歯医者に行く予定の日だったが、キャンセルになりついでに健康診断といって予約を入れた私だけが見てもらうことになった。

歯医者の受付で先生が「あれ?お父さんは?」(あ?聞いてないのか?)
主治医が自分から言っておくからキャンセルしなくて良いよと言われたと伝えると
一瞬、もう! という顔をし、「わかった、いいよ」と言ってみてくれた。(なんだよ~先生の話を聞いた足でキャンセルしに行くつもりだったのに…。行っとけばよかった)私は優等生で、虫歯は無く歯石だけとって帰ってきた。 

とうとうCTを撮りに行った。直前点滴による眠剤(ロヒプノール)を入れられた。

針を入れて、点滴の液が入ってものの1分もしないうちに、ろれつが回らなくなり、CDとかを聞いている最中に電池がなくなったときのように、ゆっくり低い声になり…。オチタ。(え゛っ\(◎o◎)/!もう?)

夕方の4時過ぎ、おむつ交換後のことである。(でも、5時に夕飯来るのに目を覚ますのか?)

CTはあまり時間がかからないのであっという間に帰ってきた。ぼんやりしているので、ベットに移されても、痛いとも言わずに カーカー 言って寝てる(このまま夜まで眠っちゃえば気持ちいいんだろうに)。

夕飯が来た。さて、どうやって起そう?肩をたたいたりタオルで顔を拭いたりしたが、今ひとつ目を覚まさない。
看護婦さん曰く「おきなきゃおきないで、胃ロウから入れているから、食べなくてもいいからね」
そっか、じゃもう一度おこしてみておきなかったら、今日は帰っちゃおう!と決めたら、薄目を開けた。(薬の配合がうまいのか、本質的に寂しがりで帰られると困ると思った為か(-_-;)

口の周りに手を持っていき動かすしぐさをしている。(歯磨きか?)
まだやっている。何か言い出した。「ヒゲ」(ヒゲを剃るって言うのか??)
寝ぼけていて、朝だと勘違いしたらしい。

徐々に目を開け始めたのでご飯食べる?と聞くと「食べる」と言い自分で食べたした。その最中に、旦那が病院に顔を出した。

ろれつの回らない口で「よくここがわかったな」 …。(ん?どこだと思ってるんだ?何で病院じゃないと思ってるんだ?)
どうやら、看護婦さんにベット→ストレッチャー→CTの台→ストレッチャー→ベットと移されるうちに転院でもしたんだと思っているらしい。 まぁ、寝ぼけているだけだからその辺は明日には終わっているだろう。

それより、旦那の顔を見たとたんに「ここが判ったな」と言うってことは顔を識別していて、旦那だと判断したからだろう。そっちが判ってよかった。
 
結局、寝ぼけながらも夕飯を完食し、薬をちゃんと飲み、歯磨き、顔拭きと一通りこなした。(寝ぼけているほうがうるさくなく、ゆっくり食べる為むせないし、こっちの方がいいなぁと思いつつ)帰ってきた。 

明日以降、先生からCTの結果を聞くことになるんだろう。
相変わらず、CT等撮った様子は無く宙ぶらりんのままだ。

昼食後、体温と血圧を看護婦さんが測りに来たらしいが、廊下からすぐのベットに居る為に一番最初に測っていくと、自分の次に測られている患者さん達を見ているうちにいつの間にか「俺のはいつ測るんだ」と思ってしまうらしい。

終わったよといくら説明してもそうなってしまうと、納得しない。
先日私は、看護婦さんに体温計、血圧計を借りて測るまねをし無理やり納得させた。

今度から「父を最後にしてくれないか、納得せずにうるさいから」とお願いしてみようかと思う。(=_=)

他の患者さんの所に以前担当してくれていたリハビリの先生が、毎日顔を出す。初めて病室に先生が来たときは「あの先生なんつーんだっけ」が終わらなかったが
今日は、「○○先生こんちわ」といきなり挨拶した。

