詩を書こうとして

    

言葉の海にダイブする

    

潜って泳いで

    

絶え間ない波に揺られて遊んでいたが

    

そのうち溺れて息ができず

    

喘いで もがいて 苦しんで

    

やっと我にかえったときは

    

手中に集めた大事な言葉が

    

すべてこぼれてしまっていた

    

柔らかな風に影が揺れて

    

天を仰いでひと息ついたら

   

もう一度やりなおす

    

躊躇うことなく

    

蒼を湛える海にざんぶりと飛び込んでいく

   

言葉の海は果てしなく深く

    

哀しいほど優しく

    

疎ましいほど荒く

    

気を抜けば飲み込まれて

    

自分が何処にいるかさえ分からなくなる

    

危うさが陽炎のように

    

屈折率を変えながら忍び寄ってくる

    

だから怖いんだけど

    

だからとてもおもしろくてやめられない

    

言葉の海は危険な遊び

    

生命を削って遊びつくす

 

 

(未完の詩ですがとりあえず…)