発表会に出るため昨日までPerc.の猛練習があったので今日は何も予定を入れずにのんびりするって決めてました
そこで見つけたのが
『川っぺりムコリッタ』
まったく前情報なく
おかしなタイトルはストーリーを想像することもできず
なのに見ようと思ったのはなんだったんだろう
厚かましい隣人の存在や
築50年の安アパートの敷地で飼われるヤギ
すき焼きの匂いを嗅ぎつけて勝手に押しかけて人の家の食事に貪りつく住民たち
そんな設定やエピソードでクスッと笑えたり
おだやかに展開していきますが
死というとても重いテーマが描かれていました。
主人公の父親の孤独死
住民だった老婆の死
亡くなった夫を思い続ける大家
亡き妻の遺骨を花火に仕込んで打ち上げた元花火師
いのちの電話
知らないだけですぐ近くにありそうな死にまつわるエピソードでこの映画の重厚感が増していると思います。
善を前面に押し出さない登場人物に癒されました。
一見、抑揚のないストーリーでしたが
自身の年代的にも響く映画でした。
真面目に見ていたのに
薬師丸ひろ子さんをどこで見落としてしまったのかと焦りましたが調べて納得
自分の探しているものが見つかったような
答え合わせができたような
見終えて清々しい気持ちになりました。