現在私の周りで風邪が流行っており、私もついにうつされて
先週から苦しんでおりました。
ということで、リハビリは中断中。ソフトボールをにぎにぎ
しながら、ブログに書きたいことはたまる一方…。
でも今日は少し熱が下がったのでがんばって発信します!
前回のブログではどうも感情的になってしまいましたが、
ようやく泣かずにマレーの名前を言えるようになりました。
一人ひとりにお礼をいえなくて申し訳ありませんが、
皆様の心の温まるコメント本当にありがとうございました。このブログを通して、いろんなことを皆様とシェアできて
本当に嬉しいです!
またMINTAさん、zooqさん、私のブログを紹介していただいて
本当にありがとうございます。MINTAさんもzooqさんも、
お二人とも非常に文章力が達者で、とても読み応えのある
ブログを発信していらっしゃいます。
私もいつも楽しみにさせていただいてるブロガーさんたち
ですので、ぜひ覗いてみてくださいね。
MINTAさんのブログ
MINTAさんのブログ
***
さて前回はとても冷静に書けなかったので、書き残したことが
沢山ありました。その一部をまとめたいと思います。
前回ウィンブルドン決勝後にマレーに寄せられたツイートの
一部を紹介しましたが、実際、世界でどれくらいの人々が
世界中のトレンドを解析する方法は、なんと言っても
ツイッターが一番。
IBMがウィンブルドン関連のツイッター3百万件のデータを
まとめたので、その最終結果を見てみると…
男子選手 独占ツイート回数トップ5
(カッコ内は他の選手と一緒にツイートされた数)
1位:アンディ・マレー 32万回(50万回)
2位:ロジャー・フェデラー 24万回(49万回)
3位:ラファエル・ナダル 6万7千回(14万回)
4位:ノバク・ジョコヴィッチ 2万3千回(12万回)
5位:ルーカス・ロソル 2万回(6万4千回)
なんと、優勝して世界1位に返り咲いたフェデラーですら
追い越して、アンディ・マレーの独占ツイート、
追い越して、アンディ・マレーの独占ツイート、
30万回以上!
想像をはるかに超えて、イギリスのマレーマニアが世界中に
余波を広めていたということが分かります。
ちなみに女子選手では、優勝者のセレーナ・ウィリアムスが
6万5千回(9万9千回)でトップ、ラドワンスカが2万4千回
(5万5千回)で2位でした。
とはいえ、ツイートにも好意的な意見と批判的な意見が
あるので、ただつぶやかれればいいというものではありません。
そこで好意的なつぶやきと批判的なつぶやきから割り出した
支持度を比べると、さらに驚く結果に。
男子選手ツイート支持度トップ5(カッコ内は不支持度)
1位:アンディ・マレー 42%(9%)
2位:ロジャー・フェデラー 29%(6%)
3位:J=W・ツォンガ 28%(10%)
4位:ルーカス・ロソル 28%(16%)
5位:ノバク・ジョコヴィッチ 25%(7%)
ということで、マレーの支持度が42%と圧倒的。
ええええええええっ~っ!!!!!
いつのまに世界がひっくり返ったんですか!?
と、このブログを読んでくださっている方ならお分かりの通り、
とても予想できなかったというくらいの衝撃の結果です。
とても予想できなかったというくらいの衝撃の結果です。
ちなみに女子選手ツイート支持度では、決勝前は
ラドワンスカが支持度39%でセリーナの30%を
上回っていました。
上回っていました。
ところがセリーナが優勝した途端、トレンドが逆転。
最終的にはセリーナの支持度が55%、ラドワンスカが
21%という結果に。
グランドスラム大会ですから、優勝者であるセリーナに
賛辞のツイートが発信されて当然ですよね。
逆にラドワンスカはがっくりしたファンの気持ちが
反映され、不支持度が13%と大きく増えてしまいました。
逆にラドワンスカはがっくりしたファンの気持ちが
反映され、不支持度が13%と大きく増えてしまいました。
同じことがナダルにも起こり、2回戦敗退後は不支持度
(20%)が支持度(15%)を上回ってしまいました。
だ・か・ら・こ・そ!
