫ではない。

外面の良い、完璧な「エリート息子」の顔だ。



「はい、お待たせしました」



私は淡いピンク色の訪問着に袖を通し、しとやかに微笑んだ。

鏡に映る自分は、どこからどう見ても「従順で幸せな妻」に見えるだろう。



(今日があなたの命日よ、勇樹)



心の中でそう呟き、私はバッグの中に忍ばせた「黒いUSBメモリ」の感触を確かめた。



***




会場は、市内でも有名な老舗料亭の大広間。

勇樹の親戚一同、総勢30名ほどが集まっていた。



「いやぁ、勇樹くん。また出世したんだって? 鼻が高いよ」

「いえいえ、叔父さんほどではありませんよ。ハハハ!」



主役である義父の隣で、勇樹は上機嫌でビールを注いで回っている。

親戚たちからの称賛を浴び、自分がこの場の「自慢の種」であることを疑っていない。



その姿が滑稽で、私は笑いをこらえるのに必死だった。



(あと1時間もすれば、その笑顔が能面みたいに凍りつくのね)



宴もたけなわになった頃。

私はそっと席を立ち、会場の隅に設置されたプロジェクターの前へ移動した。



本来なら、ここで勇樹が作った「家族の思い出スライドショー」が流れる予定だ。



私は周囲の目を盗み、プロジェクターに繋がっているノートPCのケーブルを抜き、

持参した自分のPCに差し替えた。



そして、あのUSBメモリを接続する。



カチッ。



小さな音が、私の耳には爆音のように響いた。



手元のスマホが震える。

蒼くんからのメッセージだ。



『準備完了? こっちはいつでもOKだよ』



蒼くんは今、会場近くのカフェで待機してくれている。

何かあった時のための「保険」だ。



『ええ、完璧よ』



私は短く返信し、スマホをしまった。



深呼吸を一つ。

さぁ、ショータイムの始まりだ。



私はマイクを手に取り、会場全員が注目する中、一番華やかな笑顔でこう言った。



「皆様、本日はお義父様の古希、誠におめでとうございます。

私から、ささやかではございますが、お祝いのムービーを作らせていただきました」




会場から温かい拍手が起こる。

勇樹も満足げに頷いている。



私はPCのエンターキーに指をかけた。



(見ていてね、蒼くん。私たちが作った最高傑作を)



次の瞬間、巨大なスクリーンに映し出されたのは、

家族の笑顔の写真……ではなかった。



----------------




つづく



何も知らない親戚たちの拍手。

外面の良い夫の満足げな顔。

嵐の前の静けさが、残酷な結末を引き立てます。



次回、ついに「あの写真」がスクリーンに。

会場が凍りつく瞬間、夫は、義父は、どんな反応を見せるのか。

第1章完結、衝撃の修羅場回です。






これ続けてますが今のところ5キロ減ってきました!

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【第11話】古希祝いのスクリーンに映ったもの