今の所、固有名詞が出てくるのは主治医・リハビリの先生・訪問看護婦の3人だ。
自分の名前すらでてこないのに、この3人にすがらないとまずいとでも思っているのか、あっという間に名前と顔が一致した。(-"-)

その後、エプロンをして夕飯を待っていたら、「なに待ってるんだお昼か?」それはママと食べたんでしょ?「…。おひるめしか?」だからおひるめしの後に食べるのは?「?」
なぜおひるめしだけが出てきたんだか。それにしても"おひるめし"って丁寧なんだか乱暴なんだか分らない言葉だな。(@_@。

夕飯の常食のメニューは五目寿司だった。食べれそうな気がしたが、おかゆに刻み食と決まっているのでしょうがないと思っていたら。

でてきたものは「五目寿司粥」らしいものでふたを取った父は「俺のかゆはどこだ?」

そりゃそうだ、にんじんとかまぼことねぎとを細く切った物が入っているのだからおかずに見える。その上結構水っぽいおかゆだった為、食べようとしない。
味見をしなかったのでナニ味だかは分らないが、ネギのいい匂いがしていた。

もう一品、細かく刻んだうすい緑色の物とひき肉を煮たものがでていた。「これはなんだ?」食べてみるとどうやら茄子らしい。ナスの皮を全部むいてしまって、ひき肉と煮てあるので、うすい緑色なのだ。
これは、いくらナスだと言っても納得しなかった。ナスは紫色と思っているのだから、こんな緑色のものをナスと言われてもなぁ。と言う所だろう

これでナスも皮さえむけばおかずになるんだと分ったが、本人がうまいナスだと思うかどうかは別問題だろう。φ(..)メモメモ

お茶を飲ませ、歯磨きし、顔を拭かせ今日も一日終わりました。( ^^) _旦~~
日曜日なので、うちのメンバー全員で一日一緒に動くと決めた。その為に狭い病室に3人並んだ。
相変わらず顔を見せると旦那の名前だけが出てこない。自分の名前すら出てこないので、どっちもどっちだが、 「あれ誰?」と聞かないので(知らない人を見ると「あの人誰?」と聞く)分っているらしい。単純に名前だけが出てこない。(本格的だ(^^ゞ)

人手があるので足浴をさせようと言うことになった。

車椅子に座らせるまでのことは何度かさせていたが、廊下を漕がせる事は今までさせたことが無かったので、初チャレンジだ!

相変わらず人の顔を見ては「やって。これちょっと押して」と言うあたりは変わらない。広い所まで進み(すごいじゃん。まだできるじゃん(^o^)丿)、足浴をさせた。

終わりにするよと声をかけると サッサと右足をお湯から上げた。(おお~(^^)それはできるのね~)また廊下を漕ぎ漕ぎ部屋に帰る。

ベットに座り、横になり、ベットの枕のある位置まで戻るために上にあがる。ほら声かけて!!「え?」ほら1.2.3言って「なにするの?」
う゛~ん 昨日 言えたのに…。車椅子漕いだことによって、処理しきれなくなったか…。

しばらくすると落ち着いたようで「◎◎の親父と同じだな」とつぶやいた。
◎◎は母の旧姓で、ここにたびたび登場するあと4ヶ月で百になる祖父のことである。(これがこちらが混乱する元なのだ、落ち着きゃ判るが、なんかあると何を言っても判らない。どこが違うのか区別がつかない。(*_*;

旦那との反省会で
初回の脳梗塞によってハードディスクは1/2になってしまった。(もう戻ることは無い)
今回はCPUの処理能力が極端に遅くなっただけだと思ってていたら、(だから顔は分っても固有名詞がでてこない。)
メモリーも小さくなったんだなと、結論付けた。
(/_;)