マレーが負けたあとは、再び期待のサイコロがひっくり返され、
世界の注目は勝者ロジャー・フェデラーに集まり、ナダルや
ラドワンスカと同じ敗者の道を辿ると思うじゃないですかっ!
ラドワンスカと同じ敗者の道を辿ると思うじゃないですかっ!
なのに…
この驚きの結果はなんですかっ!
あああっ、ウィンブルドン前に散々マレーが叩かれてきたことを
思い出すだけで、この結果には涙が…
フェデラーの『ウィンブルドン7度目優勝』より、『英国からの
プレッシャーを抱えて戦ったマレーの涙』の方が世界中の
人々に訴えるものがあったということなのでしょうか?
さてこれは世界中の統計ですが、イギリス国内だけでツイートを
分析すると、さらに驚きの結果が。
分析すると、さらに驚きの結果が。
イギリス国内からのマレー支持ツイートをスコットランドと
イングランドで分けたところ、
イングランドで分けたところ、
イングランドからの応援の割合が87%
を占めるという結果に!
つまりイングランドとスコットランドといった国境の差なく、
イギリス全土がマレーを支持したということ。
うぎゃーっ!
と、これでまだまだ驚いてはいけません。
テレグラフ紙が「アンディ・マレーはウィンブルドンの決勝で
負けたけど、グランドスラムで勝つチャンスはあると思う?」
というアンケートを行なった結果・・・
イエスが75%!
つまり、マレーの「あと一歩(Getting Closer)」の言葉を、
大多数の人々が国民が信じているということになります。
信じられないので何度も繰り返しますが、つまり75%もの
英国人がマレーがグランドスラムで勝つチャンスがあると
信じているわけですよ。
ガビーン。
以前のアンケートだったら、こんな圧倒的な支持率は
考えられません…(涙
以前のアンケートだったら、こんな圧倒的な支持率は
考えられません…(涙
と、ここで涙していてはいけないので、次へ進みます。
国民がやっとティム・ヘンマンの幻から開放されつつあると
感じたのは、このアンケート回答中のコメントでこんな内容が
目立ったからです。
「以前ティム・ヘンマンを応援していたけど、実際は
ヘンマンは優勝できないだろう、と半分諦めていた。
でもマレーなら優勝できると確信がもてるようになった」
ヘンマン・ヒルがマレー・マウンド(マレー・マウント、マレー・
マウンテン)として定着する日も遠くない未来となりそうです。
***
…と決勝後一週間がたち、現在は…というと、
『マレーの涙』は英メディアでいまだに取り上げられ分析され、
もうこれ以上語るものがないというくらいの固執ぶり。
さすがイギリスのメディアだとしみじみ感じています(笑
もちろん相変わらず、メディアの中にはマレーの涙に
対する批判的な記事もありますが、
対する批判的な記事もありますが、
「人間らしさを見せて何が悪い?」
「これ以上マレーを批判するのはやめてほしい」
とマレー援護に回る人々が増えてきました。
今回優勝したロジャー・フェデラーと比べようとして、
「ロジャー・フェデラーは勝ったときにしか泣かない」などと
誤報をして(2009年全豪オープンでナダルに負けたときは、
フェデラーはスピーチもできないくらい大泣きでしたね)
逆にバッシングを受けているジャーナリストもいたり(^o^;)
またウィンブルドン終了後のメディアの反応で目に入るのは、
マレー支持に回った記事数が増えたということです。
特に驚くのは、これまでスポーツに関連のない業界までが、
マレーに感化されて筆を取ったということですね。
これに輪をかけて、世界中のメディアも
「なぜマレーの涙がこれほどイギリス国民に影響を与えたのか」
について、こぞって分析。
「なぜマレーの涙がこれほどイギリス国民に影響を与えたのか」
について、こぞって分析。
イギリス国民が一つになって涙を流した歴史的出来事として、
1939年のドイツのポーランド侵略
1997年のダイアナ妃の死
1998年のサッカー・ワールドカップでのイングランドの敗退
などと比べられたりもされています。
1939年のドイツのポーランド侵略
1997年のダイアナ妃の死
1998年のサッカー・ワールドカップでのイングランドの敗退
などと比べられたりもされています。
そのうちの一つで面白かったのは、NCTimes.comの
『A Crowning Defeat(最上の敗北)』という記事。
この記事では、外からマレー現象を見て、アンディ・マレーと
いう一人の人間がイギリスという一大国に与えた影響力の
スケールの凄さについて語っています。
マレーが英国人76年ぶりウィンブルドン優勝を目指して挑んだ
テニスの決勝に、英国首相、ロイヤルファミリー、ベッカム
テニスの決勝に、英国首相、ロイヤルファミリー、ベッカム
夫妻などイギリスを代表する顔が集まり、イギリス国民が
固唾を飲んでアンディ・マレーの決勝を見守ったという事実。
そしてマレーが負けた瞬間、国全体に大きな悲しみが
またたく間に広がったこと。
これらの現象がいかに驚愕に値するかを語り、この記事では
こうまとめています。
こうまとめています。
「一人の男性が6億人の国民をいっせいに悲しみのるつぼに
陥れたということこそ、最高の功績ではないだろうか?
