フェデラー、マドリード優勝で世界2位に! | マレー・ファン@ラブテニスワールド

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英国テニス・ナンバーワン選手のアンディ・マレーを応援しながら、
ロンドンでの暮らしを綴るブログです♪
マレーがついに2012年ロンドン五輪で金&銀メダリストとなりました。
一緒に応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!

昨日までずっと旅に出てたので、ブログ更新ができませんでした。
とりあえず週末マドリード・マスターズの結果・・・

日曜日に行われた決勝で、ロジャー・フェデラー(3)
トマス・ベルディヒ(7)3-6, 7-5, 7-5 で破り優勝!

マドリード・フェデラー優勝


ベルディヒは試合開始後からものすごい勢いで攻め、フェデラーをブレークし
2-0でリード。1セット目を6-3で取ります。

2セット目ではフェデラーがベルディヒをブレークし2-0でリードしますが、
9ゲーム目にベルディヒがブレークをし返し、スコアは5-4に。

このままベルディヒがサーブを守り続ければタイブレーク…と思いきや、
12ゲーム目でなんとダブルフォルト。

これが痛手となり、フェデラーにブレークを許し、2セット目は7-5
フェデラーが取りました。

3セット目では、7ゲーム目のベルディヒのサービスで、フェデラーが
最初のブレーク。優勝をかけてのフェデラーのサービスゲームと
なりましたが、ここで再びベルディヒがブレークし、スコアは5-5に。

最後はフェデラーが2度目のブレークを果し、2時間38分後に
やっとのことでフェデラーが優勝を決めました。

勝利をすぐそこまで握っていたベルディヒは、悔しさを隠し切れないようです。

「僕に言えるのは、非常に接戦だったということだけだ。
 このような場合、紙一重の差で勝負が決まるが、今日は
 僕の番ではなかった。

 最終日(決勝)以外は、僕にとって素晴らしい一週間だった。
 でも今は非常に辛く、自分の負け方に対して悲しい気持ちで
 いっぱいだ」

さすがのフェデラーも、今回の試合で勝てたことが信じられませんでした。

「非常に苦しい戦いだった。僕が常に一歩後を追っていたからね。
 3セット目でもやっとブレークを取ったと思ったら、
 彼がブレークをし返してきた。ここから再びタフな戦いとなった。

 でも僕はいいプレイができた。最終セットを7-5で勝ち取っての
 優勝ほど素晴らしいことはない。観客も素晴らしかったし、
 とてもハッピーだ」

フェデラーにとっては、特に長い休養期間を取った後、マドリードが初めての
クレイコート大会なので、この優勝は意外だったよう。

しかも初戦は、クレイでも波に乗りまくっているミロス・ラオニッチが相手。
予想通り3セット目のタイブレークへともつれ込んだ苦しい初戦となりましたが、
フェデラーが勝利をものにしました。

「とにかく初戦を乗り切ることだけを心配していたから、
 2試合目が誰になるかを考える余裕もなかった。
 この大会には非常に現実的な気持ちで臨んだけど、
 自信が戻りつつあるよ」

さて今回の優勝で、フェデラーは、先月モンテカルロでラファエル・ナダル
成し遂げたばかりの『20回目のマスターズ優勝』の記録に肩を並べました。

そればかりか、今回の優勝でなんとナダルを追い越して

世界2位に!

2011年3月にナダルに追い越されて以来、2位になるのは1年2ヶ月ぶり。

その間アンディ・マレーに追い越されて4位になったこともあるくらいですが、
去年の全米オープン準決勝(vs ノバク・ジョコヴィッチ)での敗退以来、
スランプを抜け出し、なんとこの8ヶ月間で45勝3敗という戦績。

2011年はO2ファイナル優勝で収め、ロッテルダム、ドバイ、
インディアン・ウェルズ
、そして今回のマドリードと、

2012年に入って優勝はなんと4回目

この勢いでいくと、再び世界1位に返り咲く日もそう遠くはない…?