人間のCPU・メモリーは、こんな状態でも鍛えれば良くなるものなのだろうか。頑張って欲しい、PCのように簡単に交換できないのだから。
うまくいくのか〓

*-*-*-*-*
上の一行を携帯から投稿してみた。
当然絵文字は出なかったし、草稿中にできるわけでもないこともわかった。
テーマも選べない。

どう、使ったらいいか考えよう。
今日から食事が本格的に出てくるので、母と2交代で病院に出かける。

母は、10時30分ごろ、11時の昼食に間に合うように車で家をでる。
その後、食事をさせて、歯磨きをし、2時のおむつ交換のあたりで帰ってくる。(昨年膝を骨折したが、車の運転だけはやめなかった。今年70歳の母の執念を感じ頭が下がる)

家に戻った頃、遅めの昼食を2人でとり、後は母の時間としてゆっくりする。まぁそんなことを言っても女とは悲しい生き物で洗濯・掃除・買い物。色々忙しい。

私は、母が出かけ、旦那が出かけるのを見送り午前中ゆっくりする。PCしたり掃除をしたり・・・。やっぱり忙しい。昼寝する暇も無い。
母が戻るまでに昼食を作り、食後、またしばらく休憩時間(あちらも多分眠っているだろう)

4時におむつ交換で起されているであろうヤダ様のところに車で出かける。
部屋に着くとおむつ交換されて、体位が変わり「痛い~」と言う。毛布をめくると、麻痺側の足をベットの柵に突っ込んでいた。(そりゃ痛いさ)

交換したばかりのパットを変えてくれ変えてくれと、あまりにうるさいので覗いてみると、
パットではなくオムツ本体がズブズブだった(ナニを交換したんだ?)
しょうがないのでオムツを交換した。(よしこれでもう言わないだろう)

パット交換して~パット交換(なぜだ?痴呆なのか?)
また覗くと今度は交換している間にパットにしたらしいパットの位置を変える。(さぁ終わったろう)
あったかいタオルで拭いて、あったかタオル(もう~(ーー;))
温かくは無かったがタオルで拭かせたらやっと納得した。

その間4回ほどオムツを開け閉め開け閉めし、ここから風邪引かないのか?(-。-)y-゜゜゜と馬鹿なことを考えつつ。毛布を掛けた。

ここでわかったことは、交換した事が分らないのではなく、その後汚れてしまったので変えてくれと言い続けているということで、それを説明できないので痴呆のように思われてしまうのだ。ということだ。

食後の歯磨きの後処理をしてきて帰ってきたら、向かいの患者さんのお嫁さんと話していて「家はどこか?」が話題だったらしい。「○○なのよ、○○に住んでるの」と言われ。「俺は××町なんだ」 (^O^)おぉ住所思い出した。
今まで住所を思い出せなかった旨を伝えると「あらよかった、話をして」と言ってくれた。
ありがとうm(__)m一時的にでも思い出せれば、次思い出すのが簡単になるみたいなので助かります。

最近気がついたことがある。ヤダ様がさかんにショートステイのスタッフの名前を気にしていることだ。■■園のあの人なんつーんだったけ?
単純に倒れる直前に、ショートから帰ってきたことで記憶の新しい所にスタッフの顔があり、思い浮かぶので聞いているならば、結構な話だが。

またショートに行かなくちゃならないんだろな。やだな。いつだろなぁ?と思っていて、ショート=○○さん 式に覚えてて そのスタッフの名前が気になるなら、そんなに可哀想な事は無い。


夜、PCでMAILチェックをしたところヤダ様の同級生から
> 正月に来てくれと言われていたので現状維持だとばかり思って居たので
> 大ショックを受けたところです。
とMAILがきていた。その文面を見たときにどっと涙が出てとまらなかった。

でも彼からのMailのおかげで大泣きし、スッキリできた。
理由は分らない、(もう一度読み返してみても泣ける様なことは何も書いてない。)なぜ大泣きしたのか、なぜスッキリしたのか。とにかくその事で、一息つけたことは確かだ。ありがとう!!!(^.^)/~~~ 
今日の私たち課題は先生と話し、今後どうするかを聞くことだ。