これぞ真のチャンピオンの姿だ」
***
さてメディアはマレーの涙に焦点を与えていますが、
忘れてはならないのはマレーが国民にもたらした希望です。
マレーマニアのおかげで、これまで低迷していた英国テニス界に
大きな希望の光が指してきました。
それは子供たちがマレーに影響されて、続々とテニスラケットを
ウィンブルドンという歴史的行事を抱えているにもかかわらず、
イギリスではテニス人口が少ない上に、サッカーなどと比べると
幼い頃から子供たちが気軽にテニスを始められる環境に
ないことが問題でした。
各地方でも子供たちにテニスを広める活動が行われてきましたが、人気度が低く、テニス土壌がなかなか育たないという状態。
ところがマレーの活躍により、子供たちの間でも一気に
テニスの認知度が上昇。
テニスが子供たちの憧れのスポーツとなり、サマーキャンプも
今年は例年に比べて大ブームとなっています。
テニスが子供たちの憧れのスポーツとなり、サマーキャンプも
今年は例年に比べて大ブームとなっています。
もちろんテニスを幼い頃から始める子供たちが多ければ多いほど、
将来イギリスのテニスを背負う次世代の選手が生まれる確率も
高くなります。
将来イギリスのテニスを背負う次世代の選手が生まれる確率も
高くなります。
テニス人口の低迷で今年4月に政府予算の削減対象と
なってしまった芝テニス協会ですが、マレーマニアの効果により
再び未来が明るくなるかもしれません。
もちろん、いよいよ迫ってきたオリンピックも、イギリスの
テニスの将来に大きく影響しそうです。
マレーがメダルを取っても取らなくても、おそらく再び
大きなドラマが展開するでしょうね。
ただそれがどのように転ぶかは…
もう予想がつかなくなってきました。
再び未来が明るくなるかもしれません。
もちろん、いよいよ迫ってきたオリンピックも、イギリスの
テニスの将来に大きく影響しそうです。
マレーがメダルを取っても取らなくても、おそらく再び
大きなドラマが展開するでしょうね。
ただそれがどのように転ぶかは…
もう予想がつかなくなってきました。
***
それにしても、7月は毎日「晴れのち曇りのち大雨」という、
実に天気予報者には楽な(?)予報が続いております。
どんなに昼間は太陽が降り注いでいても、気温が急激に
下がったり大雨が降ったり、まったくスポーツ日和とは
いえない日々。
寒すぎてビーチバレーボールの開催も危うい、なんて
言われているくらい、イギリスらしい五輪となりそうです。
寒すぎてビーチバレーボールの開催も危うい、なんて
言われているくらい、イギリスらしい五輪となりそうです。
最後になってしまいましたが、chamama52さんからの
コメントで、アンディ・マレーの賢さとスピーチのセンスの
よさについて触れていたので、それに関していろいろと
書きたいことが実はぐわーっと膨らんでます。
コメントで、アンディ・マレーの賢さとスピーチのセンスの
よさについて触れていたので、それに関していろいろと
書きたいことが実はぐわーっと膨らんでます。
本当はそのことも取り上げたかったのですが、今日は
時間切れなので次回にまとめたいと思います!