4月3日放送の

『鎌倉殿の13人』

 

今までの大河は、

とかく木曾義仲を陥れるばかりで

ほんとうに不愉快だった。

義仲の伝承が言い伝えられているような、

地元の方々を思うと

歯噛みする思いだった。

 

鎌倉時代に編纂された『平家物語』に

振り回され過ぎてて

全く楽しくなくて、ですね…

だってね、

あれは鎌倉幕府下での創作だからね。

頼朝の正当性を主張するワケですよ。

頼朝は従弟である義仲を殺したんだから、

義仲を悪者にしたいんですよ。

ま…

今のロシアの国営ニュースと同じですよ。

 

しかも琵琶法師に言い伝えられてるうちに

ウケを狙って

面白おかしく変化してっただろうし。

考証が浅くて気分悪かったんですよ。

 

ほんとうは、

北陸で平家軍に圧勝を繰り返し、

平家を

ほぼ無血で都から追い落としたのは義仲です。

『平家物語』にあるように

ただのおバカな田舎者が、

そこまで上り詰めたわけがない。

精鋭部隊や地元民に慕われていたんやもの。

(千年経った今も義仲起源の祭が残っている)

 

そして、義仲については、

それはそれは美男だったと残されている飛び出すハート

 

同じ源氏なのに

裏切ったのは義経か頼朝だ。

義仲がやって来たことを辿ると

確かに人を信じ過ぎて

傀儡政権や傀儡いとこ達を相手に

人が良過ぎたかもしれぬが、

武士としての実力は

相当にあったに違いないのだ。

 

この度の大河は、

(まだ来週が残っているから少し不安は残るが)

大河としては初めて、

木曾義仲の実像に迫っていて

涙が出るほど嬉しかった。

(眉の繋がった巴には苦笑したけど)

 

同じ源氏なのに

お気の毒過ぎるわ

と思ってほぼ10余年。

木曾義仲の周辺を調べてきた。

木曽にも出向いた。

ようやく、ようやく、

義仲の屈辱が少し晴れた気がした。

 

来週、裏切らないでね!NHK

 

 

神戸港