“はいていないみたいに透明”ーそう謳うのがアツギが「プレーンストッキングの逆襲。」と銘打って投入した新ブランドアスティーグの「透」です。

名前の通り透明感をきわめたストッキングで、細いナイロン糸だけでプレーン編みで作られたストッキング。ストッキングはふつうナイロン糸と伸縮性のあるサポート糸の組み合わせで、フィット感・透明感が決まります。最近はサポート糸だけで編まれたゾッキが主流。ゾッキは履き心地がよく丈夫なので多くの女性が履いています。その流れにあえて逆らい、フィット感、耐久性よりも透明感にこだわったのがこのストッキングです。ナイロン糸100%。伸縮性、フィット性ははなから捨てて透明感にこだわる、この潔さ。まるで台所の水切りネットのような固い触感w。サポート糸を使っていないので、編み目は縦横が均一で、交編のような横縞はなしで、すっきりとした見た目で「はいていはいみたいに透明」を実現しています。とはいえ、質感は意外にあるので生脚感ではなく、素肌感があります(私は、生脚感に薄いベールをかけた美しさを素肌感と呼んでます)
  
履いた感じは、ゾッキのようにやさしく包み込んでくれる心地よさはありません。繊維のざらつきがあり、履いていて気持ちよいという感じはありません。しかし、ふんわりと脚全体にまとわりつく着用感はけっして不快ではなく、見た目よりも履いている存在感のほうが感じられます。

つま先は完全ヌード。透明感があるので、サンダルの先から除いていても、野暮ったさはありません。ストッキングを履いているときの足先は、足指の境目(指と指の間)にうっすらストッキングの質感を感じますが、「透」ではそれがありません。よく見ないと、一見ストッキングを履いていることがわからないくらいです。ぜひペディキュアでつま先のおしゃれを楽しんでいただきたいと思います。

生地に伸縮性がないので、一日くらい履いているとたるみます。椅子に座るなどひざを曲げた状態から立ち上がると、ひざ周りに皺がよります。個人的には、LANVINのような、高級ストッキングにありがちなのでそれはそれで魅力ですが、女性はどう思っているのでしょうか? 気になるところです。

薄いぶん耐久性は期待できませんが(着用4回で伝線しました)、ナイロン100%の生地は意外にしっかりしているので、一桁デニールの交編・極薄ストッキングのように、指のささくれにひっかかって横線を作ってしまうことはあまりありません。そのかわりに、毛玉(ピリング)が出来ます(写真)。ナイロンは強度があるので、糸がきれずに引き延ばされて、毛玉状になるようです(写真)。横線も凹みますが、毛玉もけっこう残念な感じです(TT)

ナイロン100%のストッキングは、意外にレアだと思います。その透明感は百聞は一見にしかずなので、機会があれば女性の脚で見ていただきたいと思います。

素肌感を重視した夏の装いに合うと思います。サンダルもよいですが、清楚系コーデでレースのソックスなどと合わせると、ちょっとくらっときますね。別にストッキングを履かなくてもよいのに実は履いている、そんな奥ゆかしさを出してくれるストッキングです。