高嶺の花は愛愛しい 2 | ラブストーリー

ラブストーリー

  何度だって言うよ あなたが好き
    

どうして僕だけ先輩がダメダメ星人だって知る程親しくなれたかって言うと、それはもう努力の賜物でしかない

 

 

学校で人気のある先輩に近づく為に僕がやった事は数知れない

最初はもうユノ先輩の取り巻きをすり抜けるだけでも大変で、ユノ先輩にまで辿りつけなかったくらいだ

いつもくまみたいな人がユノ先輩の傍にいるから本当ビビる

 

 

それでも僕はユノ先輩に会いに行った

 

 

憧れだった

キラキラしてた

 

 

陽キャの集まりだった

僕は分類するなら陰キャだろうから話す事さえ簡単ではなかった

奇跡だった

有り得なかった

 

 

でもその奇跡は起きたんだ

 

 

 

 

 

 

それはとある学校が休みの日の事

僕が推してるアイドルグループのCDをデパートに買いに行った時に起きた

 

 

CDを手に取ってレジに行こうとすると同じCDを手に取った人がいた

 

 

それはそれは綺麗な手をしていた

だから僕は顔を見た

 

 

嘘だろって思った

 

 

だってそれはユノ先輩だったからだ

 

 

「うわっ!ユノ先輩!!」

「え?」

「くまさんは?」

「くまさん?」

 

 

ユノ先輩は驚いた顔をしてる

そりゃ驚くよね

 

 

「あ・・・僕・・・っ、一年のシムチャンミンって言います!!!」

「そうなんだ」

「先輩もこのグループ好きなんですか?!この人ユノ先輩に似ていて僕好きなんです!!」

「・・・」

 

 

ユノ先輩に会えて興奮する僕に反してユノ先輩は消沈してる様に見える

いきなり僕に声をかけられて嫌なんだろうな

 

 

「黙ってて。」

「え?」

「俺がこのグループを好きな事」

「どうして?」

「恥ずかしいだろ?」

 

 

そうかな?

今時アイドルオタクなんてそう珍しくはないと思うけど

確かにカッコいいユノ先輩がアイドルを好きだって言うのは意外だ

 

 

ん?ちょっと待てよ?

これってチャンスなんじゃないか?

 

 

「黙ってます、僕絶対ユノ先輩がアイドルオタクだったなんて誰にも言いませんからっ、だから、僕と友達になってくださいっ」

「え?」

「じゃないとバラします!」

「...」

 

 

チャンスは逃さない

それは僕のモットーでもある

 

 

「いいよ、だから絶対バラすなよ?」

 

 

僕はガッツポーズをした

 

 

取りあえず僕はそうやってユノ先輩と友達になれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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