記事の更新が大幅に遅れてしまったのですが、恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館にて行われている『世界報道写真展』に行って来ました
東京都写真美術館は斬新で先進的、新進気鋭なアーティストの展示会をよく行っている、個人的にはずっと気になっていた美術館
今年の世界報道写真展には125の国と地域、5691人の写真家が、10万8千点を超える作品をオランダ、アムステルダムの世界報道写真財団に応募
展覧会には、その中から入賞した54人の作品約160点が展示されています
ハイチでの大震災やチリの鉱山落盤事故、タイの武力衝突、ワールドカップの熱狂――。
2010年も、私たちが生きる地球上ではさまざまな出来事があり、喜びや悲しみ、怒りや無力感、そして何よりも必死に人生を生き抜こうとする人々の姿があった
「現代社会の問題」や「自然」「アート&エンターテイメント」など9つの部門で2010年を象徴する写真が出展されるほか、今年はチリ、サンホセでの鉱山落盤事故の途中に坑内で閉じ込められた作業員によって撮影された写真やグーグルのストリートビューから世界で起こった出来事を撮影したユニークな写真に特別賞が贈られた
残念ながら日本からは入賞者はいないが、「自然」の部には北海道の白鳥が組写真で登場するほか、フォト・エージェンシーである株式会社アフロの青木紘二さんがスポーツ部門の1次審査の審査員を務められた
ワールドカップや冬季五輪も開催された 2010年、スポーツ部門の入賞作品も大いに見応えがある出品ラインナップだ。
また、会場の一角では、朝日新聞社のカメラマンや記者、世界報道写真展で受賞経験があるフリーランスのカメラマンらが撮影した、東日本大震災の被災地の爪痕などさまざまな写真をスライド上映している
今年の大賞に選ばれたのは、南アの女性写真家ジョディ・ビーバー氏が撮影したアフガニスタン人の女性ビビ・アイシャさんの肖像写真。
アイシャさんは12歳で里子に出され、思春期になるとその家の息子と結婚したが、義理の家族からの暴力に絶えかねて実家に逃げ戻った。
ある夜、男たちによって山中に連れて行かれたアイシャさんは反政府武装勢力タリバーンの指揮官の命令で、体を押さえつけられ、「逃亡」したことの罰として夫の手で両耳と鼻をそぎ落とされた。
その後、アイシャさんは米軍と女性救援団体に保護され、カウンセリングと再生手術を受けて米国で暮らしている。
撮影にあたってビーバー氏は「尊厳に満ちた女性を撮りたかった」と述べている。
「一般ニュース」の部 組写真1 位
オリヴィエ・ラバン=マッテイ フランス、AFP通信
地震後のハイチで、総合病院の遺体保管所に死体を放り投げる男性(=1月15日)
「ニュースの中の人々」の部 組写真1位
ダニエル・ベレフラク オーストラリア、ゲッティ・イメージズ
パキスタン軍の救援ヘリの風圧に押し流されながらも、先を争って食料を得ようとする洪水の被災者たち(=9 月13日、パキスタン、ダドゥ)
「現代社会の問題」の部 組写真1 位
エド・オウ カナダ、ゲッティ・イメージズによるルポルタージュ
イエメンに向かう4 人のソマリア人難民。雨でぬかるむ道を夜通し歩いてきて、砂漠で仮眠をとっている(=3月15日、ソマリランド)
「アート&エンタテインメント」の部 組写真2 位
ダニエレ・タマーニ イタリア
ルチャ・リブレ(ボリビア・レスリング)のリングで注目を集める、チョリータ(女性レスラー)たち(=6月26日)
会場は沢山の人でごった返していて、人々の関心度の高さが伺えた。
列に並びながら1つ1つの写真を真剣に拝見させていただいた。
思わず目を覆うようなショッキングな写真も多く、衝撃の連続であった。
今世界中で起こっていることが手に取るように分かる、貴重な写真展だと思う。
東日本大震災の惨状の映像ドキュメントを見るにつけても改めて自然の脅威を肌で感じた。
興味のある皆様にはぜひ足をお運び願いたい。
■世界報道写真展2011―魂に響く写真のチカラ―
■会期:2011年6月11日(土)~8月7日(日)
午前10時~午後6時
※入場は閉館の30分前まで
※最新の情報は美術館までお問い合わせください
■休館日:毎週月曜日(ただし5月2日は臨時開館)
■会場:東京都写真美術館(東京・恵比寿の恵比寿ガーデンプレイス内)地下1階展示室
■観覧料:一般700円、学生600円、中高生・65歳以上400円
※20名以上の団体割引があります
■お問い合わせ:東京都写真美術館(03・3280・0099)
□巡回のお知らせ 世界報道写真展はこの後、全国を巡回予定。詳しくはHPへ。