現在の世界1位保持記録はピート・サンプラスの286週間ですが、

フェデラーは 285週間


たったの1週間差です(°д°;)

あと一週間でサンプラスの記録に追いつく、というところで、
2010年6月にライバルのナダルに1位を奪われてしまいました。

でも次に世界1になれば、サンプラスの記録に追いつくことに。

「どの選手にとってもナンバー2よりはナンバー1になりたいのは
 当然のことだ。サンプラスの記録に追いつけたとしたら、
 それは信じがたい出来事だよ。

 あのときはとにかく世界1の座を保持することに専念していて、
 彼の記録を気にしたことはなかったんだ。
 もし僕が彼の記録を敗れるほどの選手でなかったとしたら、
 それが僕の限界なのかもしれない。でも全然かまわないよ。 
 ピート・サンプラスが築き上げた記録を
 すべて破る必要はないからね。
 
 彼は僕のアイドルであり、彼にここまで近づけたことだけでも
 とても幸せなんだ。

 でもこれからがとても楽しみだよ。沢山の大会で優勝してきて、
 非常にいいプレイをしているので、グランドスラムで勝つことも
 夢ではないと思っているよ」


さて気になる現在のトップ3の差は:

1.ノバク・ジョコヴィッチ   11,200
2.ロジャー・フェデラー      9,430 (-1,700)
3.ラファエル・ナダル       9,105(-325)


こう見ると、今週から始まったローマで一番プレッシャーがあるのは、
去年の優勝者の
ジョコヴィッチですね~。
ナンバーワンを保つにはここで何としても、去年稼いだ
1000ポイントを
守らなければなりません。



逆にマドリードの3回戦でフェルナンド・ベルダスコに負けて
世界3位に落ちてしまったナダルですが、
悪夢だったマドリードから
早期敗退し、かなりリラックスしている様子。

金曜日はマヨルカ島で妹のマリベルと釣りをしたり泳いだり…


マドリード・ナダル


「今期はいいスタートを切っているし、僕のポジションは悪くない。
 ナンバー2か3で大会に臨むのは僕のゲームに影響がないよ。
 2位だろうが3位だろうが、準決勝で勝たなければならないことには
 変わりないからね。

 テニスでは誰もが世界ランキングを追うよね。1月にシーズンが
 開幕すると、サッカーのリーグと同じく、始まりがあって
 終わりが来ると考えているんだ」

***

さて、マドリードと言えば今年はブルークレイを導入して非難を浴びましたが、
何といっても毎年非難を浴びるのは、恥も外聞もない(?)話題集めですね。

大きい大会になればなるほど『存在を感じなかったことが素晴らしい』と
いうくらい、厳しいトレーニングを重ねた子供たちがボールボーイ&ガールに
選ばれます。

でもマドリードでは完全に女尊男卑。しかもボール集めの技術はともかく、
髪が長くスタイルのよい女の子たちだけが審査通過の条件。
その上、セクシーなコスチュームで毎年注目の的(笑

マドリード・ボールガール


さらに今年の決勝は、映画『マン・イン・ブラック3』の宣伝の場となり、
テニスにはまったく関係ない理由で、ウィル・スミスが表彰式に登場( ̄ー ̄;。
次の日もフェデラーはMIB3のプロモに登場していました。

フェデラーとウィル・スミス


背中の故障でマドリードを棄権したマレーですが、今週から始まったローマの
ロッカールームでは、いろんな選手に「マドリードに来なくてよかったよ」と
言われたそう。ううううっ

関連ブログ:マドリード・ドロー発表:ナダル、ブルークレイに激怒

***

現在ローマ・マスターズが始まっていますが、このブログを書いている間に
アンディ・マレー(4)デビッド・ナルバンディアン6-1, 4-6, 7-5 で破って
3回戦進出。2セット目以降、ナルバンディアンが圧倒的に素晴らしいプレイを
したのですが、マレーが無事に切り抜けました。

でもこの先心配。あわわ~っ!