また、先生の許可も得ずに昼ご飯を食べさせてみた。それも大胆におかゆを…。そして、お正月シリーズのきんとん・伊達巻の3点。

あっという間に完食し、芋くれ。芋くれ。と言い出した。おっ!食べれるな!!!  後で先生に「食事出して~」と言えそうだ。

食後、帰りたい病が再発し(軽めだったが)
今回思い出したことは「お前、今日はあの赤い車に乗ってきたのか?」
(母と私が乗る為に「旦那が赤い車にしなさい。そうしたら他の運転手が、オバちゃんだからしょうがないってあきらめて道を譲ってくれるから」と言う理由で赤になった)

「家までどのくらいかかるのか?」10分ぐらい「ほう。1時間か」??
パパのうちはどんなうち?「ん~団地」

20年ほど前までは都内の団地に住んでいた。その後埼玉の郊外に一軒家を立てそこに住み、2年前千葉に同居する為に越してきた。

どうやら千葉の今のうちでもなく、埼玉でもなく東京の団地だったようだ。相変わらず記憶は混濁している。

ひと段落したら先生を捕まえられたので話をすると、

・もう一度CTにチャレンジしたがやっぱり動くので、週明けにもう一度CTとMRIを撮るがどうにもならなかったら、ぼんやりするような薬を使用して撮ろうと思う、その結果を待ってどんな薬を処方するか、考えましょう。

・食事は何とかなりそうだから今晩から出しましょう。

・15日に予約してあった歯医者はしばらく延期しましょう。こちらから事情を話しキャンセルしておきますよ。(こういう時は、同一の建物の中なので先生同士も顔見知りなので楽チンだと思った)

と言うことになった。

あら大変!!夕飯出てくるまで待ってなきゃ。。(幸いなことに今週、旦那は昼からの仕事なので帰りは早くても10時過ぎ、その為少々遅くなっても支障は無い)
5時からの食事を待ち、出て来たものは
全粥200g
卵豆腐
白身魚の焼き物カレー風味(ミジン)
にんじんと何かを煮た物(ミジン)
ナスの味噌汁(ナスはミジン)


15分程度で完食し、昼間は※胃ロウから入れられていた※粉薬もあっという間に口から飲んだ

胃ロウ:口から食べ物が入らないときに、胃に直接穴を開けてそこから栄養剤を流す。胃腸が正常じゃないとダメ。胃腸でうまく消化吸収ができなくなってくると、点滴で高カロリーなものを落とすらしい。
薬:少量の水で溶き、胃ロウから直接入れる。粉は比較的楽だが粒になると、潰してたたいて粉にし、その後入れる。粒は面倒くさい。


歯磨きをし、口をゆすぎ、舌の体操をし、無事終了した。
ラコールが入りだしたことによって点滴は終わったらしい。

昨日、ゴクンってミルクティーが飲めたので気をよくし、病院には内緒で(ちょっと飲ませるぐらいならいいよとは言われたが)4日ほど煮込んでクタクタのおでんの大根とはんぺんをもって行った。果たして食べるだろうか??

こちらの心配はどこへやら、あっという間に食べきってしまい。「もっと食べる」と言い出した。

食後、口をゆすがせ、しばらくするとおむつ交換だといって付き添いさん達は部屋から追い出される。「おむつ交換だって」と言ったがナニ?と返されたので「パット交換なんだって」と言ったらわかったらしい。

が、一旦終わったとなったら、同室の付き添いの方から「終わったって呼んでるわよ~」と言われるほど、ソコソコ物事を理解しているらしが、少しの待ったも利かない…。

パット交換の後、帰りたい病が再発し、タクシーに乗って帰る。から始まり「どこまでって運転手に指示するの?」と聞かれた為、答えに困り
散々考えた挙句。今まで出て来なかった旦那の名前を思い出し「○○君に車で迎えに来てもらえばいいんだ」とひねり出した。
やっと旦那の名前を思い出してくれたことが嬉しくて涙が出た。

今回の入院は「帰りたい病」と言う新たな病気が発生してちょっと対処に困っている。
今までは、誰か来ないといつ来るかいつ来るかと首を長くして待っており、行った途端に「遅いじゃないか」と怒ることはあっても、(単純に看護婦さんには頼まないくせに、母にはなんでも頼むので居てくれると便利と言う理由だ)「いつ帰れる?」と言ったことは無かったので、こちらにどうはぐらかしていいものかノウハウが無い!!
今日は朝ラコールを入れてもらったはずだ。点滴はどうなったんだろう??

旦那は朝出勤する前に(朝といっても昼からの勤務なので10時ごろ)病院に一緒に行き顔を見てから行くと言ってついて来た。

病室に着いたらそこは戦場だった。入浴の日だったらしい。
しばらく部屋に近づく事ができず、廊下でその戦争の模様を見守っていた。

ヤダロウさんはヘルパーさん2人に抱えられ、ストレッチャーに乗せられ、浴室に運ばれていった。

と思ったらすぐ帰ってきた。温まるということはここの風呂には無いらしい。

ベットに横にされて着替えさせられて、やっとヤダロウさんの部屋は終わったらしい。そこで旦那が顔を見に行った所××。名前は出てこなかった。

あんなに嫌いだったはずのお風呂に「もっと入れて」「お湯につかるの~」と連呼し始めた。こうなるとしばらくとまらないので、違うことに神経を向けさせないと止まらない。
風呂上りだったので、足の指の間をタオルで拭き始めると、案の定そっちが痛くて連呼はやんだ。

母が自分で飲もうと思って持っていたミルクティーを吸飲みで3口程飲ませてみた。
(主治医の許可はもらっていない、怒られることもある)
ゴクリの音ともに 「飲んだ」と申告し、喉の嚥下は平気そうだと思われる。

ラコールが入ると口から飲んでいるわけではないのに口の中に泡のようなものが溜まってくる、ゲップ等で少し上がってくるのだろう。

口をゆすがせることにした。ぺっって出せるのかしら?と気になりつつ
口に水を入れたら、習慣なので覚えていたのかぶくぶくブク、っぺとだした。

「ガコにもう一度出す」(正式名称はガーグルベースというらしい)「これはガコって言うんだよ」と教えてくれた。

しばらくすると、「今日何曜日だ?」と聞いた。
それまでは曜日と時間がとても気になり、「カレンダー持ってきてくれ、見えるところに時計を置いてくれ」とうるさかった。それがないなぁと思っていたら、曜日を聞きだしたのでシメシメと言う所か。

今日は、車椅子で帰るとは言わなかった。向かいの患者さんは同じ時間にリハビリに行ったのを見ていたはずなのに。何がスイッチになって帰ると言い出すのか不明だ。
興奮と恐怖の為か夜あまり寝なかったらしいヤダロウさんは、部屋の方々に迷惑を掛けたみたいだ。

旦那が昼からの勤務の為と(今週いっぱい)車の関係とで母は路線バスで9時頃出かけ、旦那が出かけるのと同時に私も後から車で病院に向かった。

病院に着く前に主治医がきて「とりあえず明日からラコールを入れて様子を見ましょう。CT・MRIは本人が落ち着いたらでもいいと思うのでちょっと待ちましょう」と母に説明し、帰って行ったらしい。

病室に着くと「お!○○(私を呼び)これ頼む」と開口一番、言われた。

ほほう。私の顔は判断できるのか。と思ったのもつかの間。
「ここは何病院だ?」「先生は何先生だ?」を連呼し始めた。
何度教えてもきっと "わからないぞ大変だ" が渦巻く彼の頭には入らないらしく。母いわく主治医が話している間中ずーっと連呼していたそうだ。

午後、訪問看護の看護士が(入院している病院の付属なので自分の担当の患者が居るとしょっちゅう病室は覗くらしい)顔を出して「あら、元気そうじゃない」と言ってくれた。

右手を上げて(オィッスのポーズ byいかりや長さん)挨拶はしたもののどうやっても名前が思い出せなかったので、帰った後「今の人は何ていうんだったけ?」「俺んちの便所まで来てくれた人なんだけどなんていうんだっけ?」 前回は便秘で困っていたので浣腸して、便を掻き出してもらったので、あながち間違ってはいない。

その後は、ヤダロウさんの実姉が病院に駆けつけてくれたのだがやっぱり名前が出てこない。誰だか理解はしているらしいが名前と結びつかない。「この人誰だっけ?」と質問してみても、答えられないので、目をそらして逆に別の質問をし始める。

なにしろ、固有名詞が出てこない。病院の名前・先生の名前・しばらく会ってない人ダメのようである。

ただし、血圧を測っていたときに突然「大竹さん痛いよ」と言い出した。
へ?大竹さんて?と思っていたら、血圧を測っていた看護婦さんが大竹さんだった!!胸に着けている名札を読み、言ったらしい。

そうか、字は読めるんだな。じゃ書いて説明してやる。と思ったら、本人が読もうと言う気にならないと、やっぱり頭には入らないらしい。

帰り間際、向かい側のベットの患者さんがリハビリに行く為に車椅子に乗ったのを見たら、急に「あの車に、車」「車で迎えに来てもらう」「車椅子に乗ってうちに帰る」と言い出した。

「帰りたい」って言うので良い事(今まで何度か入院しても帰りたいとは言わなかった)なのだが "今はダメだということ"をどうにも納得しない。「ここに車、無いのよ」と伯母が助け舟を出してくれた。
「玄関の横に沢山置いてあるからあれを持ってくれば帰れる。」クイズなら正解!!(確かに玄関脇に数台車椅子が置いてある)と言いたいところだが、返事をうやむやにして帰ってきてしまった。

昨日よりは多少頭がスッキリしているみたいだが、名前が出てこないことと、いくら説明しても、教えても頭に入らないことは依然として残っている。数日のうちに無くなるのだろうか、それともあのままなのか不明だ。
ヤダロウさんは相変わらずうんちがしたいんだけど出ないを繰返していた。
5日の土曜日にしょうがないからと、座薬を入れ旦那と2人がかりで掻きだした。

明けて6日日曜 午前中からウンチをしにトイレに行く2塊ぐらいを出せたらしい。

昼食は、ショートに行く前よりは少食だか、普段通り食べれていた。
食後、マラソンを見ていたがトイレに行って歯を磨いて横になるというのでトイレに出かけた。。。

本人いわくもう終わったと言うが、見ればウンチがぶら下がった状態でもう一押しで全部でちゃうだろうと、思う状態だった。お腹をちょこっと押し、ある程度落ちたのでお湯で洗い流し、立たせておしりを拭き、車椅子に座らせようとしたとき、それは起こった。


突然こちらの話していることを理解できなくなり、真横にいる私を探し始めた。
「パパ聞こえてる?私ここだよ」「……。」
あわてて車椅子に座らせ、ベットに連れて行き横にならせた。
その後は「次、何したらいいの?」「助けて」「1・2の3」と日頃自分がよく言う言葉だけを連呼していた。

たぶん脳梗塞の再発だろう。救急車を呼び、主治医のいる病院へ日曜だったが運んだ。

病院に着きベットに横になっても相変わらず「1・2の3」と「次、何したらいいの?」の連呼は続いていた。

見てくれた先生いわく 「CT撮ったんだけど、本人が動いちゃって取れなかったんだよね。くわしくはわからない。明日以降、ちゃんと検査してからだね」
見えていてもそれが何か判断できなかった父には、何をされるのか理解できず。ただただ怖くて暴れていたのだろう。

明日以降といわれても多分再発だと思ってはいても。こちらは不安でたまらないまま帰って来た。
あのまま、生きてはいても、父の人格が帰ってこなかったらどうしよう。植物人間みたいになったらどうしよう。考えることはそればかりで一晩過ぎた。

※ 頭を整理する為に一日遅れでUPしようと思う。